エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

動的係り活動

2023-06-30 04:30:00 | 教育

 動的係り活動とは、法則化知的学級集団づくり研究会が提案した係り活動です。私は、以下の書籍から詳細を学びました。

明治図書・刊  馬場慶典・著  『遊び文化を創る係り活動の提案』

 残念ながら、この書籍は現在は絶版となっています。入手するのは難しいでしょう。

 この書籍で主張されている動的係り活動は、大雑把に言うと次の5点が特徴となります。

1.やりたい者が、やりたい事を、やりたい時に。

2.やめたい者は、やめたい時に、やめてよい。 ※やりたい者がいない時は、やらない。

3.教師は、ほとんど口を出さない。

4.参加したい者が、参加する。

5.一係一活動

 5の一係一活動とは、ある係を作ったら、その係は1つの活動だけを行う…という事です。新聞を作る係なら、新聞を1回発行したら解散します。2回目は発行しません。連続して新聞を発行したい場合、再度、新聞を作る係を結成する必要があります。

 この事が、管理職から指導を受ける原因となり、係り活動を会社活動に変更する事となったのです。

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「会社」活動の実際

2023-06-29 04:30:00 | 教育

 実際の「会社」活動ですが、その年度の子供たちによって様々な活動を行っていました。私なりに分類すると、以下の4つになるでしょうか。

1.教室掲示系→切り紙や折り紙などを作り、掲示板に掲示して教室を飾る…という活動を行います。

2.新聞系→壁新聞を作って掲示したり、プリントで新聞を作って配ったり…という活動を行います。

3.集会系→お誕生会や学級レクを企画・実施したり、全員遊びやカルタ集会を企画・実施したり…という活動を行います。

4.ライブ系→楽器を演奏したり、漫才や一発芸を披露したり…という活動を行います。

 令和になってから低学年ばかり担任しているためか、ここ3年間(R3~5)は1と4が主流となっています。

 印象に残っている活動を幾つか紹介しますと、まず自分の推しアイドルについて、ひたすら書き綴った新聞を発行した子供たちがいました。それから、五色百人一首を行っていた頃、休み時間にやりたい子を集めて五色百人一首を行った子供たちもいました。朝の会の時、メンバー全員が黒板の前に出て、一斉に埴輪のポーズをする…という活動だけを行った子供たちもいました(これは大ウケしていました)。

 今年度(R5)ですと、今のところ「おすし会社」が面白かったです。折り紙で「太巻き」や「マグロ握り」「卵握り」などの寿司を作り、教室の一角に展示する…という活動です。これは、1の教室掲示系に含まれるでしょう。

 これらの活動は、基本的に動的係り活動のシステムで行っています。動的係り活動については、また後日紹介します。

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学級を盛り上げる会社活動

2023-06-28 04:30:00 | 教育

 私の学級では学級を支えるシステムとして、「日直」「当番」「係」「会社」の4つがあります。

 「日直」は、まぁ、普通の日直です。朝の会や帰りの会の司会、授業開始や終了の挨拶の号令…などを主に行っています。

 「当番」も、一般的な当番活動です。清掃と給食を主に担当しています。

 「係」は、日直や当番には入らない…でも、学級を回していくためには必要と思われる仕事を担当します。例えば、休み時間に黒板を消す仕事や、プリントを配る仕事、廊下に整列させる仕事…などです。

 そして「会社」ですが、これは、無くても困らないけど、あれば学級が盛り上がる活動を担当します。

 ちなみに、教育技術の法則化運動では、私が「当番」や「係」と呼んでいるものを、「学級に無くてはならない仕事」をする「当番活動」と定義していました。そして、私が「会社」と呼んでいるものを、「無くても困らないが、あれば学級が盛り上がる仕事」をする「係り活動」と定義していました。

 以前は、私も同じ定義で「当番」と「係」と呼んでいたのです。ただ、校内で管理職とぶつからざるを得ない状況が増えてきたので、やむを得ず現在の呼び方に変更しました。この辺りの経緯については、いずれ紹介したいと思ってはいます。

 では、この「会社」、どんな活動をして学級を盛り上げるのか…済みません。時間切れで、明日(R5.6.29)以降に紹介させてください。

 

 最後にお礼です。

 御陰様で、再開後のブログが1ヶ月続きました。これも、読みに来てくださる皆様がいてくれるからです。どうも、ありがとうございます。

 「もう少し、この部分を詳しく教えてほしい」とか、「この部分は、どういう事なのか解説してほしい」など御要望があれば、お手数をおかけしますが、コメントしていただけると有り難いです。どうぞ、宜しく御願いします。

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「水戸黄門」っぽい『くまクマ熊ベアー』

2023-06-27 04:30:00 | ライトノベル

 『くまクマ熊ベアー』は、主人公のユナが善人を助け、悪人や魔物を退治する話…と昨日(R5.6.26)書きました。見事なまでの勧善懲悪物語であり、以前(R5.6.14)にも書いた通り、テレビ時代劇みたいな展開です。

