Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

green fingers

2014-05-30 13:12:43 | 素敵な現場
札幌のjunkoです。
札幌もあたたかくなってきました。5月の現場の様子をお伝えします。

東京のアートの新緑が心地よいですね。
札幌も桜の季節を終え、いよいよ緑の季節がやってきます。
今回は私も新緑をテーマにワークをしました。


ウォーミングアップでは施設のお庭にある葉っぱを使い
「新緑」をたっぷりと味わっていきました。

当日お庭を20分程度散策してざっと集めた葉っぱの種類は
15種類以上にもなりました。


「これはフキね」
「こんなおおきなフキがあったの?」
「私の家の庭にもフキがあったわよ」

「笹竹はおいしいわよね」
「もうそう竹より味がしておいしいわよね」
(北海道では笹竹という小さいたけのこが採れます)

「イチイ」「ナナカマド」…「たんぽぽだ!これはすぐわかる!」


「これはどくだみだね」と言うSさま。
「へぇ~これがどくだみですか!どくだみと知らずに採ってきました」と言うと
Sさまはどくだみの葉を指ですりつぶして私に香りを嗅がせてくれました。
私はその強い香りに「!!」・・・“良薬は口に苦し”とはこの事ですね。
そしてTさまが「どくだみは自分で煎じる方がおいしいんだよ」と
教えてくださいました。

東京のシニアの皆さまと一緒、たくさんの知識と経験、知恵をお持ちです。

さらに札幌のシニアの皆さま。山菜系に、強いです。




その後、お好きな葉っぱを一人ずつ6枚選んでいただき
葉っぱじゃんけんをしました。

「例えば「大きい」というお題をだしたら
ご自分の選んだ葉っぱの中から一番大きな葉っぱをだします。」と伝えました。
すると皆さまご自分の葉っぱたちとテーブルにまだある葉っぱたちを見比べて
「(そうだと)わかってたら、こっちにすればよかった!」と大笑い。
いろんな葉っぱを見比べながらとても楽しまれている様子でした。


こうして五感を使ってたっぷりと新緑を味わった後は、
アートを通して新緑を表現していきました。

皆さまワイヤーとフラワーペーパーでできている葉っぱを器に一本一本丁寧に差し込んでいきます。
そのプロセスは緑が芽生え、成長していくかのようです。






「緑の手」という言葉をご存知でしょうか?
植物をイキイキと育てる事が出来る人を「緑の手」と言うそうです。

アートで表現されたイキイキとした「新緑」。

シニアの皆さまの手は「緑の手」。

アートでこんなにイキイキとした表現ができる皆さまに
ご自身がお持ちになっているイキイキとした命のエネルギーを感じました。

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