この小説は、オリジナルストーリーで完全なフィクションです。
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。
前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0
「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838
*******************************
第九章 シルバー
駿は、約束の時間よりも5分ほど早く、駅前の公園の噴水の前に来ていた。
時間ぴったりにシルバー色の車がハザードをつけ、駿の目の前で停まった。
車から全身を真っ黒に包んだやせこけた、からすのような男が出てきた。
「怖くないのか???」
「貴様が、俺達をこんな目に合わせたのか!!!」
「そんな口をきいていいのか?沙羅に会いたくないのか・・・・」
「沙羅は死んだんだ・・・・」
「遺体は見ていないだろう」
「・・・・・・・」
「今から沙羅に逢わせてやろう・・・・・でも小百合には内緒だ・・・・いいか?」
「嘘だ!!!沙羅が生きているなんて・・・・もうこれ以上俺達を苦しめないでくれ・・・」
「電話で言ったはずだ。信じるも信じないも君次第だと・・・・・・」
「・・・・・・・・逢いたい・・・・・逢って詫びたい」
「じゃあ・・・・このアイマスクをつけるんだ・・・・場所を知られたくないからな」
(もし、この男の言うことが、嘘で殺されてもいい・・・・もう疲れた・・・・でも俺が死んだら小百合は・・・・・・
もう俺には小百合を守る気力すら残っていないのかもしれない)
「わかった」
駿は男のいうとおり、素直にアイマスクをつけた」
車は1時間ほど走っていった。途中高速道路にのり、山道を走っているようだった。
男は、急に車をとめると
「ここで降りろ」
と指示をした。駿は、目隠しをされたまま、大きな館のようなところに連れて行かれた。
螺旋階段をあがって行き、二階の扉の前で「コンコン」とその男はドアをたたいた。
「はい・・・・・」とか細い女性の声が聞こえた。
駿には、その声に聞き覚えがあるような感じがした。
部屋に入ると目隠しをはずされた。暗めの部屋だったので、目が慣れるのに時間がかかった。
目が慣れてくると真っ白なシーツのしかれたベッドの上に一人の女性が、体中包帯でまかれた格好で横になっていた。
「デモン・・・デモンなの?」
「沙羅!!!本当に沙羅なのか?」
「その声は・・・・・・・・駿????」
「沙羅・・・沙羅、ごめん、ごめん・・・・・お・・俺が・・・・・ごめん」
駿はベッドに近寄ると包帯だらけの沙羅の体を抱きしめて泣き出した。
「沙羅、本当に俺・・すまない。でも一日も沙羅のことを忘れた日はなかったんだ・・・・信じてくれ・・・・もちろん許してほしいなんていわない。でも謝りたかった。沙羅、沙羅・・・・・愛している。」
駿は自分でもびっくりするほど自然に「愛している」いうことばが口をついてでた・・・・
「もういいよ駿・・・大丈夫よ・・・・・あなたを恨んでないわ・・・」
「沙羅・・・・ちょっと駿と話をしてくるから待っていてくれ・・・・また戻ってくるからな・・・・いい子に待っていてくれ」
というと駿とデモンは部屋を出て行った。部屋を出ると男は駿の方をまっすぐに見た。
その眼光は厳しくもあり、そして冷ややかであった。
「で・・・どうする・・・・このまま小百合と暮らすかそれとも俺との取引に応じるか・・・・・?この悪魔におまえの魂を売れるか・・・・・」
「さ・・・沙羅ともう一度一緒にいられるなら・・・・もう一度やり直せるのなら、なんでもやります。悪魔にでも地獄の鬼でもこんな俺の魂でよければくれてやります!!」
「わかった・・・」
というと男は駿に細かな指示を与え始めた
****つづく****
つづきはこちらから
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/37a29a1d91c684c0d8e4dfb3e3aeb40c
WEB公開するのを直前までためらった
通常の作者とはかなり異なるタッチの小説になっております。
