つづきです。
長男は自信ありげな表情で、戦いの場へ向かった。
私は正直まずいと思っていた。
戦う前に、この手の自信満々な態度というのは、大概緊張していて、
それをごまかす為のカモフラージュなことが多い。
こんな所で負けられないというプレッシャーがあったのだろうか?
過去に自分の後輩も、この手のプレッシャーで惨敗した経験がある。
いざ、試合開始の合図!
人の心配をよそに、案外と落ち着いていた。
開始早々、ジリ・ジリと相手との距離を詰めて、右のローキック、
中段突きの連打で場外に追いやる攻撃など練習どおり。
声もよく出ていた。
終盤に膝蹴りが相手の腿に炸裂し、
ゆとりを持っての判定勝利。
まあ、まずまずの出来か・・・
2回戦目は相手のハイキック対策として、上段のディフェンス強化と
内側へのローキック、隙を見てのハイキックを指示して、
送り込んだ。
さすがに2回戦目は相手も強い。
しかし、得意の中段突きから中段回し蹴りで押し気味に試合を進めた。
何度か危ない場面もあったが、これまた判定で勝利。
これでベスト4進出です。
準決勝の相手はスピードのある選手。
もちろん本人は勝つ気満々です。
ダメージも無く勝ち上がってきたので、自信もあったのでしょう。
いざ試合が始まると、どうでしょう!
相手のスピードに翻弄され、得意の中段突きからの攻撃も
場外寸前で左右にかわされてしまいます。
蹴りも、頭に血が上ってか、中段ばかりでローキックが出ません。
大きな声で叫んでも聞こえていない様子。
試合1分が過ぎたあたりから、作戦を変えたようで、
前蹴りを多用しはじめた。自分よりスピードのある選手で、
しかも自分より小さく、距離を詰めて戦うのが不利だと感じたのでしょう。
良い選択でした。流れが傾きかけた時、
長男の放った中段突きが、相手の顔面に命中してしまったのです。
これは反則です。もちろん減点。
結局、互角の勝負ではあったのですが、
この減点が勝敗を分けました。
判定が下された瞬間、一瞬苦笑いをし、
傷つけてしまった相手に謝っていた姿は、
小さいながらスポーツマンシップを感じました。
「あ~小便して~」
って言いながら、入ったトイレで悔し涙を流したのは、
解っています。
また目標が出来たのだから、
一緒にがんばろうぜ!
長男は自信ありげな表情で、戦いの場へ向かった。
私は正直まずいと思っていた。
戦う前に、この手の自信満々な態度というのは、大概緊張していて、
それをごまかす為のカモフラージュなことが多い。
こんな所で負けられないというプレッシャーがあったのだろうか?
過去に自分の後輩も、この手のプレッシャーで惨敗した経験がある。
いざ、試合開始の合図!
人の心配をよそに、案外と落ち着いていた。
開始早々、ジリ・ジリと相手との距離を詰めて、右のローキック、
中段突きの連打で場外に追いやる攻撃など練習どおり。
声もよく出ていた。
終盤に膝蹴りが相手の腿に炸裂し、
ゆとりを持っての判定勝利。
まあ、まずまずの出来か・・・
2回戦目は相手のハイキック対策として、上段のディフェンス強化と
内側へのローキック、隙を見てのハイキックを指示して、
送り込んだ。
さすがに2回戦目は相手も強い。
しかし、得意の中段突きから中段回し蹴りで押し気味に試合を進めた。
何度か危ない場面もあったが、これまた判定で勝利。
これでベスト4進出です。
準決勝の相手はスピードのある選手。
もちろん本人は勝つ気満々です。
ダメージも無く勝ち上がってきたので、自信もあったのでしょう。
いざ試合が始まると、どうでしょう!
相手のスピードに翻弄され、得意の中段突きからの攻撃も
場外寸前で左右にかわされてしまいます。
蹴りも、頭に血が上ってか、中段ばかりでローキックが出ません。
大きな声で叫んでも聞こえていない様子。
試合1分が過ぎたあたりから、作戦を変えたようで、
前蹴りを多用しはじめた。自分よりスピードのある選手で、
しかも自分より小さく、距離を詰めて戦うのが不利だと感じたのでしょう。
良い選択でした。流れが傾きかけた時、
長男の放った中段突きが、相手の顔面に命中してしまったのです。
これは反則です。もちろん減点。
結局、互角の勝負ではあったのですが、
この減点が勝敗を分けました。
判定が下された瞬間、一瞬苦笑いをし、
傷つけてしまった相手に謝っていた姿は、
小さいながらスポーツマンシップを感じました。
「あ~小便して~」
って言いながら、入ったトイレで悔し涙を流したのは、
解っています。
また目標が出来たのだから、
一緒にがんばろうぜ!