エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

体育館は一長一短アリ

2025-01-21 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は札幌特有のスキー学習について。
 札幌市では、「読書・雪・環境」を「札幌独自の教育の柱」としています。そのため、「雪」に関連するスキー学習は外せません。
 ところで、私が担任している1年生にとって、スキー学習は一大イベントです。
 何せ、昨今だと、小学校入学までスキー未体験と言う子も少なくありません。いや、それどころか、小学校で行うスキー学習が「人生初スキー」と言う子もいます。そのため、スキー学習…特に、第1回目のスキー学習は一大イベントとなる訳です。
 もちろん、ここで言う「一大イベント」は良い意味ではありません。「面倒くさくて大変」って意味です。何せ、1年生の子にはハードルが高すぎるからです。
 スキー学習を行うためには、スキーを装着する必要がありますが、その為には色々な手順が必要となります。
  1.上靴からスキー靴にはき替える。
  2.スキー靴袋と上靴を片付ける。
  3.スキーをスキー袋から出す。
  4.スキー袋を片付ける。
  5.スキーを装着する。
 この中で、最も大変なのは1で、次が5です。
 1は、まずスキー靴に足を入れられない子がいます。最近のスキー靴は硬質プラスチック製なので、硬くて足を入れられない子がいるのです。仮に、足を入れられたとしても、バックルをとめる事が出来ません。大人でも結構な力が必要ですから、非力な1年生では出来ないのも当然でしょう。
 5は、スキーの金具にスキー靴を重ねて押し込む事が出来ません。これも非力な事が一因ですが、スキー靴の裏に雪が付いている事も要因となっています。普通、スキー靴の裏の雪はストックで叩いたり、削ったりして落とすのですが、未経験&非力なので出来ない訳です。
 しかも、1と2は校内で行う事も可能ですが、3~5は外で行わなくてはなりません。手袋を脱がないと出来ない子もいますから、手がかじかんで泣き出す子もいます。正に、阿鼻叫喚の地獄絵図www。
 この「阿鼻叫喚の地獄絵図」を避けるため、1回目の授業は体育館で行う人もいます。体育館だと、少なくとも、手がかじかんで泣き出す子はいないですから。
 ただし、体育館ですんなり出来たからと言って、安心する事は出来ません。雪の降った地面は、想像以上に凸凹しているものなので、平らな体育館と条件が違い過ぎるからです。
 令和6年度は、体育館で1回目を行う事にしました。果たして効果があるのか、ないのか…。令和7年1月23日に行うので、ちょっと楽しみです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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二極化する若者

