Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

お雛様 足はしびれて ないですか

2013-02-27 21:25:54 | 素敵な現場
みなさんこんにちは。シニア担当のsatomiです。


もうすぐ三月。


あと一週間ほどで、ひな祭りですね。


ぱぁっと華やかなお雛飾りをみていると、「春がやってきたな」と感じます。



今回は、春の訪れを味わいながら、お雛様をアートしていきました。




その昔、平安時代では、無病息災を願い、桃の花を飾り、和歌などを詠んでいたといいます。


ウォーミングアップでは、一般の方が、“お雛様”に関するよんだ俳句をならべ、
みなさんで詠んでいきました。



     おひなさま 光で春を よんでいる  (小学三年生の作品)



     ひなさまを かざっている母 きれいだな   (小学三年生の作品)



     嫁ぐ娘の 雛にささやく さやうなら    (88歳の方の作品)



どれもこれも、  「あら~」  「いいわね~」  「さすが88!」

と、大変盛り上がり、たくさんの句を読みました。


 なかでも、20名ものシニアの皆様から大爆笑をとった句がこちら。
 こちらは、小学3年生の作品です。



   おひな様 足はしびれて ないですか



 「こりゃいい!」

 「ほんとそのとおり!」

 など、どっと笑いがおこりました。最後には、ご自分の作品に使われてしまうほど。




 

 今回は、 “立ち雛”という、お雛様ができたはじめての形から、

 お着物を飾っていきました。


 ほんの一行の俳句からも、お雛様をとおして、

 家族への思いや、あたたかさをも感じる。



 皆様が、お雛様とお内裏様を飾っていく様は、丁寧で、優しくて、美しく、

 その集中力のすごいこと!!



  


  タイトル  “ いくつになってもお雛様はうれしいな ”



  


  タイトル  “ ひなの如き人生 ”


  


 タイトル  “ ひなまつり ”




 お久しぶりにいらしたSさん。


 お雛様のお着物を、丁寧に、丁寧に、
 まるで本当のお着物を着せているかのように、飾っていました。


 その姿は、私を含め、サポーター全員が、見入ってしまうほど。



 最後には、そっと、桃の花を、お雛様の手元にそえていました。



 承認の時間、ただただ、ご自分の作品みつめ、涙を流されていました。



 



 お帰りの時、じっと作品をみつめておられたので、お隣へいったら、

 お内裏様をさして、


 「帯、太すぎるよね」


 と、おっしゃったので、


 「とても堂々としていて、かっこよくて、素敵にみえます」


 とお伝えしたら、ゆっくりと微笑んで、


 「じゃぁ、いいね、よしよし」


  と、おっしゃって、お帰りになりました。




  その昔、 人の形をかたどって、無病息災を願った。



  人をみつめ、人を願い、人を想って、アートをする。



  とても大切な時間を過ごさせていただきました。




 


  
 また、  おだやかな 春が やってきます。





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