12月26日に有明アリーナで行われた、
4団体統一世界Sバンタム級タイトルマッチ。
この階級はお世話になっている、
元WBA世界Sバンタム級チャンピオンの下田昭文さんが
巻いていたベルトなので特別な思いがあります。
世間の予想では、
序盤にKOしてしまうというのが多かったですね。
モンスターはサウスポーに対しての左ボディが
得意というか必殺技と言っても良いくらいのパンチで、
数多の強豪を悶絶させてきたのも要因となります。
しかし歴戦の勇、
タパレスもただものではありませんでした。
極端な半身の構えで後ろ足荷重のスタンス。
右の腕を下げてジャブを出しやすくし、
右肩で右あごはしっかりと守る。
L字ガードと呼ばれる高度なディフェンスも見せていました。
こうなると井上チャンピオンの攻撃も
なかなかクリーンヒットはしません。
ですが、
タパレスの攻撃も当たりずらくなります。
一進一退の攻防が続き、
モンスターのパンチ力に慣れてきたと思った4ラウンド。
タパレスのスタンスに変化が。
前に前に出ていきアグレッシブに攻め始めました。
展開を変えたいのか、
パンチ力に慣れて、
「これなら多少の被弾は耐えられる」と思ったのか、
とにかく見ているこちら側からも、
変化が見て取れました。
だがしかし、
さすがはモンスター井上尚弥。
待っていましたとばかりにタパレスよりもギアを上げて、
そのラウンドにダウンを奪います。
次のラウンドに仕留めに掛かりますが、
タパレスはまたもや後ろ荷重のスタンスへ戻ってしまいました。
そりゃあ仕方ありません。
作戦を遂行とした刹那、
パワーパンチをもらってダウンしたのですから。
しかし、これまでの相手ならばこれ以降委縮して、
手が出ずに一気にノックアウトされてしまうのですが、
タパレスは勇気と気持ちが強かった。
さすがはチャンピオンです。
最後は蓄積したダメージで倒れた感じでしたが、
とても勇敢なチャンピオンでした。
この階級には井上チャンピオンの良さをさらに発揮させてくれる
相手が豊富のようです。
来春に開催とうわさされるネリとの試合も
今から楽しみですね。
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