2025-01-20 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、二極化する若者…に育つ小学生に、どんな教育をするべきなのかを考えます。
 このブログ、初期の頃は色々と記事をアップしてきましたが、最近はnoteと連動させて、「読んだ人がホッと一息ついたり、楽しい気分になったり出来て、ちょっぴり役立つ記事」を目指しています。そこから考えると、この二極化する若者…と言うテーマは少々重たい。もっとも、それには理由があります。
 私と相互フォローしてくださっているnoterさんの記事で、最近の若い教師に感じる問題点について書いた内容がありました。その記事を読んで考えたのは、それらの若者を責めるのではなく、そう育ててしまっている、我々の有り様を考えなくてはならない…って事です。
 私の座右の銘(?)は「お気楽極楽」。問題提起しつつ、自分なりの解決方法って言うか、解決に向けた自分なりの意見を紹介し、読んでくださった方々が考える切っ掛けになれば…と考えています。
 令和7年は、月に1~2回のペースで、そう言う記事もアップしていきたいと考えています…って事で、二極化する若者。
 大リーグの大谷選手や、NBAの八村選手、将棋の藤井七冠に代表される様に、最近の若者は凄い人が増えてきました。また、Netflixで配信中のオーディションドキュメンタリー番組『timelesz project -AUDITION-』を視聴すると、timeleszメンバーの真摯かつ真面目に取り組んでいる様子に、適当おじさんは感激してしまいます。
 しかし最近は、闇バイトから犯罪に手を出してしまう若者も少なくありません。「取り敢えず、今、楽しければイイや」を否定するつもりはありませんが、そればかりだと、いずれドン詰まりになってしまいます。
 これ、私が勤務している教育現場でも同じです。真面目で熱心で、二十代の頃の私とはもう全然比較にならない程、実力のある若手が最近は増えてきました。
 その一方で、先程のnoterさんの記事に出てくる様な、妙な自信だけはあるけど、ほとんど努力をしない若手も増えています。教師の仕事をする意欲はあるけど、どう考えても適性が合ってない若手もいます。
 この問題は、様々な角度から論じる事が出来ると思います。今回、私は、自己肯定感+他者意識の側面から意見を述べます。
 自己肯定感…きちんとした定義はありますが、ここでは「ありのままの自分でOK…と考えられる感覚」としておきます。同様に、他者意識も「自分以外の他者の事を考えられる意識」としましょう。
 ここ数年間、私が意識して育てているのが、上記の自己肯定感と他者意識です。
 自己肯定感を育てる為に、子供たちに対しては「貴方の事が大好きだよ」と伝え続けています。これは、良い事をした時や活躍した時に伝えるのは勿論ですが、悪い事をした時や失敗した時、落ち込んでいる時も伝えています。「失敗したって、貴方の事が大好きだよ」とか「悪い事をしたって気付いた貴方の事、先生は大好きだよ」みたいな感じです。何でもない、普通の時にも「大好きだよ」って言ってますから、まぁ、四六時中言ってます。
 他者意識を育てる為には、「みんなの事を考えようよ」とか、「それって、みんなにとって良い事なの?」などと声を掛けています。当番をした時も、係の仕事をした時も、会社で活動した時も、学習の時も、頻繁に声を掛けていきます。
 これにより、どう子供たちは育つのか。
 ここ数年の感じだと、「自分に自信があり、相手の事を認められる子」が育っている様に感じています。実際、令和3~5年に勤務したS小学校では、「エスせん先生の学級だった子は、前向きで友達を大切にする子が多い様に感じます」と言われた事もあります(まぁ、1回だけですけどね。笑)。
 そう言う小学生を育てる事が出来れば、「自分に自信があり、相手の事を認められる若者」につながっていく様に思います。そして、それは最終的に二極化を防ぐ事に役立つのでは…と、私は思っています。
 う~ん、考え方が甘いかな?
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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日直作文「◇◇はウマい!」

2025-01-14 04:30:59 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、私の作文指導について述べます。
 一般的な小学校教師の場合、作文を書かせると細かく赤ペンを入れる事が多いです。句読点や「は・を・へ」、主述のねじれ、常体と敬体の混ざり…等々、指導しなくてはならない事が多々あるからです。
 私も、昔は行っていました…が、今は行っていません。費用対効果が、余りにも低いからです(これについては、その内に記事を書きたいと思っています)。
 今、行っている作文指導は、国語の授業名人・野口芳宏先生が提唱していた「日直作文」です。これは、その日の日直が書いた作文を発表させ、発表後に再度私が読みながら赤ペンしていく…と言う指導方法です。ちょっと「公開処刑」的な雰囲気なのですが、どの様に書くと間違いで、どの様に書くと良いのかを、一斉指導の中で確認していく事が出来ます。通常の赤ペン指導と比べると、費用対効果は断然良いです。
 私の場合、日直は座席順に日替わりで担当させています。隣の席の子ペアで担当させるのですが、その際、通常の仕事の他に日直作文も担当させています。担当になったペアの子供たちは、予め配られた作文用紙に決められたテーマで作文を書きます(書くのは、いつでも良いとしています)。そして、自分が日直となった日の国語の授業で、日直作文を発表し、添削を受ける訳です。
 この、日直作文のテーマですが、令和になってからは1年生担任が多いので、最近は、1年生向けの簡単なテーマを出す事が多いです。何でも良いから担任に伝えたい事を書く「先生、あのね」とか、自分が見た事なら何を書いても構わない「見つけたよ」などのテーマです。
 もっとも、2学期の終わり頃になると日直作文にも慣れてきます。そこで、少しずつ難しいテーマを出していくのですが、令和6年度の2学期最後のテーマにしたのが「◇◇はウマい!」です。単に見たり聞いたりした事を書くだけではなく、自分が考えている事を主張する様な文も書かせたい…そう考えて、身近な食べ物に関するテーマにしました。
 このテーマ、自分が食べた事のある物なら、何を取り上げても構いません。もちろん、ただ食べ物を紹介して終わり…ではなく、何故、その食べ物が美味しいと思うのか、理由も書かなくてはならないと言う条件があります。もちろん、その理由は他の子が納得できない様な理由でも構いませんし、絶対に否定しないと事前に学級全員で確認しています。
 で、実際に始まったら面白いのです…このテーマ。「お寿司」や「ピザ」、「唐揚げ」など子供たちに人気の食べ物が出てくるのは当然なのですが、思っていた以上に、こだわりの食べ物が紹介されていたからです。
 例えば、「たらこパスタ」。「パスタ」全般ではなく、「たらこパスタ」限定です。「たらこのプチプチしたしょっかんがおいしいからです」…だそうです。給食にも頻繁に出る「ミートソースパスタ」ではなく、「たらこパスタ」ってあたり、随分と大人っぽい好みだと感じます。
 或いは、「しおこんぶ」。「こんぶにしおがかかっていておいしいからです」と理由が語られた後、「よるごはんにまい日、白いごはんにかけてたべます。しおこんぶは、いろんなところにかけられます。サーモンとか、いろんなところにかけます」と、熱い語りが続きます。
 子供たちの思いがけない一面が垣間見えて、このテーマは本当に面白いと感じました。
 さて、次のテーマは何にしようかな…。

