エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

答え方の指導・後編

2024-08-27 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は前回(R6.8.26)の続きで、算数の答え方の指導について。
 明らかに間違っている訳ではないが、問題に正対した答え方をしていない子供たち。この、「問題文で問われている内容に正対した答え」を書かせる為、かなり粘っこく私は指導する…と言うのが前回でした。
 もっとも、特別な事はしていません。様々な種類の問題を解かせ、体験的に覚えさせるだけです。
 実際の進め方です。次の様な問題で考えてみましょう。

Q4 カモが4羽います。アヒルは7羽います。どちらが何羽多いでしょうか。

 因みに、この問題も教育出版『しょうがく さんすう1』の「どれだけおおい」に出てくる問題です。
 まず、出てきている数字を確認します。ここでは「4羽」の「4」と、「7羽」の「7」を押さえます。
 次に、足し算になるのか引き算になるのかを、証拠の言葉と共に確認します。ここでは「どちらが~多いでしょうか」とあるので、どちらが多いかを確認する時は引き算を使う…と言う既習事項から、「引き算」だと確認します。
 最後に、「どちらが何羽多いでしょうか」と言う問題文から、「どちらが」と「何羽多い」の2つについて答えなくてはならない…と確認します。
 後は、実際に解かせるだけです。気になる子には、机間巡視しながら関わっていきます。
 こう言う感じで、種類の違う問題を何問も解かせていきます。もちろん、最初の内は答え方を間違える子が何人もいます。間違えた子には、必要以上に落ち込まない様に声かけしながら、何問も解かせていくのです。
 やはり、「習うより慣れろ」の方が子供たちには有効な感じで、10問くらい解かせると、正しく答えられる子が大半となります。それでも、なかなか正しく答えられない子については、この後、時間をかけて個別に関わっていく様にします。
 こうやって、1年生の早い段階で「問題文で問われている内容に正対した答え方をする」が身に付けば、この後でも大いに役立ちます。力で無理矢理…って感じの指導ですが、行う価値は十分にあると私は考えています。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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答え方の指導・前編

2024-08-26 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、算数の答え方の指導について。
 まず、次の問題を読んでください。

Q1 イカが5匹、タコが3匹います。どちらが多いですか。
Q2 犬が6匹、猫が3匹います。犬は猫より何匹多いですか。
Q3 タクシーが8台、バスが6台止まっています。どちらが何台多いですか。

 これらの問題は、どれも教育出版『しょうがく さんすう1』の「どれだけおおい」と言う単元に出てくる問題です(ただし、図だけで示されている問題を文章化したり、言葉を短くしたりしてはいます)。つまり、実際に子供たちが取り組む問題だ…と言う事です。
 これ、正しい答えは次の様になります。

A1 イカ(が多い。)
A2 3匹(多い。) ※「犬は3匹多い」や「犬は猫より3匹多い」もOK。
A3 タクシーが2台多い。

 しかし実際に解かせてみると、1年生の子供たちからは次の様な答えが出ます(計算を間違えたなど、明らかに間違っている答えは省略します…無限に出てくるので…)。

A1 多い。/5匹/2匹
A2 犬/6匹
A3 タクシー/タクシーが多い。/多い。/8台/2台

 明らかに間違っている訳ではないのですが、これらの答えは正しくありません。問題文で問われている内容に、正対した答え方をしていないからです。
 この、「問題文で問われている内容に正対した答え」を書く指導を、かなり粘っこく私は指導します。どの学年でも粘っこいですが、1年生の「どれだけおおい」は特に粘っこく、そう、納豆とオクラを混ぜたくらいネバネバとやります。
 と言うのも、ここで「問いに正対した答えを書く」事を理解&実行させないと、次からの学年でも出来ない(正しくは、出来るまで相当な時間がかかる)からです。
 もっとも、実際の指導は特別な事をしている訳ではありません。様々な種類の問題を解かせて体験を積ませる…それだけです。
 それについては、長くなったので次回とさせていただきます。

