Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

こころの花火

2014-07-25 08:25:24 | 素敵な現場
札幌のJunkoです。

北海道も毎日暑く夏らしい日が続いています。


今回は夏の風物詩、花火をテーマにアートセラピーを行いました。

シニアの皆さまは毎回開始時間の15~20分前からお越しくださいます。

テーブルにディスプレイしていた打ち上げ花火の図柄と写真を照らし合わせてみたり

手持ち花火を実際にさわりにおいを嗅いでいただいたり

花火を中心に色々とお話をしているうちにあっというまにスタート時間となりました。


ウォーミングアップにはお花紙をご用意しました。

「お好きな色のお花紙をとり、クシュッとまるめます。」

皆さまお花紙をクシュッとまるめる私の手元を見ながら、お花紙をクシュッとまるめます。

「さらに手のひらを使ってまるめていきます。」

手のひらでゆっくりころころと転がしていきます。

「できるだけちいさな玉をつくっていきましょう。だいたい2cm位の大きさにしていきましょう。」と付け加えると

ころころころころ…と皆さま真剣です!


「あら、あなた上手ね!」「うふふ」「なかなかまるくならないわね~」など

あちらこちらから声が聞こえてきます。

こうして手指のウォーミングアップを兼ねていくつか小さな玉を作りました。


そしてメインワークへ進んでいきます。

打ち上げ花火の写真・図柄を再度ご覧いただきながら

「花火師は打ち上げ花火を1年間の時間をかけて準備します。

素材は違いますが花火師の仕事の一つを先ほど皆さまに体験していただきました。」

とお伝えすると、皆さま、きょとんとした表情をしています。

さらに「花火師は実際には火薬を使い、皆さまが作られた大きさ位の“星”とよばれる火薬の玉をつくります。」

と付け加えると、皆さま察しがついたようで「ほ~」とうなずいておられました。


花火師は花火を見る人たちを「楽しませたい、喜ばせたい、心に残る花火を作りたい。」という思いで花火作りをしているそうです。

今回は皆さまの心に残っている花火、心の中の花火をアートで表現していきました。


花火の写真・図柄を参考にされる方、オリジナルのイメージで作成される方…

皆さまお好きなスタイルで花火を作成されていました。


観賞会では、背景を描いた画用紙にお一人お一人の花火を貼ってご覧いただきました。

どなたの作品にも「わぁ!」「本物みたいね!」「きれいね!」と拍手や声が上がります。


誰ともほとんどお話はせずいつも黙々とお作りなるI様。

制作時間もいつも1番早く、作品には潔さ、大胆さを感じる作品が多いのですが、

今回の花火は少し様子が違うように感じました。まるで流れ星のような花火に

「とってもロマンチックですね!」と私の気持ちをお伝えすると

少しだけはにかんだお顔をされていたのが印象的でした。


次はS様。「ロマンチックと言えば、S様ですね!」と

S様の花火を壁面に貼ると皆さま拍手と歓声。

S様の大好きなハートの形の花火。

「ハート」と、ご本人もとっても満足そうに微笑まれていました。



それでは、大変お待たせしました!

札幌シニアの皆さまのこころの花火。 どうぞお楽しみください






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