 ところで、令和7年1月13日の記事に「いいね」などを沢山いただきました。いつも、どうも、ありがとうございます。残り3日も頑張りま~す。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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冬休みは忙しい

2025-01-13 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教師から見た冬休みについて。
 令和5年度まで、札幌では夏休みと冬休みが同じ日数でした。それが、令和6年度は、夏休みが長くなり冬休みが短くなりました。
 これは、夏に暑い日が増えた影響です。
 札幌の学校にはクーラーが無かったので、令和に入ってから少しずつ、各学校に設置される様になってきました。とは言え、一気に全ての学校に設置するのは無理です。そして、昨今の「暑い夏」は、そんな札幌の状況に関係なくやってきます。そこで、夏休みを延ばし、冬休みを短くする事となった訳です。
 しかし、これは、少なくとも私には困った状況です。何故なら私は、夏休みに前期の成績を付け、冬休みに後期の成績を付けていたからです。
 もちろん、最近の学校では、成績を付ける為の期間が設定されています。その期間には会議などが無く、学校によっては授業カットになる事もあります。だから、その時期に成績を付ければ良いのです…本当は。
 でも、性格的に私には難しいです。「何かあって、間に合わなかったら…」と心配になってしまうので、早めに決着させておきたいのです。この辺り、私の気の小ささがモロに出ています。
 そんな訳で、私は夏休みや冬休みに成績を付ける…のですが、冬休みが短くなった事で困った状況になりました。実際に、成績作業をする時間が短くて、ぎりぎりになってしまったのです。
 夏休みと異なり、冬休みには年末年始が入ります。そのため、元々、大晦日から三が日終了までの4日間は休みとなります。札幌の小学校の場合、令和6年度は12月28日が仕事納めだったので、更に2日間、休みが増えます。
 それに加え、昨今の「ブラック小学校現場」批判をかわすため、「働き方改革」の名の下に休暇を取る様に指導が入ります。普通、それは「学校休校日」などと呼ばれ、教職員全員が休む様に声がかかります。令和6年度は1月6・7日が学校休校日となり、更に2日間の休みが増えました。つまり、これだけで8日間も休み…学校で仕事をする事が出来ない日となってしまう訳です。
 こうやって計算していくと、学校で仕事をする事が出来る日は、令和6年度の冬休みには6日間しかありません。そのため、令和6年度の冬休みは、、かなり計画的に仕事を進めています…が正直、結構ぎりぎりの日数です。
 まぁ、自分の性格と仕事ぶりが悪いのですが…個人的には、冬休みは長い方がイイなぁ。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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平和に進める為のスキル