ところで、令和6年8月22日と23日のブログに、「いいね」などをいただきました。どうも、ありがとうございます。これを励みに、今週も頑張りま~す!
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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インチキ島跳び遊び・後編

2024-08-20 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は前回(R6.8.19)の続きで、インチキくさい体育実践を紹介します。
 低学年の「走・跳の運動遊び 跳の運動遊び①」で、沢山の島を作って、それを跳ばせる事にした私。さっそく、体育の授業で「島」を作ってみました。
 適当に線を繋げばイイので、そんなに手間はかかりません。子供たちが準備運動している間に、7割くらい線を引き終わりました。残り3割を引く間は待たせてしまいましたが、私が予想していたよりは待たせずに済みました。
 島が完成したら、スタートの島に子供たち全員を入らせます。そして、反対側にあるゴールの島までジャンプして行く様に伝えました。条件は3つです。

1.ジャンプする時は、必ず両足で地面を蹴る。
2.友達にぶつからない様に、飛ぶ方向には注意する。
3.ゴールの島まで、必ず「8回」ジャンプして着くようにする。

 30人以上の子供たちが一斉に出発するのは、いくら何でも混雑しすぎです。そこで、4分の1の子供たちをスタートさせました。この子供たちがゴールしたら、次の4分の1をスタートさせます。この方法で、特に混乱もケガも無く、全員がゴールの島に到着しました。
 今度は、ゴールの島からスタートの島まで移動させます。もちろん、変化のある繰り返しをするため、ジャンプの回数を「12回」に増やしました。
 それも全員クリアしたので、次は「15回」に増やしました。これも、全員がクリアです。
 最後は、タイムアタック制にしました。30秒間で何回ジャンプできるか…誰が1番になるか競走です。メモをしてないので記録は残っていませんが、上位に入った子は40回以上ジャンプしていたと記憶しています。間隔が狭い島と島をジャンプすれば、確かにその程度はジャンプ出来るでしょう。
 インチキくさい実践でしたが、少なくとも子供たちを盛り上げる事は出来ました。手間の割に良かったと思います。

 そう言えば、令和6年8月19日のブログに、「いいね」などをいただきました。本当に、ありがとうございます。とっても励みになります!
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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インチキ島跳び遊び・前編

2024-08-19 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は(今回も)インチキくさい体育実践を紹介します。
 札幌市の体育では、低学年に「走・跳の運動遊び 跳の運動遊び①」と言う単元があります。これは、体育館に輪っかや紐を置いたり、グランドに線を引いたりし、それをジャンプして遊ぶ…と言う単元です。
 この単元、意外と準備が大変です。沢山の子供たちがジャンプするのですから、体育館に輪っかや紐を置く場合、ある程度の数が必要となります。単に輪っかをばらまくだけだとしても、数が多くなれば手間がかかってきます。グランドに線を引くのだって、それなりに時間がかかります。
 出来るだけ手間を省くべく、ある年度の体育、試しにグランドで輪っかと紐を使ってみました…が、これは失敗。グランドで使える輪っかや紐が少なかったため、思った程の運動量を確保できなかったのです。
 仕方がありません。意を決して線を引く事にしましたが、普通に線を引くとなると、ある程度の長さの線を何本も引かなくてはなりません。う~ん、少しでも手間を減らす方法は無いものか…。
 そこで思い付きました。
 線を繋いで「島」にすれば良いのではないか…と。
 線と線の間をジャンプさせるのではなく、島と島の間をジャンプさせる様にするのです。どうせ、線だって何本も引かなくてはならないのです。小さくても問題なさそうな分、沢山の島を用意するとしても手間は変わらないでしょう。
 しかも、線の繋ぎ方により島は大きさも形も自由自在。スタート地点とゴール地点の島だけ学級全員が入れる大きさにし、他の子にぶつからない様にコース取りの指示を出せば、後は子供たちが勝手にコースを考えてくれるはず…。
 さっそく、次の体育の授業で「島」を作ってみました。
 ちょっと長くなったので、続きは次回とさせていただきます。

