詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

「悪魔に魂を売った女 沙羅」NO.7~「潮騒」続編

2010年12月15日 | 小説「悪魔に魂を売った女 沙羅」
この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。

ご了承の上、お読みください。

前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0


「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。

http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838


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第十章 レッド

その頃小百合達の住んでいるマンションでは・・・・

ガチャリという音がしたので、小百合は、駿がかえってきたのだと思い、玄関に飛び出していった。

そこには駿ではなく、髪の毛を赤色や金色に染めた、柄の悪い連中が3人程立っていた。

「へぇ~思ったよりかわいいじゃん」「結構抱き心地よさそ~」「ひゅー!!」

「なんですか?あなた達は・・・・」

「お姉ちゃんをもて遊んでくれって君の彼氏から頼まれたわけ・・・このごろぜんぜんできてなくて彼女が欲求不満だからってね」というなり、靴をぬぎすて男3人は部屋のずんずん中に入ってきた。

確かにあんな写真が掲載されてから、小百合と駿はまた、いつカメラに狙われるかわからないので、お風呂は近くのスパを利用し、そして抱き合うこともなくなった。

「さてといきますか」「やりますか」
男達はニヤニヤと口元に卑猥な微笑みを浮かべ、そう言うがはやいか小百合を部屋の真中に押し倒してめいめいが小百合の洋服を破り始めた。

「やめて!!!!!駿!!助けて!!!」

三人の男の中でもリーダー格の真っ赤のシャツを着たの男が、小百合の口を抑え、ハンカチで簡易な猿轡をつくりふさいだ・・・・・・小百合はあっという間にあられもない格好にされていた。
小百合はやれるだけの抵抗をしようとしたが、大の男三人の前では無駄な抵抗だった。
二人の男に体中を触られ、順番に暴行され、もう一人の男がビデオと写真をとりまくっていた。
「今、この映像、生放送でインターネットに配信されてるんだぜ・・・うれしいだろう・・・もっともっと感じろよ!もっともっと嫌がれよ!!」というと近くに置いてあるパソコンの画面をうれしそうに指差した。

小百合は、その場で舌を噛んで死にたかったが、猿轡をはめられていたためそれもできなかった。

3人にめいめい乱暴をされ・・・・事がすむと男達は立ち上がった。

「こんな気持ちいいことさせてくれたお前の彼氏に感謝だな!合鍵は俺達が彼氏にちゃんと返しておいてやるよ」と言い、満足そうな顔をして出て行った。

小百合は、自分の体を抱きしめてさめざめと泣くしかなかった。
何故、男達が合鍵を持っていたのかわからなかったが、駿がこんなひどいことを依頼するはずと小百合は信じていた。

(どうして私がこんな目にあわなきゃならないの・・・・?それより駿がこのことを知ったら)

そう思うと小百合は、まずシャワーを浴びて身だしなみを整えた、何度か小百合が反抗をしたために何箇所か殴られてできたあざについては、ファンデーションで隠した。


しばらくすると駿が真っ青な顔で帰ってきた。

「沙羅ともう一度やり直したかったら、まず小百合を片付けなくては・・・・・大丈夫もう手はうってある
くくくく・・・・・」


駿の心の中ではあのからすのように真っ黒な不気味な男の声がこだましていた。

(小百合ごめん。俺にはもうこんな生活耐えられないし、沙羅が生きていたのだから、一生をかけて沙羅にしてしまった罪の償いを・・・・・いや・・・・・沙羅を俺はまだ愛しているんだ・・・・きっと)

「お・・・・・おかえりなさい。」と小百合はひきつってはいたが、今できる最大の努力したお笑顔で駿を向かいいれた。

ぱさ・・・・・駿は、茶色の封筒を床に落とした。

そこには、たくさんの写真が・・・そう、さっき、小百合があの3人にそれぞれ陵辱されている写真が、いろいろな角度から20枚ほど撮ってあった。

「これはなんだ・・・」駿は硬い表情のまま小百合に訊いた。

角度によっては、小百合が嫌がっているのではなくむしろ喜び、感じているように思える写真もあった。

頭の中が真っ白になった。あの人たちもう写真を・・・

一枚の紙がはいっていた。

「ブログにアップするから楽しみにしていてね・・・・すごくよかったよ。めちゃくちゃ感じてくれて俺達もうれしかったけど・・・・・ね・・・結構淫乱な小百合ちゃん・・・」

小百合は、泣き崩れた・・・・・・本当は抱きしめてあげたかったが、駿は沙羅のことを考えぐっと我慢をしたてこらえた。

「もう無理だ。別れよう・・・・・このままじゃ・・・・俺達おかしくなっちゃうよ・・・二人とも」

「いや!!!こんな私を今一人にしないで!!!!!」

「それなら・・・・・」といい、駿はごくりとつばを飲み込んだ

しばらく互いに無言のまま見つめあった。

「一緒に死のう・・・・小百合だってこんな風にされた体で生きていけないだろう・・・・・
鍵を変えても、すぐにはいられる。またいつ男達にもてあそばれるかわからない。
ましてや、こんな写真がブログに掲載されたのを君のご両親が知ったら・・・・」

「・・・・・・・・」

しばらく小百合はほうけた顔をしていた。駿の言っていることがうまく頭の中で理解できなかった。

「駿も一緒に死んでくれるの?」

「もちろん。小百合を一人にはできないだろう・・・・寂しがりやなんだから・・・・」

(沙羅もさみしがりやだった。どんなに俺が沙羅にさよならをした後、心細かったんだろうか・・・・自分で自分の命を落とそうとするほどに・・・)

「情は持つな・・・・・情に流されるな・・・・おまえも十分あの女にはひどい目に合わされたんだぞ・・・恨むんだ・・・・憎いと思え・・・・・後はおれがうまくやってやるから・・・」

小百合の心細そうな顔を見て一瞬決意がひるんだ駿の頭の中にあの男と包帯でぐるぐる巻きになれたか細い沙羅の姿が浮かんだ。

「ありがとう・・・・駿・・・・でもどうやって?」

駿は粉薬を二袋ポケットから取り出した。

「これで苦しまずに死ねる。薬学部の親友にわけてもらったんだ・・・・・」

というと、二つのグラスに赤ワインを入れて粉薬を溶かした。

「一緒に飲み干そう・・・・・」

「でももしどっちかが生き延びたら・・・・?」

「小百合は俺のことが信じられないのか?」

というち駿はいきなり赤ワインを飲み干した。


バタン・・・と駿は倒れた。それをみて慌てて・・・・小百合もワインを飲み干した

体中が暑く苦しく・・・吐き気がした・・・・天井が回り、方向感覚がなくなってき。・やがて体中から力が抜けていくようになり・・・・
唇から・・・・・・・真紅の血が流れ出した・・・・・

「駿・・・・駿・・・・さようなら」

小さな二人が暮らしていた部屋に小百合と駿が重なり合うように倒れていた。

****つづく****

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