SERVEL FIVE ~これからの街“ふじみ野”で働く社長~

『株式会社ケーズワイ』&『居酒屋煮こにこ』の代表土屋がお届けする、仕事や趣味話などを勝手気ままにお届けするブログです

魚拓

2011-07-09 10:22:30 | 釣り、アウトドア
うだるような暑さを感じるたびに、

小学生のころ、親父に連れて行ってもらった、

荒川の鯉釣りを思い出す。


親父が仕事から帰ってくるのを、

今かいまかと待ちわび、仕掛けやら餌やら、

念入りに用意をしていたことが懐かしい。


当時、毎号欠かさず熟読していた、

『釣りトップ』で見た大鯉に魅了され、

いつかは自分も釣ってみたい!

と思ったもんだ。


友達とは、

ビン沼や伊佐沼へは行ってたのだが、

荒川は自宅から少し遠く、また危険だという理由から、

親から禁止されていた。


だからこそ、

余計に荒川への思いは大きかった。




荒川へ行けばきっと大鯉に会える!!





夜の吸い込み。

暗闇の中で響く鈴の音。


『リリ~ン!!』


その音色が響くと、

一瞬、緊張が走る。


焦って“あわせ”を入れてしまいたくなる衝動にかられるが、

親父に

『まだ待て!』

と制止される。

『鯉は吸って吐いて食べるんだ』

『まだ待つんだ』


焦らされながら待つ俺。

ほんの少し、鈴が鳴らないだけで不安になってしまう。



『逃げちゃったんじゃないの?』と・・・



しかし、親父はこう言う。

『いや、大丈夫だ、竿先を見てみろ』

『まだ喰っている途中だ』

『これからガツン!と当たりが来る』

『そしたら巻くんだ』


俺はひたすら待った。

しかし、ガツンは来ない。

しかし、竿先は揺れている。

『チャりん♪』くらいなもんだ。



もう気がついていた。

これは大鯉ではないと・・・


いつものラーヘだろうと。


親父に目で合図し、

俺は念のため“あわせ”た。


かすかに伝わってくる生命反応。

抵抗する様子は伺えない。


完全に大鯉の線は消えた。


ラーヘに100円掛けてもいい位の感触。


しかし、

真っ暗な水面から現れてきたのは、

19センチのウグイだった。


う~ん

微妙・・・




いまでこそ、

釣果は写真で記録したりするが、

当時はデジカメなんぞ無い。

記録方法は『魚拓』である。


そう、

このころ自分で釣った魚の魚拓がとりたくて、

仕方無かった時期なんである。


19センチのウグイを魚拓にして、

自宅に飾った俺。



こう暑いと、

いつも思い出してしまう甘酸っぱい出来事だ。











コメント (2)
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