エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

朝顔でリース作り・土台編PART2

2024-10-15 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は前回(R6.10.14)の続きで、1年生の生活科で最大の難所と言ってもイイ、朝顔でリース作り…の話をします。
 意を決し、詳細な手順を板書した私…と言うのが前回まででした。板書した内容に、口頭説明を加えます。
 口頭説明で強調した1点目が、「支柱の連結部分を外したら、もう元には戻せないよ。だから、絶対に外さない様に!」と言う事です。これ、妻からの情報を基にしたアドバイスです。
 令和6年度、妻の学級でも同じ栽培セットを使っていて、私より少し前に同じ作業をしました。その際、4本の支柱を繋ぐ連結部分を外した子がいて、それを元通りに連結させるのが超大変だった…と情報を得ていたのです。連結部分の大きさなどが微妙に異なり、ズレていると折り畳めなくなる上、そもそも1年生の力では外した部分に取り付ける事が出来ない…との話でした。
 そんな事になったら、その子供たちの対応だけで何分かかるか分かりません。だから、連結部分を外す事が無い様に、がっちり指導した訳です。
 口頭説明で強調した2点目は、「ハサミで切れば切る程、ぐるぐる巻きが大変になるよ。だから、出来るだけハサミで切らない様に」と言う事です。
 朝顔の蔓は支柱に絡みついているので、ついつい切って外したくなります。それをダメとは言えないのですが、放っておくと猛烈に切り刻み、長さ5~10cm位の蔓ばかりにする子が出てきます。そうなったら、輪っかに仕上げる為には、ねじりっこ(細い針金が入ったビニル紐の商品名)で何ヶ所も繋ぎ、ツギハギだらけにせざるを得なくなってしまいます(イメージとしては、手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』です。w )
 この強調点は伝わらなかった様で、結局、ブラック・ジャックみたいな輪っかを作る事になったのですが…。まぁ、1人だけで済んだので、指導が効いたと思う事にします。
 口頭説明で強調した3点目は、「ぐるぐる巻きにしたら、先生の所へ持ってきて、ねじりっこで縛ってもらう事!」です。
 大人ですと、ぐるぐる巻きにする際、捻ったり絡めたりする事で、輪っかが解けない様にする事が可能です。
 しかし、1年生で出来る子は極めて少数です。ほとんどの子は、ぐるぐる巻きの輪っかを作るだけになります。当然、そのままだと解けてしまいますから、ねじりっこでガッチリ縛って固定する必要があります。ここでガッチリ固定すれば、教室で乾燥させる事で、より強固に固定され、飾り付け中に崩壊する…と言った悲劇を防ぐ事が出来ます。
 つまり、この作業は極めて重要な作業になる訳です。
 そこで、口頭説明で強調する4点目です。「先生は、ねじりっこで縛る事に集中したいので、他のお助けやお手伝いは一切出来ません。だから、困った事があったら先生を頼らず、仲間同士で助け合って何とかしなさい!」
 と~っても冷たい発言ですが、ねじりっこ以外の手助けや手伝いをしていたら、給食時間になっても活動が終わらない可能性があります。ですから、ここは非情に徹しなくてはなりません。
 この後、土を捨てる場所を説明したり、教室に戻ってからの事は教室で説明する…と補足したりして、いよいよ外へ出ました。
 もう少し続きがあります。そちらは次回とさせてください。

 そう言えば、前回(R6.10.14)の記事に沢山の「いいね」などをいただきました。いつも、本当にありがとうございます。今週も頑張ります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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朝顔でリース作り・土台編PART1

2024-10-14 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、1年生の生活科で最大の難所と言ってもイイ、朝顔でリース作り…の話をします。
 令和6年9月最終週の晴天の某日、覚悟を決めて黒板の前に立ちました。朝の会で子供たちに宣言するための、リースの土台作りの手順を板書する為です。
 補足した方が良いでしょうね。
 札幌市の多くの小学校では、1年生の生活の授業で朝顔を育てます。そして、その朝顔を使って秋から冬にかけてリース作りをする…と言う活動を、育てている大半の小学校が行います。
 リース作りは大きく2段階に分かれており、第1段階は土台となる輪っか作りをします。第2段階は、乾燥した輪っかに飾り付けをします。
 これ、どう考えても第2段階の方が楽しい活動です。掃除の手間はありますが、基本的には楽しく飾りを付けるだけですからねぇ。
 これに対して、第1段階は…良い言い方をしても「苦行」、正直に言っちゃうと「地獄」です。活動としては、植木鉢から朝顔を引っこ抜き、ぐるぐる巻きにして輪っかにするだけです。大人なら楽勝の活動なんですが、1年生の子供たちに行わせるのは…朝から、相当な覚悟をして、気合いを入れまくらないと到底無理です。
 話を戻すと、板書したのは以下の通りです。