2025-01-07 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、昨日(R7.1.6)の記事に少し関連した内容です。
 2学期末、職員室で学年の打合せをしている時、「最近、教室内で出来る遊びが減ってきたよねぇ」と話題になりました。
 何故、減ったのか。それは、学級を盛り上げるための遊びが原因で、学級内にトラブルが発生する様になったからです。
 例えば、昔の私は、「五色百人一首」や「五色名句百選カルタ」を教室で行っていました。これらは法則化運動で教えてもらったもので、「日本の文化に触れる」や「言葉の感覚が鋭くなる」、「学級の仲が良くなる」などの効果がありました。
 ところが、平成20年代くらいから、「学級の仲が良くなる」ではなくなってきました。勝ち負けにこだわる子が増え、ズルをして勝とうとする子が現れたり、負けると暴言や暴力を振るう子が出てきたりしたからです。ズルくらいなら子供同士の話し合いなどで解決出来る可能性もありますが、暴言や暴力となると難しい対応を迫られる事になります。しかも、それが毎回となると、どう考えてもデメリットの方が大きくなってしまいます。
 或いは、「ハンカチ落とし」や「爆弾ゲーム」など。それ程ルールが難しくなく、楽しく行う事が出来るゲームでした…が、今は楽しく行う事が難しくなっています。
 「ハンカチ落とし」で多くなったのが、自分の親しい友達だけにハンカチを落とす行為です。「まだ、落とされていない子に落としてあげてね」と言っても、やっぱり親しい友達に落とします。同じ子ばかり落とされるので、落としてもらえない子が「つまんな~い」と言う様になってきました。
 「爆弾ゲーム」の場合、楽しく遊ぶためには、ボールを手渡しする事が重要です。ところが最近は、自分が爆弾を受け取りたくないから、ボールを渡す時に手渡ししない…と言う子が増えてきました。
 手渡しすると、コンマ何秒とかのレベルとは言え、どうしても自分で持っている時間が長くなります。それを防ぐ為に、隣の子へ投げて渡すのです。ひどい時など、ボールを受け取らずに手ではたき、隣の子へボールを飛ばす子もいます。当然、隣の子が受け取れずボールを落とし、拾いに行くのでゲームが間延びします。そんな時に、音楽担当の子が音楽を止めてしまうと、ボールを拾いに行った子とボールを投げた子の間でトラブルが発生します。
 だから、最近の私は、「五色百人一首」や「五色名句百選カルタ」はもちろん、「ハンカチ落とし」も、「爆弾ゲーム」も、あまり行わなくなってきました。楽しい活動をして学級を盛り上げたいのに、トラブルが増えるのでは本末転倒ですから…。
 そう思っていたら、令和6年の末に面白い情報を得ました。
 私が頻繁に読んでいるnoteの記事で、とあるnoterさんが「うまくいかないことやトラブルの原因は、スキル不足!」と書いていたのです。それについて私は、「でも、じゃんけんゲームやカルタで負けた時に起こりだす子が増えて、遊びのネタとして使えなくなっている…と言う事実は、スキルだけの問題ではないと考えています」とコメントしました。すると、それに対して「『自分の感情をコントロールすること』も一つのスキルです。(私のやっているCPSのスキルリストにも入っています。)」コメント返しがあったのです。
 成る程…感情のコントロールもスキルか。
 そうであれば、それらのスキルをどうやって鍛えればいいか…取り敢えずCPSについて調べなくちゃ。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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負けず嫌いなのかな

2025-01-06 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教室でクイズをした時の話をします。
 令和6年度の2学期末、空き時間が出来たのでクイズを出してみました。単純なクイズではなく、「頭の体操」的なクイズです。
 この手のクイズは、難易度のバランスを見るのが難しいです。実際、「これは難しいだろう」と思ったクイズが簡単に解かれるかと思えば、「これは簡単に解けるから、サービス問題だな」と思ったクイズに苦戦される…と言う事がありました。
 ただ、多少難しい問題であっても、互いに相談し合って考えている子が多かったのです。それで、「協力して考える練習になるなら、このまま続けても大丈夫かな」と考えて、3問か4問か出題してみたのです。
 教室は結構盛り上がりました…が、よく見ると暗い表情の子が何人か。クイズの際、正解出来なかった子供たちです。
 その子たち、次の授業になっても元気が戻りません。暗い表情のままだったり、授業の準備がのろのろしていたり、廊下に出てしょんぼりしていたり…どう考えても、先程のクイズで正解出来なかった事が原因でしょう。
 誤解の無い様に書きますと、クイズで正解出来なかった子が、どの子も全員が暗くなってしまった訳ではありません。さっさと切り替えて、元気に次の授業へ参加している子の方が多いです。
 ただ、クイズで正解出来なかった子の中の何人かは、次の授業が始まっても暗いままだった…と言う訳です。
 これは何故なのか…考えてみました。
 この子たちに共通している事として、まず「こだわり」が強い傾向があります。これは、日常の色々な様子を見ていると、「こだわり」が強いため、友達とトラブルになったり、くじけている事が多かったりしている…と言う事です。
 また、どこか自信の無さを感じる事も多いです。何か失敗した時に、必要以上に自分を責めたり、自分を守ろうとするためか、やたらと他の子に対して攻撃的に振る舞ったり…と言う姿を見る事が多いのです。
 この事から考えると、勝ちにこだわる…つまり負けず嫌いで、負けた(今回の場合、クイズを解けなかった)事を受け入れられないか、自信が無くなってしまっているかではないかと考えられます。
 では、どう対応すれば良いのか…残念ながら、ぱっと思い付く事はありません。何度もクイズを行って、勝ったり負けたりを繰り返させ、勝つ事にも負ける事にも慣れさせる…そんな感じでしょうか。
 2学期の最後に、なかなか大きな「宿題」が出てしまった…そんな気持ちです。