 中でも、特にそっくりな作品だと私が思っているのが「水戸黄門」です。

 『くまクマ熊ベアー』の基本的な流れは、

1.主人公ユナが、ある場所に行く。

2.善人が問題を抱えている(主に悪人や魔物に苦しめられている)のに出会う。

3.チート装備をフル活用して問題を解決する。

…という流れです。一方、「水戸黄門」の流れは、

1.黄門様御一行が、ある場所に行く。

2.善人が問題を抱えている(主に悪代官や悪徳商人に苦しめられている)のに出会う。

3.印籠(幕府の御威光)をフル活用して問題を解決する。

…という流れです。ほとんど一緒と言って良いでしょう。

 これが何を意味するか…『くまクマ熊ベアー』は、「水戸黄門」と同様、安心して読んでいられる作品だ…と言える、と私は思います。疲れている時、難しい事を考えたくない時、気軽に楽しめる作品だよ…と、私はオススメしたいです。

 

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入門編にぴったり『くまクマ熊ベアー』

2023-06-26 04:30:00 | ライトノベル

 教育に関する話が続いたので、少しライトノベルの話をします。

 私の最も好きなライトノベルが、くまなの先生が主婦と生活社から出している『くまクマ熊ベアー』です。引きこもり少女のユナが、神様に選ばれて異世界に転生(転移?)し、神様からもらったチート装備を使い、善人を助け悪人や魔物を退治するという、典型的な「なろう系」の「異世界転生物」です。ライトノベルの入門編としてイチ押しではないか…と、私は思っています。

 入門編としてイチ押しな理由は幾つかありますが、まず「お手軽」である事が挙げられます。読み切り連載みたいな形なので、最初の3巻くらいを読んでおけば、途中の巻を飛ばして読んでも大きな問題はありません。知らない登場人物などが出るかもしれませんが、前後の話を理解していなくても、取り敢えず読む事はできます。

 これが大河ドラマ的な作品である、『本好きの下克上』や『無職転生』、『転生したらスライムだった件』、『オーバーロード』などですと、途中を飛ばして読むのはやや難しいです。前後の話のつながりが分からないと、今回の巻で展開されている話が分かりにくい事があるからです。

 次に、「安心」という事が挙げられます。先程も述べた通り、『くまクマ熊ベアー』は勧善懲悪の物語で、善人はピンチに陥っても必ず助かります。また、戦闘シーンはありますが、必要以上に残酷な描写はありませんし、ちょっぴりお色気っぽいシーンはありますが、性的な描写も皆無です。だから、小学生の子供たちにも安心してオススメできます。

 最近になって気付きましたが、文庫化もされていて、価格的にも手に入れやすくなりました。これからライトノベルを読んでみようかな…という方には、オススメではないかと思っています。

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先生も失敗…こぼれ話

2023-06-25 04:40:00 | 教育

 何年か前に担任していた学級は、自分に優しく他人に厳しい子が多い学級でした。そこで、「失敗を許す」指導を頻繁に行っていました。当然、「先生だって失敗する。だから、みんなもお互いの失敗を許そう」という指導も、繰り返し繰り返し行っていました。

 その努力の甲斐あって、後期に入ると少しずつ雰囲気が良くなりました。お互いの失敗をカバーし合おうという姿が見られるようになり、他人に対しても優しく接する子が増えてきたのです。

 ただ、私的には困った事が1つ。

 例えば、うっかり友達の足を踏んでしまった子に対して、踏まれた子が怒っていると、周囲の子が口々に言うようになったのです。

 「失敗は誰でもする。だから、間違って足を踏んだ事はゆるしてあげようよ」

 「そうだよ、先生だって失敗するでしょ。この前だって、また日付間違えていたし…だから許してあげよう」

 「先生、昨日は黒板消しをゴミ箱に落としちゃったしょ。それよりは大した事じゃないよ」

 「そうそう、先生の事も許したんだから、今回も許してあげようよ」

 …とっても優しくて、いい雰囲気の学級になったと思います。でも、横で聞いている私のモヤモヤした気持ち…ほとんど「羞恥プレイ」です。

 ま、B級教師だから、この程度のモヤモヤで目標達成できたなら良しとするか…最終的には、そう思う事にしました。

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先生も失敗する

2023-06-24 04:40:00 | 教育

 自分の失敗は認めない子でも、他人の失敗は認めます。そこで、「先生だって失敗するよ。だから、許してあげようよ」と私は言います。概ね、こう言えば、自分の失敗は認めない子でも相手を許してくれるものです。

 もちろん、こんな簡単な言い方では納得しない事も多いです。だから、具体的に話をしなくてはなりません。例えば、「先生だって失敗するよ。この前だって失敗したでしょ。あの時、君は先生の失敗を許してくれたよね。先生は許してくれるのに、友達は許せないってのは、ちょっと変じゃないですか。だから、許してあげようよ」の様に言います。