1.丁寧に支柱から外す。
2.支柱を抜いて折り畳む。
3.朝顔を根元から切る。
4.朝顔をぐるぐる巻きにする。
5.土を学年園の雑草の生えてる場所に捨てる。
6.植木鉢を重ねて片付ける。
7.支柱と朝顔を教室へ持って行く。
8.朝顔に名札を付け、壁から吊り下げる。


 めっちゃ細かい段取りですが、更に口頭で補足説明をします。その位やらないと、現地で様々なトラブルが発生し、思いっきり後悔する事になるからです。
 予想してましたが、まだまだ語りは続きます。続きは次回にさせてください。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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子供に委ねた方が良い結果かも…後編

2024-10-08 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.10.7)の続きで、子供たちの問題は子供たちで…と言う感じの内容です。
 5校時少し前、トラブっていたAさんとBさん。掃除をサボったBさんの事をAさんが「説教していた」そうなので、学級の他の子供たちから意見をもらう事にしました…と言うのが、前回の記事の内容です。
 最初に意見を述べたCさんに、どうやら後の子は影響された様です。「掃除をサボったんだからBさんが悪いです」とか、「サボったBさんが悪いから、Aさんの言う事は正しいです」など、同じ意見が続きました。
 Aさんに賛成し、中には「Aさんは正しい」と言う意見が続いたせいか、みるみるAさんの表情が良くなっていきます。私には、Aさんの鼻が高くなっていくのが見えた…様に感じました。
 ところが、ここで割と賢いDさんが手を挙げました。そして、「Bさんがサボったのは悪いけど、Aさんは説教するんじゃなくて、エスせん先生に言えば良かったと思う」と言ったのです。すると、これに影響されたのか、「Bさんは悪いけど、Aさんが説教したのはやり過ぎだと思う」と言った意見が続きました。
 面白いのはAさん。先程まで、散々自分の意見を肯定されて気分が良かったからか、「そうか。私は言い過ぎだったんですね」などと言っています。周囲に認められたので、自分に対する批判的な意見も受け入れるだけの気持ちの余裕が出来たのでしょう。
 最終的には私の方で、「ここまでの意見だと、掃除をサボったBさんは悪い。もうサボらないでほしい。そしてAさんは、自分で説教するんじゃなくて、先生に伝えれば良かった。だから次からは、そうしてほしい」とまとめました。Aさんはニコニコしながら、「はい、分かりました」と言い、Bさんは反省した表情で「はぁい、分かりましたぁ」と言いました。はい、これで一件落着、トラブルは終了です。
 この手が毎回使えるとは限りませんし、そもそも、この方法が最善手かどうかも分かりません。
 でも、いつでも教師が子供に指導をするばかりでなく、子供同士の関わり合いに委ねてみるのも悪くはないな…と思いました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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子供に委ねた方が良い結果かも…前編

2024-10-07 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、子供たちの問題は子供たちで…と言う感じの内容です。
 とある年度、1年生を担任していた時の話です。
 ある日の5校時の開始少し前、AさんがBさんを何やら責め立てている様子です。しばらく見ていたのですが、いよいよ授業が始まるという時、AさんがBさんに「続きは月曜に」と言ってます。おいおい…そんなに大きな問題なのかい?
 流石に放っておけないので、AさんとBさんを止めて、「どんな事があったか説明して」と言いました。自分が叱られるのでは…と予想したのか、Aさんは憮然とした表情をしています。
 Aさんが言うには、「Bさんは掃除をサボって、他の階に行ったり、トイレに行ったりしていた。だから私が説教したのに、『分からない』とか言って、全然、聞いてくれない。だから、月曜日も説教するって言ったんです」…との事。
 いやいやいや、掃除をサボったBさんは悪いけど、それを注意するならまだしも、「説教したのに」って何なのさ。Aさんは、そんな権限を与えられているのですか?
 どう考えても、これは「相手の弱点を突いて、いじめている」ですよね?
 そんな風に思いましたが、ふて腐れた表情のAさんを見ると、これについて私が指導しても聞く耳をもちそうにありません。どうしようか数秒考えましたが、ふと思い付いて、「これを聞いて、みんなはどう思いますか」と学級の他の子に聞いてみました。
 最初に手を挙げた元気者のCさん、「掃除をサボるのは駄目な事だから、Bさんが悪いと思います」…とバッサリ。「へぇ~、Aさんの対応が意地悪だって感じないんだ」と思いましたが、そのまま意見を出してもらいました。
 あ~、ちょっと長くなってます。続きは次回とさせてください。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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隙間時間の音楽交流

