Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

桜ものがたり

2012-05-06 01:02:53 | 素敵な現場
大阪のkyokoです。

暦のうえでは立夏を迎えました。

その名にふさわしく、風が爽やかに吹き心地よい日差しのもと、

鮮やかな新緑はさらに青さが増しているように感じる一日でした。


そんな中、遅くなりましたが4月のシニアアートセラピーの報告です。


この春も桜前線と共に、日本列島が桜色に染め上げられましたね。

(そして現在も北上中ですね!)

桜は私達に様々な想いをもたらすように思います。

この日も会場に入って桜の花をご覧になると、色んな話しに花が咲きましたよ。



桜の思い出や

いろんな場所に旅に出かけたお話しや

故郷のお話しや

皆さん活き活きとお話をされていました。


私も桜を目にするだけでやわらかな気持ちになったり、

青春時代のことを思い出し、勇気や希望を桜から与えられた

あの時の気持ちが蘇ったりするものです。


桜から与えられたことがたくさんあるな。。。

桜には不思議な力が宿っているな。。。

桜ほど人生の転機を彩る花はないのかも知れないな。。。

桜には人の数だけものがたりがある。。。

それって、素敵なことだなと私は感じています。

そして、その人の心の中に咲いている思い出の桜を表現し、

心の豊かさを感じる時間を創り出したい。

そんな想いをもって、今回はワークに臨みました。




桜に対するイメージを膨らませながら、

こんな風にお花紙という柔らかな紙を手に取り、ゆっくりと裂いていきます。

その風合いが桜の花びらのようです。

これを桜の花びらに見立てて、それぞれの想いに合った枝を選び、

そこにその方の桜の花を咲かせていきました。


ある方は木を樹木全体に見立てて、

  

  


ある方は木を枝に見立てて、

  



これらの表現はほんの一部ですが、

お一人お一人思い出の桜が咲きました。


ある方は「楽しい桜を咲かせています。」と、

ある思い出の場所の桜を思い浮べて表現されていました。

そして最後には「満開になりました。」と、

満たされたような表情で話してくださいました。


またある方は「桜が大好きだからね。」と、

色の濃淡のバランスをみながら表現されました。

とても楽しそうに周りの方とも話されながら過ごされていました。


またある方は、一枚一枚丁寧に花びらの形をちぎりながら表現なさいました。


皆さんの作品からは、

優しさ、上品さ、気品、ユニークさ、迫力、情熱など。。。

その方の様子が表れるように、溢れんばかりのエネルギーが伝わってきます。

そして、最後の最後まで想いを込めて表現されていた姿が印象的でした。


桜のピンク色の効用もあったのでしょうか、

温かな空気が流れる時間だったように感じました。











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