 ところで、令和6~7年の年末年始の記事に、「いいね」などを沢山いただきました。皆様、どうも、ありがとうございます。今年も頑張りま~す。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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エコじゃない「ぺったんコロコロ」実践

2024-12-30 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、1年生の図工について。
 1年生の教材に、「ぺったんコロコロ」と言うのがあります。絵の具をトレイに出して、ローラーやスタンプに絵の具を付け、それで画用紙にスタンピングする…と言う活動を行います。
 この教材で使うために、札幌市の大半の学校ではローラーやスタンプが準備されています。ローラーは小型軽量なスポンジ製で、スタンプも絵の具を付ける部分はスポンジになっている事が多いです(…って言うか、それ以外のスタンプを見た事がありません)。ゴム製のスタンプだと、キャラクターなどをスタンプ出来る事が多いですが、スポンジ製なので四角や三角や丸などの単純な形のスタンプです。
 まぁ、ほぼ全ての1年生で、ローラーやスタンプだけでは我慢できず、指先や手全体に絵の具を付けてスタンピングする子が出ます。令和6年度も、そうでした。だから、スタンプの形は単純で良いのでしょう。
 ところで、この「ぺったんコロコロ」で大きな問題…って言うか、面倒な事があります。それは、使った後のトレイの片付けです。
 令和5年度まで勤務していた学校では、プラスチック製の頑丈なトレイを使っていました。洗えば何度も使える物で、とってもエコ…なんですが、「ぺったんコロコロ」は晩秋から初冬に行う教材です。水道から出る水は冷たく、それでトレイを洗うのは、正直、大人でも辛い作業です。それを子供にさせるのですから、まぁ、大騒ぎです。
 私は、片付けだけで20分かかると見ていたのですが、かなりギリギリでした。子供がトレイを持ってくる度に、「ここの汚れが落ちてない! やり直し!」と言い、「手が冷たいよぅ」と半べそ顔の子には鬼の形相で、「我慢しなさい! それを洗い終わらないと、教室に戻れませんよ!」と言う訳です。子供も辛いですが、コチラにとっても精神的にキツイ作業です。
 令和6年度、それを何とか改善したいと考えていたら、学年の相方からステキな提案がありました。紙皿をトレイとして使い、終わったら捨ててしまおう…と言う提案です。もちろん、学校予算で購入して…は、いません。自腹で購入する必要があります。
 しかし、100円ショップに行けば、余程の大きい皿でない限り、10枚とか20枚とか入ったセットが100円で買えるはずです。令和6年度の学級は8グループ体制で、各グループ毎に4色(青・赤・黄・緑)使いますから、4×8=32枚あれば間に合います。10枚入りだとしても、1学級400円も出せば購入できる訳で…学年の相方と、即、「よし、買ってこよう!」と決めました。
 実際に使ってみたら、もう最高でした!
 紙皿だから破れやすいかな…と思っていたのですが、そんな事はありません。活動時間自体が30~40分くらいなので、皿が水を吸って弱くなる前に終わります。そして、活動時間が終われば、大きなゴミ袋に捨ててもらえば終了です。あの、心が磨り減る様なトレイ洗いをしなくてイイ…これで400円なら、もう何も文句はありません。
 1つだけ問題があるとしたら、ゴミが大量に出るのでエコじゃないって事でしょうか。精神的な安寧と言う個人のエゴで、エコでない行動をするのは少々気が引けますが…今後も「ぺったんコロコロ」を実践する時は、毎回、400円出して紙皿を購入しよう…と、心に決めた私でした。
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掃除ナッジの2学期振り返りっぽいヤツ・後編