 ところで、令和6年8月15日と16日のブログに、「いいね」などをいただきました。いつも、本当にありがとうございます。今週も、めいっぱい頑張ります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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式って凄い・後編

2024-08-13 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は前回(R6.8.12)の続きで、算数で初めて式の書き方を教える指導です。
 言葉や図で書くと大変なので、算数では「式」を使う…と説明したところまでが前回です。
 ノート見本に書きながら、指示を出していきます。

指示2 「ぜんぶで5ひき」の下を1マス分空け、「しき」と書きます。
    その隣のマスは空け、「3」「+」「2」「=」「5」と書きましょう。

 書いた事を確認したら、その下には「こたえ 」と書かせます。そして、1マス空けて「5ひき」と書かせ、下に直線を引かせます。
 全員が書き終えたら読ませます。「式、3+2は5」、「答え 5匹」…って感じです。そして、読み終えたら言います。

説明2 あんなに沢山の言葉や図で書いていた事が、たったこれだけで分かるんです。
    算数って凄いでしょ。

 更に、畳み掛けるように言います。ノート見本の最初に書いた言葉や図、あるいは式を指差しながら…です。

説明3 最初に書いた言葉や図は、みんなが普段使っている言葉や図です。
    それを算数で使える様にしなくてはなりません。
    そのための魔法の言葉…それが「式」です。
    「式」によって、普段使ってる言葉や図が、数字や記号に変わります。
    それを、元の普段使ってる言葉に戻す魔法の言葉…それが「答え」です。
    元に戻ったから、ちゃんと「5ひき」って書いてあるでしょ。

 最後に、出来るだけイタズラっぽい笑顔で言います。「算数で使う『式』の魔法、これからドンドン覚えていこうね」と。
 いや~、嘘くさい指導です。
 でも、1人でも2人でも、「算数ってスゲェ」と思ってくれたらなぁ…と考えてやってみました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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式って凄い・前編

2024-08-12 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、算数で初めて、式の書き方を教える指導です。
 令和6年度の実践を紹介します。
 教育出版の『しょうがく さんすう1』に「ぜんぶでいくつ」と言う単元があります。足し算について初めて教える単元です。最初の小単元は「ふえるといくつ」で、次の様な問題が載っています。

Q 金魚が初めに3匹います。2匹増えると、全部で何匹になるでしょうか。

 問題を音読させた後、ノートを出させて日付と頁を書かせます。そして、教師の見本ノートを書画カメラでテレビに映し出しがら、指示や説明をしていきます。

指示1 ノートの1番左上のマスに「は」と書きます。
    その隣に「じ」、その隣に「め」、その隣に「に」と書きます。

 「はじめに」を書いたと確認したら、次々と指示を出しノートを書かせていきます。
 「はじめに」の下には「3びき」と。「はじめに」と2マス空けて「2ひき」、その下には「ふえると」と。そして、「3びき」の下には「○」を3つ、「ふえると」の下には「○」を2つ書かせます。そして、2つの「○」は長丸で包み、矢印を3つの「○」まで引きます。最後に、3つの「○」の下に「ぜんぶで5ひき」と書けば終わりです。
 ここまでの作業時間は、5分程度でしょうか。
 全部書き終えたら、声に出して読ませていきます。ノート見本の該当箇所を指差しながら、「初めに3匹」と読み、子供たちにも追い読みさせていきます。「2匹増えると」や「全部で5匹」も読ませたら、おもむろに話し始めます。

説明1 こうやって、言葉や図に書けば一目で答えが分かります。
    でも、こうやって書くのは大変です。
    そこで、算数では「式」と言うものを使います。

 続きを書くには、少々長くなりました。残りは、また次回に。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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令和6年度も同じ長休前指導

