Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

お嫁入り

2012-04-27 09:28:09 | ひとりごと
こんにちは。シニア担当のYokoです。

数日前からせっせと画材の片付けをやっています。

私の悪い癖で「いつか使うだろう。。」という物達であふれかえっています。

確かに「いつか」使う時もあるのですが、日の目を見る事なく埋もれているものが殆ど。



シニアのワークでは「幼稚にならない」仕上げをするように心がけています。

額縁や飾れるような土台など、お部屋にそのまま飾って更に楽しめるようなフィニッシュにする事が多い。

参加人数が確実ではない事もあり、2個あまる額縁 3枚余る台紙などが1年もすると溢れてきます。

同じ物をまた買い足して別なワークを行う事で解決する事もありますが、それでもなかなかどうして

「余る」のです。不思議です。

またそれだけでなく、私の場合、本当に自分でもあきれるくらいのド貧乏症だと感じるのが

「切った紙」が大量にある事。

これはもう性格としか言いようがないのかもしれません。

例えばB4サイズの紙をA4サイズ位に切ったとします。

すると切り落とした部分・・・・これが大量にある。

捨てちゃえばいいのに。。と毎回思うのですが、何かちょっとした事に使う(だろう)と。。

みなさんこういう事ってありませんか??

昔おばあちゃんが包装紙だの紐だのを取っておいて、「捨てちゃえばいいのに」と子ども心に思いましたが

今まさしく私がそのおばあちゃん状態。。

紙も高価な質のものであればあるほど、取ってある。

「虎屋」や「三越」の紙袋は取ってあるみたいな状態ですね。まるで。。


昨年から流行っている「ときめき」や「断捨離」などの本を読んでもこの画材だけはどーにも捨てられない。

たかだか5cm四方の紙ですら、捨てられない。。なぜでしょう。

余った画材で何かワークを考えれば・・と思ってもみますが、とんと何も浮かばない。

ただの凡人たる証拠です。


凡人なのでこれらを「天才」にあげる事にしました。

そう、画材のお嫁入り先です。

実は昨年から私が勝手に(といっても、ちゃんと確認を取ってますが)画材を詰めて送る相手が出来たのです。

今年はしかもお嫁入り先が2カ所に増えました。

もちろんそれぞれアートセラピーをやっている仲間の所。



一つは東京で障害を持つ人達の自立支援を行っているSeiko

なんと彼女の努力が実り毎週アートセラピーの時間が出来るようになったそうです。

私も以前そちらに訪れて作品を拝見した事がありますが、

彼ら彼女らのその発想の素晴らしさにただただ胸を打たれました。

色の組み合わせ、形のユニークさ そのどれもが自由であり、広がりがあり、ストーリーがある。



そしてもう一つが昨年の震災後 自らも被害にあったのにも関わらず、街の皆さんの為にと

生協さんの場所を借りて、アートセラピーを行っている TAMU

場所は石巻です。

3月にファシリテーターコースの卒業生が集まるブラッシュアップで活動の様子を報告してくれました。

おばあちゃまやおじいちゃま お母さんに子ども達

年齢の枠がなく、誰もがアートを通して笑顔になっている様子をスクリーンとTAMUの語り。

報告を聞いている誰もがTAMUの想いに胸が熱くなりました。

お豆腐のパックを綺麗に加工して画材を出している様子などに、TAMUの人を想う丁寧な心づかいを感じます。

今、石巻は桜満開だそうです。

そんな満開の頃にお嫁に行ける画材達

しあわせものです。



どんなものに生まれ変わるかな。

アートセラピーの時間でより豊かにそして笑顔が増える事を願っています。

お嫁に出す我が娘たち 働き者ならいいのですが

親が親だけに(私) 心配です。(笑)



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