キャリアって何?
と、
聞かれれば『経験』と答えるだろう。
最近、学校でも『キャリア教育』が取組まれている。
そこで、『キャリア教育』を検索してみると、
大まかに言えば(大まかすぎますが)
僕たちの頃の『進路指導』と言って良いだろう。
我が家の子どもたちは、
丁度、キャリア教育の真っ只中にいる状態なのだ。
親になった今の僕の考えと、
子どもだった頃の考えかたは当然ながら違う。
それこそ『キャリア=経験』があっての賜物だろう。
しかし、
その意見を押し付けるように誘導してしまうのはいけないことだと思う。
自分自身の人生をおぼろけながら想像し、
それを形に変えていく設計と行動が大事。
学校では、そのようなことを学んでいるのではないかと、
勝手に想像している。
多くの子どもたちは、
その設計と行動のために大学に進学したり、
専門学校へ行って資格を取得したりしている。
また、この時代にしっかりとした土台を作っておかないと、
後々、大変になることを大人たちは知っているのだ。
子どもに毎回言っていることがある。
『人生、やり直しは出来るが、取り返しはつかない』
高校1年だった僕は、
手に職を付けた方が自分に合っていると思い、
すぐさま高校を中退した。
そして5年間かけて手に職を付けた。
自立心が早かったのと、
家庭環境がお世辞にも良くなかったので、
自ら進んで19歳に家を出た。
そして20歳で結婚し、21歳で現在の会社を起業する。
そして翌年の22歳に長男が産まれた。
起業してからの10年間はホント休まずに働いた。
かみさんからブーイングが出るくらい働いた。
呑んだり遊んだりもしてたけど・・・
そんな時を過ごしながら30代に突入したわけだが、
身体も少しずつ変化していき、
体重増加による肥満が目立ってくるようになる。
とある夜の出来事だった、
夜中にトイレに起きると突然、
『ドクドクドク・・・』
と、心臓がやけに早く鼓動し、その後意識を失った。
気が付くと便器に顎を強打して倒れている自分がいた。
太りすぎによる心臓への負担だったのか、
ストレスが原因だったのかは病院で検査しても分からなかった。
『節制しなければ身体を壊すかも・・・』
そんな思いが心をよぎった。
しかし、この出来事のお陰で禁煙とダイエットに成功したのである。
(多少リバウンドはしてますがね)
この出来事から思考を少し変えていこうと思った。
仕事オンリーだった自分から、もう少し魅力のある人間になりたいなと思ったのが切欠で、これまで考えてもいなかったような事にチャレンジしようと決意し、32歳から通信制高校に通うことになったのである。
しかし、
大人の高校生にはなれても、純粋な高校生には戻れないのである。
これも、
『やり直すことは出来ても取り返すことは出来ない』
ことの一つであろう。
でも、
やり直さなければ何も取り戻すことが出来ないのだから、
思い立ったらやり直してみるのが手っ取り早い。
まあ、そこからまだまだ色々あったわけだが、
この時の変化を機に人間関係も大きく変るのである。
地元での様々な活動に参加するようになったり、
青年会議所に入り素晴らしい先輩や仲間と出会ったり、
中学、高校のPTA役員を経験して色んな人と出会うことが出来たのだ。
16歳の頃の自分にはまったく想像していなかった姿。
あの頃の自分にアドバイスしたって解らないだろうな。
それを教え伝えるのが現在の『キャリア教育』なのだろう。
そういう括りで言うと、
まだまだ自分も『キャリア教育』の途中なのである。
子どもと進路の話をしながらそんなことを考えていた。
20代で結婚と起業をし、
30代半ばで高校を卒業して、
40歳までに様々な活動を行うことが出来た。
さて、
40代前半からはどんなことにチャレンジしようかな。
45歳には子育て完了宣言したいので、
その後の自分を想像して、
ワクワクするようなことにチャレンジしてみよう。
うん、
人生は一度きりだからな!