Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

特養にて・・Part1

2010-09-13 06:08:19 | 素敵な現場
シニア担当のYokoです。

日曜日もまだ暑かったですが、夜は結構涼しい風が吹いて秋を感じました。



2ケ月前 それは1本の電話から始まりました。



「ご無沙汰しています。高橋先生」

懐かしいその声にとても温かいものを感じました。

約3年ぶりに聞く声でした。

「アートセラピーをやっていただけないですか?」



以前私がまだひよっこだった頃から見守ってくださり大変お世話になった職員の方でした。

異動になり新しい現場でアートセラピーを取り入れたいというお話しでした。



施設は特別養護老人ホーム 通称「特養」

打ち合わせに訪問した時は確か2時位だったでしょうか?

ご入居様はTVを囲んでいたり、廊下のソファにすわっていたり。

廊下に車椅子で休んでいたり。

でも圧倒的に静か。

認知症の方も多く、「活気」という言葉はその時間では見つける事は出来ませんでした。



人はいるけれども、会話がない・・・



「アートセラピーで思わず手が伸びちゃう。自然と画材を使って腕を動かしたり、

 そんな刺激をご入居のみなさんに体験して頂きたいんです。」



この担当者の方には以前の施設で、職員向けのアートも体験した頂いた事があります。

そしてまたアートセラピーの時間のシニアの皆さんの反応も見ていますので

アートセラピーというものを大変ご理解と何よりご本人の体験があります。




壁に貼られた月間の予定表には様々なレクレーションが書かれています。

お習字・傾聴ボランティア・歌etc・・




「確かにいろいろとはやっているんですけれども。。

 アートセラピーの時間のようなあの刺激があってもいいなと思いまして」



担当者の一言一言に込められている想いは、

この圧倒的に静かなこの場所の

見えない「何か」を破り、光を求めているようにさえ私は感じました。




この段階では乗り越えなくてはいけない問題がいくつかありました。



「ご家族もお呼びして一緒に体験してもらいましょうよ。

 もちろん私からもアートセラピーの説明します。

 一番はいいのは体験して頂く事!!

 一回無料アートワークやりましょう!」



新しい施設でシニア向けアートセラピーを導入する際に

職員の方のご理解もあわせて無料で一度アートワークを提供させていただきます。



「本当ですか!!」



その一言を言ったとき、担当の方の身長が多分3cm伸びたはず。

それ位からだで喜びをあらわしてくれました。



そして日程は9/12日曜日と決まっていったのです。



(続く)

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