2024-10-01 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、音楽の隙間時間に行った軽い交流についてです。
 教育芸術社1年音楽に「みんなであそぼう」と言う歌唱教材があります。この教材、途中で手拍子(7拍叩いて1拍休み)をしながら歌います。
 令和6年9月某日の音楽の授業、最後に7~8分の時間が余りました。そこで、この「みんなであそぼう」を行う事にしました。
 最初は、普通通りに手拍子を入れながら歌います。これは毎回やっているので、スムーズに進みました。
 でも、この歌唱教材は1分間くらいで終わります。この歌だけ連続で続けていても、おそらく子供たちは飽きてしまうでしょう。
 そこで、変化のある繰り返しです。
 まず、次に歌う時は手拍子と足踏みを交代で行わせました。ちょっと戸惑った子もいましたが、手拍子の次は足踏みと分かれば、出来る様になります。
 その次は、隣同士で向かい合って互いの手を合わせて手拍子です。「え~っ!」と言っていましたが、やらせてみると楽しそうにやっています。
 「これなら、隣同士のペア活動を続けよう。お互いの交流にもなるし…」と考えた私。
 次は、どちらが先に行うか順番を決めさせ、手拍子の代わりに優しく肩叩きさせました。思いっきり叩いてケンカにならないか心配でしたが、それは杞憂でした。どの子も、相手が痛くない様に優しくトントンしています。
 「よし、それなら…」と言う事で、最後は、肩叩きと同じ順番で肩もみをさせました。もちろん、相手が痛くない様に優しくもませます。
 ちょうどトイレに行った子が出たので、私も子供とペアを組んで行いました。いや~、とっても気持ち良かったです。 (^o^)

 ところで、令和6年9月26日と27日の記事に、「いいね」などをいただきました。いつも、どうも、ありがとうございます。今週も、気合いを入れて頑張りますね。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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ラップっぽく詩の音読

2024-09-30 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は(今回も!)テキトーくさい音読の授業を紹介します。
 光村図書の1年生の国語教科書に、「いちねんせいのうた」と言う詩が載っています。とっても素敵な詩なのですが、ややリズム的に読みにくい面があります。
 手拍子しながら読む「手拍子読み」などで、「タン(ウン)タン(ウン)タンタンタン(ウン)」など何通りか行ってみたのですが、今一つピンときません。
 その時、ふと、クィーンの「WE WILL ROCK YOU」のリズムで読んだらどうだろう…と思い付きました。「ドンドンタン(ウン)ドンドンタン(ウン)」のリズムです。
 試しにやってみると、これが面白いのです。伝わるかどうか分かりませんが、一部を紹介すると…

 ドンドンタン(ウン)ドンドンタン(ウン)

 あおい そらの   こくばんに     なに かこう
 ドンドンタン(ウン) ドンドンタン(ウン) ドンドンタン(ウン)

 ドンドンタン(ウン)

 うでを のばし   ちからを こめて
 ドンドンタン(ウン) ドンドンタン(ウン)

 まっすぐ いちねんせいの 一(イチ)
 ドンドンタン(ウン)ドンドンタン(ウン)

 著作権の問題がありそうなので、これ以上の紹介は避けておきます。教科書をお持ちの方がいたら、試しに手拍子などをしながら読んでみてください。
 これ、滅茶苦茶ラップっぽく聞こえます。私的には、「カッコイイ!」と感じました。
 学級の子供たちにも好評で、半数以上の子供たちが、「色々やった中で、この読み方が1番好き」と言っています。これが絶対に良い…とは言いませんが、こう言う読み方も、まぁ、「あっても良いかな」と私は思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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タブレット端末は6年生頼み・後編