2024-12-24 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.12.23)の続きで、以前の記事に書いた掃除ナッジの2学期振り返りっぽい内容です。
 因みに、掃除ナッジについては令和6年9月2日と3日の記事にしてあります。詳しく知りたい方は、そちらを御覧ください。
 令和6年11月某日、掃除の時に集中してなかった子供たち。トラブルなどが連発し、終了予定時刻を10分もオーバーして掃除は終了しました。
 そのままにしておけないので、必ず振り返りの際、極力、感情を抑えた穏やかな声で言ったのです。
 「振り返る前に、ちょっと時計を見て御覧」
…ここまでが前回です。ここから続きです…子供たちは時計を見ました。
 「今、長い針はどこにありますか」
 「5と6の間くらい」
 「そうだね。いつもは3だから、いつもより10分くらい多くかかったんだね」
 子供たちは「それで?」みたいな顔をしています。
 「どうして、こんなに時間がかかったんだと思う?」
 ここで何人かの子が、ハッとした表情になりました。
 「みんなが、もの凄く頑張って、この時間なら仕方ないと思うよ。…どうなの?」
 「ヤバい」って表情の子が、少しずつ増えてきました。「ちょっとサボっちゃった」と、小声で言うのも聞こえます。
 「叱るつもりはないけど、今日の振り返りは自分に厳しく考えようよ」
 そう言ってから、この日の振り返りを始めました。
 流石に、この日は自分に厳しく振り返った子が多く、Cが5人、Bが6人、Aが11人、Sが10人でした。平均的な人数から考えると、Sの人数は半分くらいです。
 「いつもよりSの人数が減ったね。自分に厳しく振り返ったのは素晴らしいと思うよ。
  大事なのは、その振り返りを明日の掃除に活かせるかどうかだからね」
 出来るだけ穏やかな言い方で語りかけ、この日の振り返りを終えました。
 それで、この翌日から子供たちが反省し、とても頑張る様になった…ら、ハッピーエンドですが、世の中、そんなに甘くはありません。集中出来てない日もあれば、結構頑張る日もあって、波のある感じが続きました。
 ただ、1つ良くなった事があります。それは振り返りの時、真面目に考える子が増えた事です。
 以前は、ふざけたり、遊んだり、サボったりしていた子も、Sに手を挙げる事が少なくなかったですが、これ以後はBやCに手を挙げる様になりました。私としては、「そう思うなら、ふざけたり、遊んだり、サボったりしないで、真面目に掃除しろよ」と思います…が、分かっていてもやってしまうのが人間です。少なくとも、誤魔化す事が減ったのですから、その点は評価すべきでしょう。
 そして、この日から1ヶ月ほど過ぎた、この記事を書いている令和6年12月某日。この時と比べると、全体的に、真面目に掃除へ取り組んでいる子が増えた…と言う印象を受けています。ふざけたり、遊んだり、サボったりする子が皆無になった訳ではありませんが、掃除をしている子の熱心さが増した感じです。
 劇的な変化は無かったですが、少しずつ意欲が高まってきた…って感じでしょうか。この調子で、2学期を乗り切りたいと思います。
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掃除ナッジの2学期振り返りっぽいヤツ・前編

2024-12-23 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、以前の記事に書いた掃除ナッジの2学期振り返りっぽい内容です。
 因みに、掃除ナッジについては令和6年9月2日と3日の記事にしてあります。詳しく知りたい方は、そちらを御覧ください。
 令和6年11月某日、学習発表会の時期だからか、それとも「いじめアンケート」対応で調子が狂ったのか…いずれにせよ、掃除の時に子供たちは集中していませんでした。
 掃除の前半、仕事の関係で廊下に待機している子供たちがいます。この子供たちの誰かが、どうやら廊下で水筒の水をこぼした様なのです。中身がお茶だったので、それを見て「オシッコだ」と騒ぐ子が何人かいました。
 もちろん、教室で掃除をしている私にも聞こえました。「も~、何やってんだよ~」と思いましたが、掃除が遅れ気味なので、注意したり確認&指導したりする余裕はありません。困っていたら、廊下を通りかかった誰かが指導してくれて、何とか騒がしい状態からは脱しました。
 とは言え、それで掃除に集中する様になった訳ではありません。廊下で待機していた子供たちに机運びを頼みましたが、なかなか机を運んでくれません。もちろん、熱心に運んでいる子もいるのですが、半数以上は気怠い雰囲気です。
 そもそも、生活の授業で木の実や落ち葉を集めていた影響で、教室のあちこちがゴミだらけです。そのため、真面目な子たちがホウキでゴミを集めても集めても、なかなかゴミが無くなってくれません。
 止めになったのが、ゴミ捨ての遅かった事です。私の学級からゴミ捨て場までは、校舎の端から端までくらい離れているので、元々行き帰りに時間がかかります。それを、ゆっくりゆっくり遊びながら帰ってくるので、かなりの時間がかかってしまったのでした。
 結局、掃除が終わった時、終了予定時刻を10分もオーバー。これは、このままにしておく訳にはいきません。
 掃除ナッジでは、毎回、必ず振り返りを行います。通常は、出来たかどうかを4段階で自己評価させるもので、1~2分で終わります。
 その振り返りの時、子供たちに言いました。極力、感情を抑えた穏やかな声で…です。
 「振り返る前に、ちょっと時計を見て御覧」
 う~ん、長くなってしまいました。続きは次回とさせていただきます。

