まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

周富徳さん逝く

2014-04-15 01:41:19 | 雑記

(訃報)

かつて、「炎の料理人」として人気だった中国料理シェフ、周富徳(しゅう・とみとく)さんが、4月8日に逝去された。享年71歳。

1990年代、数多くのバラエティや情報番組等に出演し、その気さくで実直なキャラクターと確かな料理の腕で、我々を大いに楽しませてくれた。後に、金銭問題等で露出が減ったのは残念だが、高級なイメージがあった中華料理に親近感を抱かせてくれたのは、彼の大きな功績であろう。

「浅草橋ヤング洋品店」(テレビ東京、1992年~1996年)
通称「浅ヤン」。「パチンコ対決企画」で以前にも紹介したが、もう一つの名物コーナーが、周さんや金万福、譚彦彬といった、個性あふれる中華界の「巨匠」達による「中華戦争」(料理対決)である。当時のTV番組欄には、「ついにぼっ発!キョーフの第四次中華戦争。周、金、譚の熱い戦いを追え!周さんの弟と新弟子を加え、戦いはより白熱する!!」(1993年12月19日付)とある(弟の富輝氏が初出演したのがこの回)。中華包丁を片手に、怪しいイントネーションの日本語で絶叫する金万福も面白かったが、細身の体に背の高いコック帽を被り、いつも飄々として食材と向きあっていた周さんの姿にも、一種の味わい深さがあった。時折、天然ボケのような挙動で視聴者を笑わせたが、それもご愛嬌であろう。

「料理の鉄人」(フジテレビ、1993年~1999年)
こちらも有名な料理対決番組。周さんと和食の鉄人・道場六三郎氏との激しいバトルが印象深い。最初の「タラバ蟹対決」は惜しくも周さんの負けとなったが、再戦の「豚肉対決」では見事に周さんが雪辱する(無敗だった道場に初の黒星をつける)。因みに、2009年にはパチンコ「CR料理の鉄人」(ビスティ)が登場。周・道場両氏の対決が、リーチ演出に取り入れられた。

「わいど!ウォッチャー」(TBS、1993年~1995年)
森本毅郎の司会で、かつて正午からやっていた昼ワイドショー。周さんは「周富徳の家庭でできる本格中華」という料理コーナーを担当。同番組には、周さんの兄弟(富輝、富安の両氏)も出演していた。周さんがチャーハンに「レタス」を入れるのを見て、一種のカルチャーショックを受けた記憶アリ。

 

その他、NHK「きょうの料理」で腕を振るったり、民放の深夜クイズ番組にレギュラー出演したり、味の素「CookDo」のCMにも出演したりと、各種メディアにおいて活躍した事は、ご存じの通りである。


 

 

ちなみに、周さんの料理を食べた事は、たった一度だけある。

その昔、赤坂のビル地下にあった中華料理店「赤坂璃宮」に家族で行き、奮発して皆でコース料理を食べたのだった。残念ながら、当時のメニューの大半は忘れてしまったが、「春巻き風北京ダック」と、デザートに出て来た「タピオカ入り焼きプリン」、この2品目だけは今でも記憶に刺さっている。

それと、食事をしている途中、厨房の出口から周さんがヒョッコリと顔を出して、テレビと同じコスチュームで腕組みしながら、直立不動でフロアの様子をジッと観察していた事も思い出す。ひょっとすると、あれは来店した客への「サービス(パフォーマンス)」の一種ではなかったのだろうか…?


 

 

あと、周さんの名前を見ると、いつも思い出すのがこの広告だ。

(C)白夜書房

「パチスロ必勝ガイド・1997年10月号」より。東京・浅草の名物パチスロ店「浅草国際パート3」(既に閉店)の、開店10周年記念イベント(97年9月23日開催)のお知らせである。

「来たる9月23日は、炎の料理人・周富徳と楽しくパチスロを打とう!」

来店ゲストに周さんを迎えて、「全台6」営業が行われた模様(但し、時間制限付で換金は不可との事)。大量獲得者に「周富徳グッズ」が贈られたほか、参加者全員が周さんと記念撮影を行い、サイン入りの料理本もプレゼントされたとか。

ただ、私はこのイベントに参加しておらず、「この時の設置機種は何か」、「店員は相変わらずボディコン、バニー姿だったのか」、「女性店長の李星蘭さんはご健在だったか」「周さんも客と一緒にパチスロを打ったのか」、「そもそも、このイベントは無事に敢行されたのか」など、知りたいことは山程ある。イベントに参加した方のコメントは大歓迎。

周さんが97年9月にゲスト来店したスロ屋「浅草国際パート3」跡地(2011年2月訪問時)。撮影時はシャッターこそ降りていたが、建物はそのまま残っていた。だが、グーグルマップを見ると、この建物も既に壊された模様(コインパーキングになっていた…)。90年代の一時期、それこそ飛ぶ鳥を落とす勢いを見せていた名物店だが、まさに「兵どもが夢の跡」という感じである。

 


 

「炎の料理人」周富徳さん、本当にお疲れ様でした。

今まで、有難うございました。ごゆっくりお休みください。

合掌。