番組は、宮澤賢治の不朽の名作『銀河鉄道の夜』を軸に、星座や銀河の解説を交えながらストーリーが進むという内容。KAGAYAさんによる華麗なCGとプラネタリウムの星空に、見る者はすっかり銀河鉄道の世界に入り込んでしまう。夕焼けの中を鉄道が走りぬけるノスタルジックなオープニングから、ゆっくりと天の川をめぐるエンディングまで、全天周デジタルシステムと最新鋭プラネタリウムの機能を余すところなく駆使した最高のショーが繰り広げられた。女優の室井滋さんがナレーション、KAGAYAさんの弟、加賀谷玲さんが音楽を担当し、番組にいっそうの深みを与えている。
デジタルペインティングアートの第一人者であるKAGAYAさんは、幼い頃から『銀河鉄道の夜』に憧れ、その情景をビジュアル化することに情熱を注いできた。汽車や車窓からの風景をよりリアルなものとするため、賢治の故郷・岩手県花巻に何度も出向き、銀河鉄道のモデルとなった岩手軽便鉄道や、三角標などについて取材を重ねたという。
現在、公開に向けて制作は最終段階に入っているとのこと。KAGAYAさん入魂の一作になりそうだ。
プラネタリウム『銀河鉄道の夜』は、「サンシャインスターライトドーム“満天”」で6月17日(土)から一般投影開始。その後全国各地での投影が決まっている。
また、番組の内容と特別映像が近々DVDとなって登場する。アストロアーツオンラインショップでも取り扱う予定だ。詳しくは後日お知らせする。
KAGAYA(カガヤ)
1968年、埼玉県生まれ。子どもの頃から自然科学・宇宙に憧れ、星の絵を描き続けている。天文図書や星ナビの表紙などを天体のイラストで飾る。星座シリーズのジグソーパズルや画集は、アストロアーツオンラインショップで好評発売中。