2024-09-24 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は前回(R6.9.23)の続きで、タブレット端末に関わる話を。
 1年生の子供たちにタブレット端末の初期指導を行うのは、もう泣きたくなる程に大変…と言う話から入りました。そして、前任校での苦労話をしたのが前回までです。
 現任校では、こんな悩みを解決する強力な助っ人がいました。それが…6年生です。
 現任校のクロームブックの初期指導…6年生が1年生の教室にやってきて、マンツーマンで丁寧に指導してくれるのです。電源の入れ方も、パスワードの入力方法も、電源の切り方も教えてくれます。1年生が困っていたら、隣にいる6年生がアドバイスしてくれます。だから、担任を呼ぶ声で教室が騒々しくなる事もなく、泣き出す1年生もおらず、とっても平和な授業が過ぎていきます。
 担任は、6年生でも対応できない事があった時、応援に駆けつけるだけ。「こんなに楽してインカ帝国!」と、心の中で下らない駄洒落を言う余裕すらあります。
 当然、わずか45分間で電源の入れ方・切り方、パスワードの入力方法は、教室の1年生全員が覚えてしまいます。さすがに、パスワードはメモを見ないと覚えきれない子もいますが、それでもメモを見れば何とか入力出来ます。
 そうなると、次の授業では、更に突っ込んだ内容に取り組む事が出来ます。札幌市が行っている子供の心身チェックのアプリの使い方や、学級の掲示板の見方や学級アンケートの答え方、学習用アプリがまとめられたサイトへの入り方…などに取り組める訳です。令和6年度の場合、これら全部を45分間で扱う事が出来ました。もちろん、まだ操作に不安のある1年生はいるでしょうが、一度覚えた内容ですから、この後は復習を繰り返せば何とかなります。
 6年生、偉大なり!
 問題点は、6年生の貴重な授業時数を使ってしまう事です。この様な活動のために確保された時数はありませんから、何かの教科時数を削るしかありません。対策として、総合的な学習の時間の時数を割り当てる方法がありますが、それでも負担を掛けてしまう事は間違いありません。
 1年生担任としては助かりますが、申し訳ない気持ちになる実践です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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タブレット端末は6年生頼み・前編

2024-09-23 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回はタブレット端末に関わる話を。
 新型コロナウイルス感染症への対策として、一人一台のタブレット端末が全国的に導入されました。タブレット端末の種類は地域によって様々で、札幌市ではクロームブックと言うタブレット端末を導入しました。
 ところで、1年生の子供たちにタブレット端末の初期指導を行うのは、もう泣きたくなる程に大変です。これはクロームブックだからと言う訳ではなく、どんなタブレット端末を使っても大変だと思います…おそらく。
 取り敢えず、札幌市で使っているクロームブックで話を進めます。
 まず何が大変って言って、電源を入れてトップ画面にするだけで大変です。と言っても、蓋を開ければ自動的に電源が入るので、そこは問題ありません。
 大変なのは、その次、子供たち各自によって異なるパスワードを入力する段階です。半角英数で入力するのですが、クロームブックのキーボードには、英語が小文字で書かれています。大文字なら読める子供でも小文字は読めない事が多いため、「何と入力すれば良いのか」や「それはどこにあるのか」が分かりません。「先生、何て書いてあるの~」、「先生、どこにあるか分からない~」、「先生、どうすればイイの~」と、かなりの大騒ぎになります。
 前任校では、そこを少しでも簡単に進める様にするため、子供たちのパスワードは最初の3文字だけが違う数字で、残りは全員共通の文字や数字になっていました。パスワードとしては意味ないですが、授業時間で進めるための苦肉の策でした。しかも、このパスワードはシール化され、クロームブックに常時貼られています。見ながらでないと入力できない子や、忘れてしまった子への対応の為なのですが、ますますパスワードの意味がないですよね。
 でも、こうでもしないと、担任一人で指導するのは不可能に近いのです。次々と質問に来る子に対応しているだけで、あっと言う間に45分間が過ぎてしまいますから。しかも、1年生ですから、ずっと待たされていると不安になったり悲しくなったりして、泣き出してしまう子もいます。そうなったら、その子を慰める必要もあり、ますます授業は進まなくなってしまいます。
 ところが現任校では…うん、ちょっと長く語りすぎました。続きは次回と言う事で。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。


