Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

クリスマスの贈り物

2014-12-25 11:32:26 | 素敵な現場
kyokoです。

今日はクリスマスですね。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか!

私は毎年特別なことはしておらず、家族でケーキを食べるくらいです。

しかし、今年はシニアの皆さんとひと足早くクリスマスをテーマにアートセラピーをしましたよ!

キリスト教圏ではクリスマスには家族と過ごし、クリスマスツリーの下にプレゼントを置き、

プレゼントを贈る気持ちである愛の日でもあるそうですね。



『愛』とは様々な捉え方があると思います。

ワーク開始前にサポーターのみんなにも意見も聞いたのですが、

『優しさ、思いやり、感謝、ありがとうの気持ち、あたたかい気持ち、幸せを願う気持ち。。。』

など、人それぞれでした。


「どなたに愛を贈りたいですか?」


この言葉に対して、シニアの皆さんの目は真剣でした。

そしてその方のことを思い浮べながら、贈り物をするようにアートタイム。

その想いを素材を使って色や形に表現していきました。

それはそれはあたたかい時間でした。


  

  


「息子のことを思いながらつくったのよ。」と、M様。

そっと指をさして教えてくださったのは息子さんの干支を表した部分でした。

表現している指先やお姿からも想いが溢れているように感じました。


「家族の輪を表したのよ。家族でも一人一人違うでしょ。でもこうして調和しているのよ。」と。

O様は「楽しかった!」と満面の笑み。

ワーク中もその笑顔で周りの皆さんも笑顔になっていました。


娘さんとお孫さんとがご一緒されたM様。お孫さんがM様に愛を込めてつくったと伝えられていました。

M様はとても嬉しそうな表情をされていました。

あたたかさが広がっていました。


「いつもは寝てばかりだけれども、久しぶりに参加しました。

元気が出るように好きな色で飾りました。」と話して下さったF様。

安心感が伝わってくるようでした。


「孫のことを思って。。。」と話されていた方もいました。

「話しているうちに奥さんのことを思い出したわ。はやくに逝ってしまったから。。。」

と思い出を語っておられる時、私は思わず涙が溢れ出しました。


自分のことを想うこと、大切な方を想うことは尊いことだなと感じるのでした。





今年も終えようとしています。(いろんなことがあったなぁ。。。と心のつぶやき)

私はシニアの方、施設の方、サポーター、関わりを持つ皆さんに感謝の気持を贈ります。

今年もありがとうございました。来年もよろしくお願い致します!

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