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第三章 トキメキ
「今日の授業、フランス語、やべえ・・・宿題やってねえや」
と独り言を言っていたら、斜め前の席の女の子が、
「長谷川君だっけ?」
と尋ねてきた。
「大場です。」
「ごめんなさい。私、人の名前を覚えるのが苦手で・・で大場君、もしよければ今日の宿題見せてあげるよ。」
というと、きれいな文字で書いてあるフランス語のノートを天の川未来(あまのがわみらい)は見せてくれた。
ドキドキドキドキ、未来ちゃんといえばこのフランス語授業の中でもピカ一の美人でかわいい子だった。当然のことながら、和彦は何人かの男子ににらまれていた。
「となり座ってもいい?」
というやいなや、未来は和彦の空いていた隣の席に座った。
ドキドキも最高潮で、フランス語を書いているつもりが、蛇だかみみずだかがはっているような文字になってしまった。
「ねぇどうして、野球やめちゃったの?」
「え・・・?」
「大場君、高校の時野球部だったでしょ?」
「なんで、知ってるの?」
「大場君は知らないと思うけど私も同じ学校だったんだよ・・・・」
と言われ、どこかで、天の川未来という名前が頭の隅にひっかかっていたのがクリアになった。
「もしかして・・・あの天の川さん?あまりにも綺麗になりすぎてすぐにわからなかったよ。」
「またまた、お世辞上手なんだから」
未来は、高校生の時はいつも学年トップだったが、髪はみつあみをし、分厚いびん底眼鏡をかけていて、周りからは「がり勉ちゃん」というあだ名がついていたくらいだった。
「私図書館から、よく、野球部の練習見ていたんだ・・・大場君って決して上手じゃなかったけど、ノックとか最後の最後まで一生懸命追いかけていっていたあの姿が印象的だったんだ・・・」
「それしかできないからね・・・」
「じゃどうして辞めちゃったの?」
未来には、言いたくなかったのだが、野球部の解散式の時に、散々なことを同級生、先生からも言われていたのであった。まぁいつものことだけど。
「今度はなんか違うものに挑戦したくてさ」
「何に挑戦するの?」
「絵画とか?」
口からでまかせに言ったが、和彦の絵は、今でこそ有名になったが、あのピカソばりのわかりにくい絵だった。
「なんだ、じゃ、一緒に美術部行こうよ・」
「え・・・・・」
「それに大場君・・・ダサイよ・・・」
ずばりいていたいとこをつかれた。
「ねぇ今日、学校終わったら、一緒に原宿に行こう!私が大場君をもっとかっこよくしてあげるよ・」
というのがはやいか、和彦の眼鏡をはずして顔を近づけてじっと見つめた。
「返してくれよ!0.1ないんだから、何も見えないんだよ!!」
「ごめん、ごめん。でも眼鏡やめると結構イケメンになりそうよ。私に任せて」
というと未来は、自分の胸をポンとたたいた。
~つづく~
第四章へ
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第三章 トキメキ
「今日の授業、フランス語、やべえ・・・宿題やってねえや」
と独り言を言っていたら、斜め前の席の女の子が、
「長谷川君だっけ?」
と尋ねてきた。
「大場です。」
「ごめんなさい。私、人の名前を覚えるのが苦手で・・で大場君、もしよければ今日の宿題見せてあげるよ。」
というと、きれいな文字で書いてあるフランス語のノートを天の川未来(あまのがわみらい)は見せてくれた。
ドキドキドキドキ、未来ちゃんといえばこのフランス語授業の中でもピカ一の美人でかわいい子だった。当然のことながら、和彦は何人かの男子ににらまれていた。
「となり座ってもいい?」
というやいなや、未来は和彦の空いていた隣の席に座った。
ドキドキも最高潮で、フランス語を書いているつもりが、蛇だかみみずだかがはっているような文字になってしまった。
「ねぇどうして、野球やめちゃったの?」
「え・・・?」
「大場君、高校の時野球部だったでしょ?」
「なんで、知ってるの?」
「大場君は知らないと思うけど私も同じ学校だったんだよ・・・・」
と言われ、どこかで、天の川未来という名前が頭の隅にひっかかっていたのがクリアになった。
「もしかして・・・あの天の川さん?あまりにも綺麗になりすぎてすぐにわからなかったよ。」
「またまた、お世辞上手なんだから」
未来は、高校生の時はいつも学年トップだったが、髪はみつあみをし、分厚いびん底眼鏡をかけていて、周りからは「がり勉ちゃん」というあだ名がついていたくらいだった。
「私図書館から、よく、野球部の練習見ていたんだ・・・大場君って決して上手じゃなかったけど、ノックとか最後の最後まで一生懸命追いかけていっていたあの姿が印象的だったんだ・・・」
「それしかできないからね・・・」
「じゃどうして辞めちゃったの?」
未来には、言いたくなかったのだが、野球部の解散式の時に、散々なことを同級生、先生からも言われていたのであった。まぁいつものことだけど。
「今度はなんか違うものに挑戦したくてさ」
「何に挑戦するの?」
「絵画とか?」
口からでまかせに言ったが、和彦の絵は、今でこそ有名になったが、あのピカソばりのわかりにくい絵だった。
「なんだ、じゃ、一緒に美術部行こうよ・」
「え・・・・・」
「それに大場君・・・ダサイよ・・・」
ずばりいていたいとこをつかれた。
「ねぇ今日、学校終わったら、一緒に原宿に行こう!私が大場君をもっとかっこよくしてあげるよ・」
というのがはやいか、和彦の眼鏡をはずして顔を近づけてじっと見つめた。
「返してくれよ!0.1ないんだから、何も見えないんだよ!!」
「ごめん、ごめん。でも眼鏡やめると結構イケメンになりそうよ。私に任せて」
というと未来は、自分の胸をポンとたたいた。
~つづく~
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