ご了承の上、お読みください。
前作のシナリオ風小説「潮騒」の続編になります。
「潮騒」をお読みになっていらっしゃらない方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/f03e0f2b4a27e49ae5f0485daa09d4a0
「悪魔に魂を売った女 沙羅」第一回目は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/2894361143b5bb47631d6480c47ce838
*******************************
第九章 シルバー
駿は、約束の時間よりも5分ほど早く、駅前の公園の噴水の前に来ていた。
時間ぴったりにシルバー色の車がハザードをつけ、駿の目の前で停まった。
車から全身を真っ黒に包んだやせこけた、からすのような男が出てきた。
「怖くないのか???」
「貴様が、俺達をこんな目に合わせたのか!!!」
「そんな口をきいていいのか?沙羅に会いたくないのか・・・・」
「沙羅は死んだんだ・・・・」
「遺体は見ていないだろう」
「・・・・・・・」
「今から沙羅に逢わせてやろう・・・・・でも小百合には内緒だ・・・・いいか?」
「嘘だ!!!沙羅が生きているなんて・・・・もうこれ以上俺達を苦しめないでくれ・・・」
「電話で言ったはずだ。信じるも信じないも君次第だと・・・・・・」
「・・・・・・・・逢いたい・・・・・逢って詫びたい」
「じゃあ・・・・このアイマスクをつけるんだ・・・・場所を知られたくないからな」
(もし、この男の言うことが、嘘で殺されてもいい・・・・もう疲れた・・・・でも俺が死んだら小百合は・・・・・・
もう俺には小百合を守る気力すら残っていないのかもしれない)
「わかった」
駿は男のいうとおり、素直にアイマスクをつけた」
車は1時間ほど走っていった。途中高速道路にのり、山道を走っているようだった。
男は、急に車をとめると
「ここで降りろ」
と指示をした。駿は、目隠しをされたまま、大きな館のようなところに連れて行かれた。
螺旋階段をあがって行き、二階の扉の前で「コンコン」とその男はドアをたたいた。
「はい・・・・・」とか細い女性の声が聞こえた。
駿には、その声に聞き覚えがあるような感じがした。
部屋に入ると目隠しをはずされた。暗めの部屋だったので、目が慣れるのに時間がかかった。
目が慣れてくると真っ白なシーツのしかれたベッドの上に一人の女性が、体中包帯でまかれた格好で横になっていた。
「デモン・・・デモンなの?」
「沙羅!!!本当に沙羅なのか?」
「その声は・・・・・・・・駿????」
「沙羅・・・沙羅、ごめん、ごめん・・・・・お・・俺が・・・・・ごめん」
駿はベッドに近寄ると包帯だらけの沙羅の体を抱きしめて泣き出した。
「沙羅、本当に俺・・すまない。でも一日も沙羅のことを忘れた日はなかったんだ・・・・信じてくれ・・・・もちろん許してほしいなんていわない。でも謝りたかった。沙羅、沙羅・・・・・愛している。」
駿は自分でもびっくりするほど自然に「愛している」いうことばが口をついてでた・・・・
「もういいよ駿・・・大丈夫よ・・・・・あなたを恨んでないわ・・・」
「沙羅・・・・ちょっと駿と話をしてくるから待っていてくれ・・・・また戻ってくるからな・・・・いい子に待っていてくれ」
というと駿とデモンは部屋を出て行った。部屋を出ると男は駿の方をまっすぐに見た。
その眼光は厳しくもあり、そして冷ややかであった。
「で・・・どうする・・・・このまま小百合と暮らすかそれとも俺との取引に応じるか・・・・・?この悪魔におまえの魂を売れるか・・・・・」
「さ・・・沙羅ともう一度一緒にいられるなら・・・・もう一度やり直せるのなら、なんでもやります。悪魔にでも地獄の鬼でもこんな俺の魂でよければくれてやります!!」
「わかった・・・」
というと男は駿に細かな指示を与え始めた
****つづく****
つづきはこちらから
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/37a29a1d91c684c0d8e4dfb3e3aeb40c