1999年(平成11年)にテクノコーシン(現・ラスター)から登場したAタイプ4号機「ヒートウェバー」
(ボーナス確率)
Big Bonus
設定1: 1/282.4
設定2: 1/273.0
設定3: 1/264.2
設定4: 1/252.0
設定5: 1/244.5
設定6: 1/240.9
Reg Bonus
設定1: 1/655.3
設定2: 1/546.1
設定3: 1/468.1
設定4: 1/409.6
設定5: 1/390.0
設定6: 1/364.0
(役構成)
・赤7揃い/青7揃い/BAR揃い…ビッグボーナス(15枚)
・BAR・BAR・赤7、BAR・BAR・青7…レギュラーボーナス(15枚)
・スイカ…15枚
・プラム…10枚
・チェリー…2枚
・リプレイ
(当時の実戦店)
渋谷、明治通り・並木橋交差点そば(WINS渋谷裏)「パーラーピーワン」(P-ONE)(閉店)
当時の「ピーワン」会員証…閉店前、貯メダルを精算しなかった事が悔やまれる(7枚交換)
日テレ系バラエティ「生ダラ」のパチンコ企画では、この店がよくロケ地になっていた。タレントの木梨憲武もよく通っていた(近くのラーメン店「中華・有昌」(ノリさんが通った店)も、同番組にたびたび登場)
当時の「ピーワン」入口(裏路地(坂)側)…この店には入口が2か所あって、大通り(明治通り)に面した入口はさほど目立たなかった。むしろ、細い路地に面したコチラ側がメイン入口に思えた。実際、スロの新装時は、いつも路地側から入場した。スロットのシマは、大通り側よりも路地側入口の方が近かった。自動ドアの横には「パチンコ必勝ガ〇ド推奨店」と書かれた札が貼ってあった。
この店では、本機の他、スペースウィング(サミー)、メイクエ(ダイドー)、レジェンダ(北電子)、キングシャーク(オリンピア)など、一風変わったマイナー調の台によく座った。
また、この店のアラベスクR(山佐)とは、かなり相性が良かった。もちろん、アルゼの定番(サンダーV、ワードラ、ビーマックス、グランシエル、オオハナビ)もあったが、他店でも打てるので食指は動かなかった(オオハナビの新規導入初日に並んで打ったが、見事に負けた)。
(C)Google
「ピーワン」跡地(明治通り側)…現在は、コンビニや居酒屋などが入っている模様。現役当時、勝負終わりに店の右隣にあるラーメン店(山頭火)をスルーして、角の立ち食いソバ屋「名代・富士そば」で腹を満たしてから、井の頭線⇒小田急と乗り継いで帰宅していた事を思い出す(富士そばに飽きた時などは、道路向かいの喜多方ラーメン「小法師」で、「ネギチャーシューメン」を食べたりもした)。
因みに、並木橋「富士そば」は、現在「たったん」という新店舗(系列は「富士そば」と同じ)に変わっている。また、「生ダラ」でお馴染みだった「有昌」は、現在「一時閉店」となっている模様…。
(出会い)
出来ることなら、「旬」のオイシイ時期にガッツリ打って稼ぎたかったが…残念ながら、本機の導入店(渋谷「ピーワン」)にはじめて巡り合ったのが、2000年・春と非常に遅かった。「ピーワン」で山佐の新台「アラベスクR」の新装3日目(この日、設定6と思しき台で約7000枚出た)、バラエティーコーナーに本機が2台だけひっそり置いてあるのを発見(すでに旧台扱いで、高設定は期待出来ない感じだったが…)以来、この店を訪れると、とりあえず本機を数千円打つのが「恒例行事」となった。
因みに、本機およびプリティ忠臣蔵2、温泉天国、マグニチュード、ナイトバーズ、男の浪漫など、テクノコーシンの一部機種では「クレジットオフの状態で、小役の払い出し時に精算ボタンを押すと、クレジットアップ+下皿払い出しが同時に起こり、獲得枚数が倍増する」というバグ(ネタ)が存在した。ただ、私が本機と出会った時は対策済み(「X」に改修済?)で、バグの恩恵は受けなかった。
それでも、打ち込む程に奥深く感じる通常時のゲーム性、技術介入バリ効きのリプレイ外し(上段受けのみハズシ可能)、時折見せるボーナスの連チャン(ノーマルの範囲内ではあるが)など、打っていて「燃える」要素は満載だった。最初の出会いが遅かったとはいえ、渋谷での本機との対戦は、今も記憶に刺さっている。
本機の兄弟機…「ナイトバーズ」(図柄を置き換えると、リール配列や役構成は本機と同一。ボーナス確率も共通。ハズシが「上段受け限定」となる点も同じ。ただ、リール制御、リーチ目、告知演出等は異なる。)
(ゲーム性)
