パリ地図
画家ロートレックをテーマにした映画に「ムーランルージュ」が出てくる映画があるが、
実際のムーランルージュとは違っていた。夜の「キャバレー・ムーランルージュ」は、
外観は映画と同じであるが、中は飲食もできる、高級な感じの店であった。舞台の上で
ショーが行われ、客は横長のテーブル席で飲食をするのである。
ショーは今は無き、日劇ミュージックホールのように、ダンサーは上半身は何もつけていない。
(ダンサーは上半身は身につけていたようです)
大柄なダンサーが多く、豊満なバストが印象的であった。聞くところによると、北欧系の
ダンサーが多く、特にスウエーデンの女性が多いとのことであった。
ショーの終わりの方で、特別プログラムとして、客の中から選ばれて、舞台上で寸劇を演じる
場面があった。驚いたことに、アメリカ代表、日本代表、ヨーロッパ代表の方々、舞台上におあがり
下さいというではないか。まさか日本人はいないだろうと思っていたが、何とゾロゾロ上って行くでは
ないか。アメリカ代表、日本代表、ヨーロッパ代表がそれぞれ舞台上で寸劇を演じていた。
あれがまさに、日本のバブルのスタートか絶頂期でなかったかと思われる。
今はまさかあのようなことは、されていないと思うが、日本のバブルを象徴するような、出来事で あっただろうと思っている。
★パリの旅は、37歳の時であったと思うが、「ムーランルージュ」は、印象の深いところであった。「ロートレック」の映画で
「ムーランルージュ」が、舞台になっていた。当時は日本もGNP世界2位と、世界的地位は高かったが、今や「中国」に抜かれ
世界経済も混乱して、先行きが見えない時代になってしまった。歴史の証明をを待つ事になってしまった。