 ところで、令和6年12月20日の記事に「いいね」などをいただきました。週の初めから、とっても励まされています。どうも、ありがとうございました。
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全校研授業したよ~ん! 後編

2024-12-17 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は全校研について語ります。
 諸事情から、全校研の授業をする事になった私。マット運動遊びを公開する事にしました。基本的な流れは、札幌市の体育の先生方が考えた、「マット忍者になるため、いろんな修業に挑戦しよう」と言うパターンです。
 ただ、ここで私の悪い癖…「何か、他の人がしない様な、ちょっと変な事をさせたいなぁ」と言う気持ちが湧いてきました。それで、「この授業にタブレット端末を組み込もう」と考えました。具体的には、お互いに練習の様子を見合って交流する場面で、タブレット端末のビデオ撮影をさせる事とし、更に、そのビデオを「オクリンクプラス」でカード化して提出させる事にしたのです。
 普通、1年生ですと紙で印刷したカードを使って、お互いの修業状況を交流させます。それを、タブレット端末のビデオ機能でやろうと言うのです。これを行う為には、「オクリンクプラス」に慣れている上、ビデオも使える様になってなければなりませんから、もうメッチャ攻めた授業です。
 もちろん、上手くいかない可能性は大です。
 でも、お気楽極楽おじさんが行う代打の公開授業です。失敗したって、「いや~、攻め過ぎちゃいました。テヘッ」で済ませりゃイイだけです。そう考え、この流れで授業を強行しました。
 結果は…私的には、非常に学びの多い公開授業となりました。
 別な記事でも書いた通り、2学期になってから、「オクリンクプラス」は頻繁に使っています。だから、アプリの操作は、ほとんどの子が問題なく行えました。ビデオの操作は、公開授業までに3回くらいしか行えませんでしたが、学級の6~7割の子は使える様になっていた感じです。そのため、こちらも問題ありません。内心では緊張していたらしいですが、表面上、子供たちは「普通」な感じで授業に参加しており、概ね意図した通りの授業となっていました。
 それを受けての放課後の話し合い…これが、私には大きな収穫だったのです。以前から感じていた私の弱点、「実践が荒っぽくて雑」がクッキリ見えたからです。
 雑ポイント1…せっかく「マット忍者」と言う設定なのに、その設定を使いきっていなかった。「忍者になるんだ」と言う気持ちを盛り上げる工夫も、忍者として「こうなったら修業は合格だ」と意識させる事も、不足していると指摘されました。それは全く、その通りです。
 雑ポイント2…「見える化」が不足している。私は置かれているマットを指差し、「ココは丸太転がりの術の場所、ココは前転がりの術の場所…」と、口頭で説明しただけでした。それに対して、「場所を示す表示がないと、分からない子が出ると思う」との意見がありました。うん、その通りで、私は不親切過ぎでした。
 ただ、雑ポイント2については、特別支援学級の先生から、「あれはあれで価値がある」との意見もありました。「小学校は子供に対して、親切にし過ぎている。社会に出たら、自分で考えて行動する事が求められるので、エスせんさんは、そこまで考えて行ったのではないか」と言う内容でした。…もちろん、これは、この先生が私を買いかぶり過ぎています。
 しかし、こう言う考え方もあるのか…と感じたのも事実です。
 この事も含め、学びが沢山ありました。いや~、面倒くさかったけど、引き受けて本当に良かったです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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