1994年(平成6年)6月登場の初期4号機「シティボーイ2」(パイオニア)
パイオニアの4号機第一弾である。筐体やボタンなどは、3-1号機「ムサシ2」を踏襲。
ランプによる告知機能と多彩なリーチ目、そしてビッグ時の出玉がウリだった。
(ボーナス確率)
BIG REG
設定1: 1/327 1/546
設定2: 1/297 1/496
設定3: 1/282 1/481
設定4: 1/268 1/468
設定5: 1/256 1/455
設定6: 1/240 1/431
告知については、ボーナス成立時、上パネルに書かれた「PIONEER」脇の黄色い三角形が光る。
ただ、当時はモーニング・サービスを行う店が多かった為、この手の告知ランプは切られている場合が多かった。また、本機の場合、告知機能が切ってある方が、断然面白かった。
パイオニアが「独自のリーチ目採用」と謳ったように、山佐やユニバとは一線を画した、多彩なリーチ目が楽しめたのだ。
ボーナス絵柄の一直線型やV字型・逆V字型・L字型等は勿論、「7の右下がりテンパイ⇒右中段BAR」(半L字型)や「上段7テンパイ⇒右リール中段BAR」(逆半L字型)なども鉄板目となった。
右リールには、ボーナス絵柄の代わりにチェリーが来てもアツかった。また、「中段リプレイテンパイ⇒右中段7」や「上段ベルテンパイ⇒右上段7」なども入り目である。
こうしたマニアックな変則出目は、「シティボーイ目」として、多くの後続機種に引き継がれている。
ビッグボーナス中は、メイン小役のベルが、払い出し15枚に「格上げ」される(チェリーを除く全小役が15枚となる)。さらに、ジャックイン確率も低めに設定されており、上手く行けば500枚以上も可能なスペックになっていた。
当時、シティボーイ2の設置店を探すのには、結構苦労した記憶がある。地元沿線のホールでも、見かけたのは1、2軒だけだったような…。
正直、メジャーな機種とはいえなかったが、各メーカーが初期4号機で試行錯誤する中、本機のゲーム性は素晴らしかったと思う。
ハッキリと覚えているのは、東京・渋谷駅の周辺(井の頭線沿い)のスロ屋を物色中、「ファイン」という小店にコイツが並んでいた事だ。
客は一人もおらず、店員さえ見当たらない寂しい状況で、黙々と本機を打ち続けた事が懐かしく思い出される。