通常時は、「リーチ目連動告知システム」(業界初)と称する、メインリールとリール窓下の7セグデジタルを併用した「チャンス告知演出」アリ。第1リール停止時、ボーナス図柄が枠内に出るとリール下の窓に「7」の7セグ表示が1個出現。第2停止時、そのボーナス図柄がテンパイすると、「キーン」と効果音が鳴り、7セグも「7・7」に発展して「リーチ」となる(非テンパイなら、7セグは発展せず演出終了)。そして、第3停止でボーナス図柄が「一直線形」になった時、7セグが「7・7・7」「7・7・F」の表示になればボーナス確定となる。「777」ならビッグ確定、「77F」はBR共通。
ボーナス図柄の一直線形は高確率のリーチ目となるが、「同一ボーナス図柄が第2停止時にテンパイして、かつボーナスの一直線形で最終停止したプレイ」に限り、この告知でのフラグ察知が可能となる仕組み。
上記の告知機能のほか、独特のリール制御による「リーチ目」も多く存在した。最もポピュラーな形は、左リールにボーナス図柄がない停止形からの「小役ハズレ」であろう。また、ハサミ打ち時の小役ハズレや2リール確定目、ズレ目などもあって、順押し以外でも存分に楽しめた。同時に、リールの「スベリ」によるフラグ察知もアツかった。ただ、一見入っていそうな目でも、スイカ等の取りこぼしによる「ガセ目」の場合があった。
さて、本機における最大の攻略ポイントといえば、やはりビッグ時の「リプレイ外し」である。
ビッグ中のメイン小役が10枚と15枚の為、ハズシを使えばビッグ獲得枚数は飛躍的にアップした。目押しの猛者にとっては、非常に旨味のあるスペックだったといえる。
(参考)ビッグ中の小役確率
・10枚役=1/3.085
・15枚役=1/3.277
・チェリー=1/131.07~1/163.84
・JAC・IN(リプレイ)=1/3.277
但し、配列上、本機のリプレイハズシは「(左)上段受け」の場合に限られた。一方、ジャックイン(リプレイ)を上段受けには限定出来ないという、制御上の欠点もあった。
しかし、ビッグ中に「中押し」手順を使う事で、リプレイ上段受けの機会を増やす事が出来た(逆押しよりも、中押しの方が有利)。また、1回目の小役ゲームからハズシを行い、一定ゲームを消化するまではJAC・INさせないよう努める事も重要だった。
(参考)
JAC・IN成立時、変則押しでリプレイの「上段受け」が選択される確率
((リプレイが上段テンパイor左上がりテンパイとなる、テーブル選択率の合計)
・中押し時=上段受け率は46.87%
・逆押し時=上段受け率は28.12%
⇒中押し時は、上段受けの機会が逆押し時よりも2倍近く高い
ビッグ中のハズシ手順(一例)
(1)中リール枠内にスイカを狙う
(2)中リールにスイカ停止⇒右にもスイカを狙う
(3)中・右でスイカテンパイ⇒左に赤7の下のスイカを狙う
(4)中リールにスイカ非停止⇒右を適当押し
(5)中・右でプラムテンパイ⇒左にBARの下のプラムを狙う
(6)中・右でリプレイが上段受けテンパイ⇒左はチェリーの2つ下のプラムを枠内に狙う(ハズシ)
(7)中・右でリプレイが上段受け以外でテンパイ⇒ハズシ不可
(8)ハズシは、小役G1回目は残り24G、2回目は残り17G、3回目は残り10Gまで引っ張る。
(テーブル制御のヒキが弱いと、ラスト10Gまで届かずに最終JACINする事もアリ)。
※ハズシ使用時のビッグ平均獲得枚数…437.6枚
(なお、ジャックゲーム中のJAC確率が1/1.113と低めの為、ヒキ次第ではジャックハズレが多発)
(余談)
1999年発売のパチスロ攻略マガジン・ビデオ(双葉社、JIC)の「旅打ちVol.5 香川編」(CSで本放送された内容を収録)において、有名プロスロッターのしのけん氏が2日目に本機を実戦。
(BOSS・しのけん「旅打ち」ビデオリスト)http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/ad7c2942badb0d06e73b5c93b8e3aeb2
二日目に実戦予定だった店(高松「たまや11号店」)の朝イチ状況を見て不満だったしのけんは、フットワークの軽さを生かして店移動を敢行。ローカル線(琴電志度線)に乗って別の店を捜索中、偶然にもヒートウェバーを置く等価店を発見(店名は不明だが、ドル箱に書かれた文字から、高松の「アイゼン」チェーンと思われる)。得意の店探し力、台選択能力、目押し力を駆使したしのけんは、見事に等価のヒートウェバーで二日目を勝利(初日はバルテック「ワニマル」でチョイ勝ち)。あくまでも「勝利」に徹する、的確な立ち回りを披露した。
一方、共演者のBOSS氏(当時スロマガライター、同誌攻略軍団「キングコング」リーダー)は、前日の大勝ち(「ワニマル」で9000枚オーバー)で気が緩んだのか、「たまや」のリズムボーイズ(456札)で撃沈。パチンコに移動した後、アルゼ「花火」で千円ビッグを掛けるが、最終的には大敗を喫する。退店時の「オレ、もう帰る」や、総括での「裏モノ卒業宣言」も面白かった。