Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

小さな命

2010-06-01 00:35:05 | ひとりごと
こんにちは。シニア担当のYokoです。

今日はちょっと現場から離れたお話しです。


先週の日曜日東大の学園祭「五月祭」に行って来ました。

知人の甥っ子(現役東大生)のガイドで知人達大人が総勢6名が東大を満喫

安田講堂や三四郎池 学食 様々な学部のイベント

そんな中で農学部の展示に私は釘付けになりました。



それは・・・「お蚕さん」



私は子供の頃 紬の里と言われる街で育ちました。

街の中には桑畑が多くあり、私の近所でも古い木造の建物の中でお蚕さん飼育。

でもまじまじと見たのは今回が初めてです。

箱の中には桑の葉の中に沢山のお蚕さんがもぞもぞ もぞもぞ

東大生の説明も上の空で、お蚕さんを一匹ひょいっと手に乗せてみました。

もぞもぞ もぞもぞ

あたたかくてちょっぴりくすぐったい。

目の前の桑の葉がなくなってしまったので、首(っていうのかな?)をひょいとのばして

きょろきょろしている(ように見えました)

「これは失礼しました」

お食事中にご飯がなくなったら、私たちだって嫌ですよね。

おいしそうな桑の葉を一枚手の平に乗せました。

すると

もぞもぞ もぞもぞ パクパク パクパク

もう一心不乱にお食事開始

それが見事にそして綺麗に小さな口で葉っぱをまぁるくカットしながら食べるのです。

その速さは驚くほどです。

数分で葉っぱの半分を食べ切ってしまいました。





「手に乗せてるよ」

見学に来た男の子(小学生前くらいでしょうか?)が不思議そうに私の方を見ながら

お父さんに話しかけていました。

触るのかな?と思ったのですが、男の子は触らずじまい。

ちょっと私は残念に思いました。



手のひらのお蚕さんは、ひたすらお食事。

この小さな小さな命が私の手のひらの上で、懸命に桑の葉を食べている。

私はそれだけで感動しながら、ただただそのお蚕の様子を見つめていました。

手を動かさないように。。大切なものを扱うように。。

静かにじーーっと。じーーーっと。

もぞもぞと動くこのお蚕さん かわいいんです。

おなかいっぱいになると繭作りに励むそうです。



今日家を出ると、近所の小学低学年の女の子2人(姉妹)が植え替えをしている

お隣の庭の所で夢中になって何かをしていました。

「こんにちは。何しているの?」と声をかけると

手にしていたペットボトルを私に見せてくれました。

「ほら!だんごむし!!」

ペットボトルの中には葉っぱと沢山のだんごむしが!!(ちょっと想像してみてくださいね)

「お母さんにかえしてらっしゃいって言われたの!」

そう小さな妹さんが私に話してくれました。

「すごーーい!こんなに見つけたの!!」

「うん。ここにいたの」

「この量はお母さん驚くねぇ~ でも沢山見つけたね」

子供たちはうれしそうでした。

そういえば、先月遊びに行ったセラピスト仲間のお子さん(女の子)も庭で見つけただんごむしを

スコップの上に乗せてうれしそうに部屋の中の私たちに見せにきましたっけ。

なんだか宝石でも見つけたみたいなキラキラした顔して。





どんなものにも命がある

そこから学ぶもの、受け取るものは計り知れません。

言葉ではない、何かを感じる。何かを頂いている。

私はそのことをもっと大勢の人に伝えられる人になりたいなと思っています。

シニアのみなさんと共に過ごす時間から私がもらっている素晴らしいものを。

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2 コメント

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本当に・・・ (Yoko)
2010-06-06 02:19:15
Unknownさん

コメントありがとうございます。

お蚕さんもだんご虫も小さな命。
子供たちのあの自慢げにだんご虫をみせてくれたあの瞳 本当にキラキラしていました。
かわいいなぁ~
そしてお母さんの「帰していらっしゃい」という言葉も本当に素敵な言葉だなって。

私たちは命を頂いて生きている。

人と触れ合う事も見えないものを頂いている。

本当に大切にしたいと思います。
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かわいいですね (Unknown)
2010-06-05 09:43:36
お蚕さんが手の上でご飯を食べてくれるなんてなんか嬉しいですね

子供たちがだんご虫をみつけてキラキラしている表情もとても嬉しくなります

小さなころにたくさんの命に触れて、ご飯を頂くときも命をいただいているのだなぁと心にとめてほしいなぁと感じました

私も再確認、自分ももっと食材を大切に食べきれるものだけ作るようにしたいなぁと感じました
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