 この様な指導を行うため、普段から私は自分の失敗を隠さないようにしています。

 例えば、日付を間違えて黒板に書いてしまった時、子供たちから指摘されたら誤魔化しません。「あ、ホントだ。間違えてた。ごめんね」と言って直します。その時、「ね、先生だって失敗するのさ。だから、みんなも、今みたいに友達の事を許してあげようね」と付け足せば、先程の様な場面で効いてきます。

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失敗を許す

2023-06-23 04:15:32 | 教育

 ところで、学級で発生するトラブルの大半は、「許す」事ができれば解決する…私は、そう考えています。低学年は、その傾向が特にあります。

 例えば、よそ見をしていて他の子にぶつかった子がいた時、ぶつかられた子がいつまでも怒っていると、この問題は解決しません。謝るまで許さない事も多く、よそ見をしていた子が「ワザとじゃないのに…」と意固地になって謝らず、いつまでもトラブルが続いてしまう事もあります。

 だから私は、間違ってやってしまった事や失敗した事は許してあげよう…と指導しています。高学年だと、「寛容じゃないとイカンよう」などと駄洒落で指導する事もあります。当然、ドン引きされる事がしばしばあるので、使いどころは要注意なのですが…。

 駄洒落は置いておくとして、普段は、「失敗は誰でもするよ。貴方だって失敗する事はあるでしょ。だから、相手の失敗はゆるしてあげようよ」と言ってます。先程の例であれば、「よそ見をしていたって事は、ワザとぶつかった訳じゃなくて、うっかりしていて失敗しちゃったんだね」と言ってから、この言葉を続けて言います。最近は、ほとんどのトラブルがこれで解決します。

 もちろん、先程の例であれば、よそ見をしていた子には「これからは、よそ見をして歩かないようにしようね」と指導をします。ぶつかられた子に許してもらえた後なので、ほぼ間違いなく「はい、気を付けます」となります。一件落着!

 もっとも、中には、「僕は失敗なんかした事ないもん。だから許さない」と言う子もいます。そう言ってくる子には、ちょっと言い方を変えて指導します。

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失敗を叱らない

2023-06-22 04:14:45 | 教育

 基本的に、私は子供の失敗を叱らないように気を付けています。「そんなの当たり前でしょ」と思われた方もいるかもしれませんが、案外、我々教師は子供の失敗を叱っているものです。

 例えば、水泳学習の日に水泳帽子を忘れた子がいたら、つい、「駄目でしょ!」とか「ちゃんと用意しないからだぞ!」などと叱りがちです。あるいは、連絡した内容を勘違いしてトンチンカンな事をしてしまった子に、「何をやってるの!」とか「不注意だから間違えるんだよ!」などと叱ってしまう事も、あるかもしれません。

 子供の方からすれば、「わざと忘れてきたんじゃないのに…」とか「勘違いしちゃっただけだよぉ」と思っているでしょう。そして、こういう叱られ方が続いていると、「自分は駄目な人間なんだ」と思ってしまう可能性が出てくる…そう、私は考えています。

 だから先の例で言えば、水泳学習の日に水泳帽子を忘れてきた子には、「あ~、残念だったね。じゃ、今日は自習していてください」と、明るく言うようにしています(※)。また、トンチンカンな事をしてしまった子には、「次は気を付けようね」と、励ます言い方をするようにしています。

 失敗しても叱られない…それが子供たちに理解されると、学級の中に安心感が生まれてきます。そうすると、少しずつ学級の雰囲気がほっこりしてきます。

  ※令和5年現在、私が勤務している学校では、水泳学習に関する書類や用具を忘れた場合、保護者に連絡して確認したり、持ってきてもらったり…は禁止されています。そのため、忘れ物があった場合、必ず自習してもらう事になります。

 

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どんな教師からも学ぶ事はある

2023-06-21 04:17:00 | 教育

 私は、他の教師が子供たちに指導している時、「どんな言葉を発しているか」や「どんな言い方をしているか」に注意して聞くようにしています。学べる事が多いからです。

 余計な事を言わず、必要な事だけを端的に言う方がいれば、「こういう話し方を真似しよう」と思います。

 逆に、話が横道にそれてばかりで、なかなか要点の伝わらない話をする方もいます。もちろん、そういう方からも学べる事は沢山あります。「この部分は削ったらいいな」とか「ここは繰り返しすぎてるから、1回だけ言えばいいな」のように、どうすれば改善されるかを考えながら聞いているからです。

 誤解の無いように書いておきますが、その教師の指導を見たり聞いたりして、その方を下に見たり馬鹿にしたりしている訳ではありません。その方の指導について、「有効なのかどうか」や「何故、有効なのか」を考えているだけです。企業で行われている、OJT(On the Job Training)をイメージすると良いでしょうか。先輩と一緒に活動する事で、その先輩から様々な事を学ぶというイメージです(企業のOJTを体験した事が無いので、勘違いしているかもしれませんが…)。

 実際、ここで述べたような事を、初任者として赴任した学校の先輩教師から言われた事もあります。現場というのは、学べる事が沢山ある場なのです。

 

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