2024-08-06 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、長期休業前の指導について書きます。
 もっとも、令和5年7月31日のブログで既に書いた話で、長期休業に入る前、ほぼ毎回必ず行っている指導です。令和6年度も同じ指導を行いました。
 プリントなどを渡し、課題などの説明をし、後は最後の指導をするだけ…となった段階で、「なつやすみに1ばんだいじなこと」と書きながら子供たちに問いました。
 「夏休みに1番大事な事って何だか分かりますか?」
 令和6年度に担任している子供たちは発表したがる子が多いので、次々と手が挙がります。
  子「交通事故に注意する」
  私「校長先生の話をちゃんと聞いていたね。
    素晴らしいけど、それだと50点」
  子「海や川で溺れない」
  私「それも、よく聞いている。
    でも、やっぱり50点です」
     ・
     ・
     ・
  子「自分の命は自分で守る」
  私「お~、素晴らしい。正解が出ました」
 そして、「じぶんのいのちはじぶんでまもる」と黒板に書いた後、
 「これを、短く4文字で言うと『死なない』となります」
…と言い、黄色いチョークで「死(シ)なない」と黒板に書きました。
 この後、「死んだらリセット出来ないよ」とか、「死んだら何もかも終わりだよ」とか、どうして死んではダメかの理由とか…3分くらい、くどくどと話をして指導を終えました。
 因みに放課後、校内の巡回点検から戻った教頭先生が、「黒板に書かれた『死なない』を見て笑っちゃったよ」と言ってきました。
 あ~っ!
 消すの忘れた~!!!
 まあ、その後、「でも、『死なない』は大切な事だよね」と言ってくれたからOKとします。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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跳び箱指導で絶対に言う事

2024-08-05 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、ちょうど今(R6.8.1現在)オリンピックをやっているので、それに関連した話を。
 小学校で跳び箱を指導していると、必ず言われる言葉があります。言い方は色々で何種類かあるのですが、大雑把に言うと以下の様な感じでしょうか。
 「今回は何段までいいの?」
 「8段はやりますか?」
 「もっと高くしてください」
 「8段にしてください」
 「こんな低いのは、もう跳べます」
  ・
  ・
  ・
 これ、言いたい事は1つです。
 「8段を跳びたい(8段を跳ばせて!)」
 因みに、8段というのは、小学校にある大きめの跳び箱セットで最も高い段数の事です。つまり、「1番高い跳び箱を跳びたい」と言ってる訳です。
 もちろん、そんな事は絶対に認めません。安全面から言っても危ないですし、小学校の学習指導要領でも必要が認められていません。
 でも、それ以前の問題があります。子供たちは、跳び箱の本質が分かっていないのです。
 だから、跳び箱の授業の最初、私は必ず言う事があります。

 「みんな、知ってますか?
  跳び箱って、実は、オリンピックの種目になってるんですよ。
  もちろん、こんな木の箱を使ってはいませんが…分かる人はいますか?」

 ここで質問すると、「もしかして…体操?」とか、「知ってる! 跳馬でしょ?」とか、答えてくれる子が(時々)います。

 「オリンピックの花形種目の1つ、体操の跳馬です。
  跳馬を子供向けにしたのが跳び箱なんですよ。
  ところで、オリンピックの跳馬って、どうやったら優勝するか知ってますか?」

 この質問にも、「技の種類」などと答えてくれる子が(たまに)います。

 「難しい技を美しく演じた人が優勝します。
  決して、高い跳馬を跳んだから優勝する訳ではありません。
  つまり、跳び箱だって同じ…って事です。
  7段跳ぼうが、8段跳ぼうが、格好悪い跳び方なら意味ありません。
  逆に、4段でも完璧に美しく跳べば、それは最高の『跳び箱名人』です。
  だから今回の跳び箱の授業では、完璧で美しい技を目指して頑張ってください」

 こうやって、授業の最初に「8段を跳びたい」って気持ちを潰します。
 まぁ、それでも、「8段を跳びたい」って思ってる子はいますけどね。

 ところで、令和6年8月1日と2日のブログに、「いいね」などを沢山いただきました。いつも、本当にありがとうございます。これを励みに、今週も頑張ります!
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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おばけやしき会社・後編

