ペベンシー兄妹の治めた黄金時代から、1300年の歳月が流れたナルニア国。戦闘民族テルマール人に征服されたこの国に、もう魔法は存在しない。人間たちに迫害され生き残ったナルニアの民は、森に逃れ、歴史から葬られながら、この暗黒の闇の世界に再び光をもたらす者の出現を待ち続けていた。一方、テルマールの王宮では亡き王の弟ミラースが、正当な王位継承者カスピアン王子の暗殺を企てる。”伝説の四人の王”を呼び戻すと言われる魔法の角笛だけを手に、城から逃亡した美しき王子は、テルマール人が決して足を踏み入れない森の奥深くで、ナルニアの民と出会う-その時、すべての運命がカスピアンの手に握られた。
「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛
「ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