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千切った形から・後編

2024-09-17 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.9.16)の続きで、図工での成功と失敗を語ります。
 千切った形からイメージを広げさせる図工。千切り方は、まずまず上手に指導できました。問題は、この後に2つあります。
 1つ目は、発想を広げて見立てる段階。「何も思い付かない」と言い出す子が何人もいたのです。
 これに対しては、「それじゃ、全部片付けてイイよ。後は自習していてね」と、冷たく言い放ちました。もちろん、その後に説明を続けます。「上手に色を塗れないとか、上手に切れないとかは、先生が手伝ってあげる事ができます。でも、千切った形を見て何かをイメージするのは、貴方にしか出来ません。先生がイメージしちゃったら、それはもう先生の作品になってしまうからです。だから、頑張って何かに見える様に考えるか、諦めて自習するか…好きな方を選んでイイですよ」と。
 この指導については、きっと御批判があると思います。「ちょっと厳しすぎないか」とか、「もう少し優しい言い方は出来ないのか」と。それは全く、その通りです。
 でも、私に出来る指導はコレが精一杯。優しい指導は、別な人が担任になるまで我慢してもらうしかありません。
 因みに、自習を選んだ子は一人もいませんでした。「雷に見える」とか「花に見える」とか、全員、何とかイメージを捻り出していました。これについては、どの様なイメージでも「あ、それイイねぇ」とか「確かに、そう見えるよ」などと肯定しました。頑張って考えたのですから、どんなイメージであっても、ここは否定禁止…全肯定です。
 もう1つの問題が、クレヨンによる色塗りです。最近の子供たち、クレヨンで縁取りしたら終わり…と言う子が多いのです。
 それがダメだとは言いませんが、きちんと中まで色塗りしてほしい…とも思います。それで、教師が作っていた見本では、描き足したものの縁取りをした後、中までガッチリ塗る様にしました。
 これが大失敗。
 気合いの入った子供たち。クレヨンで色を塗る、塗る。色画用紙の上にもガッチリ塗り始めたのです。中には、「これは象だから、灰色に塗らなくっちゃ」と言って、せっかくの色画用紙を灰色に塗り潰してしまう子も…。
 ココは、もう少し色の塗り方を細かく指導すべきでした。何と言っても、彼らは1年生なのですから。
 今回の「ちぎった かたちから」。千切らせ方は成功ですが、色塗りは失敗なので、1勝1敗の引き分けって感じでしょうか。ま、私の実践なんて、こんなもんです。w
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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千切った形から・前編

2024-09-16 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は図工での成功と失敗を語ります。
 札幌の1年生の図工で「ちぎった かたちから」と言う教材があります。色画用紙を千切らせ、その形から発想を広げて何かに見立て、台紙に貼らせてクレヨンで描き足して絵にする…と言う教材です。
 コレ、普通に千切らせると、ただ細長く千切ったり、三角に千切ったりして終わりです。見立てるって言っても…いくら何でも、これでは大人でも難しいでしょう。
 かと言って、千切り方を指導しすぎると、子供たちは自分の作りたい形に千切ろうとします。これなら、見立てる必要なんかありません。
 だから、千切らせ方は非常に難しいです。そこで、今回は作戦を立てました。

1.適当な部分から中心前後まで千切って切り込みを入れさせる。
  その後、切り込み先から外側まで千切らせる。
   ※これにより、三角っぽい形で切り取る事が出来ます。
2.別な部分で「1」と同じ事を行わせる。
   ※これにより、2ヶ所を千切り取る事になります。
3.後は、好きな所を好きな様に千切らせる。
  ただし、多くても3回まで。
4.千切った切れ端は全部残しておく。
5.最も大きな切れ端を見立てに使う。
  他の残った切れ端の内、あと1つだけ付け足しても良い事とする。
  
 この指導では千切り方の見本を見せながら指導しますから、教師と似た形になりやすいと言う弱点があります。それでも、何も指導しないで千切らせたり、千切り方を指導し過ぎたりするよりは、多様な形の生まれる可能性が高くなります。
 実際、やってみると予想以上に多様な形が生まれました。過去1番の出来映えです。
 問題は、この後に2つあります…が、少々長くなりました。続きは次回とさせていただきます。
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