2024-07-30 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、令和6年度に誕生した会社活動を紹介します。
 令和6年度、色々な事情があって、2番目に成立した「おばけやしき会社」。この会社が考えた「お化け屋敷」は、

1.中休みに教室で行う。
2.電灯を消し、カーテンを閉め、教室を暗くして行う。
3.教室の机と椅子は、全部、後ろに下げて行う。
4.教室に、お化けの絵を貼り、それをお客の子に見てもらう。

…と言うシンプルなものでした。ここまでが前回の内容です。
 7月某日の中休み、いよいよ本番です。
 会社の子らは、まず、「お化け屋敷するから、みんな、机を下げて~」と声をかけました。学級のほぼ全員が机を下げたので、あっと言う間に教室の前側に大きな空間ができます。
 その後、会社の子が電灯を消し、カーテンを閉めて教室を薄暗くしました。15~16人くらいの子供たちが、わくわくした感じで教室に残り、準備が終わるのを待っています。
 今度は、会社の子らが何やら掲示物を掲示し始めました。おそらく、「お化けの絵」でしょう。もっとも、貼る作業をする人手が足りないのか、「貼るの手伝って」とお客に頼んでました。
 何とか貼り終わり、中休みが残り10分くらいのところで開始。
 ただ不思議な事に、何故か4人だけが、オバケを探す活動をする様子です。お化け屋敷と言うよりは、どちらかと言うと宝探しに近い印象でした。
 終了後、授業の隙間時間に感想を聞いてみました。
 「大変面白い」4名くらい、「まあまあ面白い」4名くらい、「あまり面白くない」4名くらい、「全く面白くない」4名くらい…と言う結果です。理由を問うと、「4人しか参加出来ないから」が最も多く、次が「ルールの説明が無かったから」でした。
 まぁ、この結果は納得です。せっかく、15~16人くらいの子が教室に残ってくれたのに、その中の4人しか参加出来なかったのですから。
 でも、ここで意欲を完全に削いでしまっては、これからの会社活動が盛り上がりません。そこで、「成る程、せっかく沢山残ってくれたんだから、全員が参加出来る工夫があれば良かったんだね。あと、ルールの説明もあると更に良かった…って訳か。その点を直せば、次は盛り上がりそうですね」と話をして終えました。
 さて、今後も「おばけやしき会社」が出てくるのか…ちょっと楽しみです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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おばけやしき会社・前編

2024-07-29 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、令和6年度に誕生した会社活動を紹介します。
 令和6年度、1年生担任なので、2学期から会社活動を始めようと思っていました。それが、諸事情から1学期末の7月中旬から始める事になったのです(この「諸事情」については、後日、記事にします)。
 最初に成立したのは、「ぬりえ会社」でした。その次に成立したのが、「おばけやしき会社」です。
 正直、「あ~、子供って、お化け屋敷が好きだよねぇ~。どう考えても、無茶な企画でしょ、コレ~」と思いました、最初は。
 でも、「あ、いかん、いかん。もしかしたら、私の想像を超えた、めっちゃ面白い企画が出てくるかもしれない…。ここはまず、企画書が出るのを待つとしましょ」と考え、企画書が出るのを待ちました。
 出てきた企画書は、私が思っていたよりシンプルな内容です。

1.中休みに教室で行う。
2.電灯を消し、カーテンを閉め、教室を暗くして行う。
3.教室の机と椅子は、全部、後ろに下げて行う。
4.教室に、お化けの絵を貼り、それをお客の子に見てもらう。

 「こんなんで、お化け屋敷って言っちゃってイイの?」とは思いましたが、1年生にとっては、これでも立派な「お化け屋敷」なのでしょう。きっと。それに、この内容なら、20分間の中休みでも実施出来そうです。
 私が反対しない上、他の子供たちは面白がって賛成しました。かくて、「おばけやしき会社」が成立した訳です。
 さて、当日の展開や如何に…って、少し長くなったので、続きは次回とさせていただきます。

 ところで、令和6年7月25・26日のブログに「いいね」などを幾つもいただきました。皆様、いつも、ありがとうございます。今週も頑張ります!
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