Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

自信作です

2009-02-25 14:46:24 | 素敵な現場

シニア担当のYokoです。

今の季節、施設にお伺いするとロビーにお雛様が飾られています。
豪華な7段飾りやお内裏様とお雛様の二人のタイプのものなど。。
見ていてうっとりしますよね。本当にキレイで・・・

シニアの皆様にお伺いするとご自宅にあったのは
7段飾りが圧倒的に多いです。

お雛様の思い出はシニアの皆様それぞれのようです。
大切にしていたお雛様が戦争で焼けてしまった101歳の方。
「姉の時だけよ。豪華なのは。」」とおっしゃる次女の方。
7段以外に飾りたくて、自分の文机を持ってきて更に飾ったとか
思い出は沢山沢山あるようです。

私の家にはケースタイプでしたが、そのケースが低いたんす位の大きさで
毎年飾る時には姉と「お雛様は右?左?」と迷いながら
いつも必ず姉の子供の頃の節句の写真を見ながら飾った事を思い出します。

みなさんにはどんな思い出があるでしょうか?

先日はSatokoさんのワークでお雛様を皆さんで楽しみました。

キレイな京都の千代紙がテーブル一杯。
お部屋に来るなりみなさん「わーーきれい!!」と笑顔で一杯。
すると自然と手が千代紙に伸びてじっくり絵柄選びが始まりました。

お一人の女性は洋裁の先生でした。
きっと生地選びの時はこうだったのではと想像します。

何枚も並べては戻し、更に足しては戻し、
自分が気に入る柄の種類、順番を悩まれていました。

私達はこんな時必ずお待ちします。
その方が自分で選び自分で決めるという事を大切にします。
その事は自身の満足に繋がり、自信に繋がると思うのです。

かなりの時間をかけて千代紙を選び重ね合わせる
気がつくと他の方は仕上がっていて一番最後になっていました。

Satokoお手製のお顔をつけて完成すると
(このお顔がかわいいのです。)

「ほら!見て!」と満面の笑みでご自分で作品をご一緒の仲間に
見せていました。

その「ほら!見て!」という声がとてもはりがあって弾んでいたこと。

自信作です!



お内裏様とお雛様が肩を寄せ合う仲良し雛です。


またある女性は十二単のお雛様。
ところがお内裏様が居ません。

お伺いしてみたら

「どこかにいっちゃったのよぉ~」と。

大笑いで楽しくあたたかい時間は終わりました。

(ご主人と一緒にお暮らしなのですけれどもね。)


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