エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

手伝うか悩む

2025-02-19 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回も、父や母への関わり方で悩ましい事です。
 父は90歳を超えている事もあり、筋力が大きく落ちています。そのため、歩く時の歩幅も極端に短くなりました。令和7年の1月、歩いている様子を見ると、平均して10cmくらいかなって感じです。
 当然、父が歩くのには相当な時間がかかります。居間からトイレに行って戻ってくるまで、移動時間だけで5~6分はかかっていると思います。
 そうなると、外の郵便受けに行って、新聞や手紙を取ってくる事は一大仕事となってしまいます。下手をすると、それだけで20~30分かかる可能性があります。しかも、今は冬です。足下が悪いので、転ぶ心配もあります。
 そこで最近の私は、可能なら新聞や手紙を取ってきて、実家に届ける様にしています。どう考えても、その方が早いですから。
 時々、記事に書いている通り、発達障害だったから仕方ないとは言え、子供時代の私は「どうしようもないロクデナシ」でした。ですから、父や母の為に新聞や手紙を取ってくるなんて、全然嫌ではありません。もう、幾らでも取ってきてあげたいと思っています。
 ただ、気になるのは父や母の健康に関わる事です。私が新聞や手紙を取ってきてしまうと、母はともかく、父は全く外出しない可能性が高くなってしまうのです。
 母はデイサービスへ行ったり、リハビリへ行ったりするので、週に何回かは外出の機会があります。また、家事は母が行っている事が多い関係上、買い物などに出かける事もあります。
 それに対し、父はデイサービスに行く事はありません。週に何回か看護を受けていますが、それは訪問看護です。また、以前は近所へ買い物に行く事もありましたが、筋力が落ちてきてからは、「疲れた時に休めなくて心配だから」と言って、外出を避ける様になってきています。
 そんな訳で、郵便受けまで新聞や手紙を取りに行く事は、父が外に出て外気を吸う貴重な機会でもある訳です。それを私が奪ってしまって良いものか…悩ましいです。
 まぁ、自分で決断するしかないのでしょうが…。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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幻覚か夢か

2025-02-12 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、父との関わり方の悩ましさです。
 要介護認定を受けたので、それ専属のケア・マネージャーさん(以下「ケアマネさん」と略します)が決まった母と父。毎月1回、ケアマネさんが訪問する事になりました。その際は私も同席して、一緒に話を聞いたり話を伝えたりする様にしています。
 そんな、ある日の訪問日。ケアマネさんが、「何か気になる事はありませんか」と父に尋ねると、父は「何か、幻覚があるみたいで…」と言うではありませんか。「おいおい、そんな話、今、初めて聞いたよ」と思いながら、父の話の続きを聞きました。
 話は、概略、以下の通りでした。

 この前、寝ている時、誰かと会っている気持ちになった。もっとも、それは直ぐ、「これは夢だ」と感じた。
 ところが、この前、朝の5時か6時頃、玄関先で「お早うございます」だか「こんにちは」だかと声が聞こえた様な気がした。もっとも、誰かがいた訳ではない様だし、その後は声が聞こえなかった。だから、そのまま眠ってしまった。

 「そのまま眠ってしまった」と言う事なので、寝ている時に聞こえたようです。正直、「それって幻覚じゃなくて、単なる夢なんじゃないかなぁ…」と思いました。
 ケアマネさんも同じ様に考えた様です。「今の話だと、もしかすると夢かもしれませんね。ただ、気になるなら、次に脳外科の診察を受ける時に、お医者さんへ相談してみると良いと思います」と、丁寧に話をしてくれました。それを聞いて、父も少し安心した様子でした。
 おそらく、父の話は幻覚ではなく、夢を現実と混同したのではないかと思います。かなりリアル感のある夢だったので、「今、聞こえた声は何だろう?」と気になってしまい、ケアマネさんに相談したくなったのではないでしょうか。
 ただ、こんな悩みを父が抱えていたとは気付きませんでした。そこに今回、気付く事が出来たのは良かったと思います。
 ケアマネさんが帰った後、「気になる事があったら、顔を合わせた時に言ってくれてイイんだよ」と伝えました。父は、「分かった。そうする」と言ってくれましたが…何か、遠慮がある様に感じるんだよなぁ。
 この辺り、どう関わるのが正解なのか…悩ましいところです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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家族信託制度を調べる

2025-01-29 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は前回(R7.1.22)の続きで、成年後見制度と家族信託制度について話をします。
 色々あって、「成年後見制度は後見人次第で、いろいろ面倒な事が発生する可能性がある」と学んだ私たち兄弟。そこで、家族信託制度について調べる事にしました。
 書籍やらネットやらで調べ、何となく概略は分かってきました。調べた範囲で考えると、成年後見制度よりは良さそうです。
 ただ、細かい部分で分からない事があります。そこを調べるには、実際に手続きを行う方…つまり、司法書士さんに聞いてみる必要があると感じました。
 そこで、札幌の司法書士事務所について調べ、我が家から遠くない場所で、多少は時間の調整が可能そうな事務所さんを見付けました。連絡を取ってみると、訪問可能な時間帯が空いていたので、さっそく訪問してみる事にしました。
 司法書士のK先生は若い方でしたが、丁寧に話をしてくれる上、こちらの質問にも細かく答えてくれました。かなり信用出来る方…と言う印象です。
 ここで、家族信託制度について幾つか確認できました。

  1.実際に金銭を扱う事柄は、家族信託にするメリットがある。
  2.有価証券や不動産に関する事柄は、家族信託にするメリットが少ない。
  3.家族信託の費用を考えると、一定額以上の財産がないとメリットがない。

 それぞれの理由を書くと、かなり専門的な話になってしまいます。ですから、ここでは省略させていただきます。興味のある方は、司法書士事務所に連絡すると良いでしょう。
 こうやって詳しく話を聞くと、ますます成年後見制度を採用する気が失せました。兄弟姉妹の関係性が悪いなら兎も角、そんなに悪くない私たち兄弟であれば、家族信託制度の方がメリットが大きいと考えられます。
 そこで、父や母、私たち夫婦、私の兄弟たちで集まり、成年後見制度にするか、家族信託制度にするかの話し合いをする事にしました。やっと具体的に詰めて行く事が出来ます
…が、長くなりました。続きは、また次回とさせていただきます。

 ところで、令和7年1月27日と28日の記事に、「いいね」などを沢山いただきました。ありがとうございます。とても励みになります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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まずは成年後見制度の話

2025-01-22 04:30:09 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回から3回くらいかな…成年後見制度と家族信託制度について話をします。
 令和7年現在、私の母は2人とも存命なのですが、その内の1人は特別養護老人ホームに入っています。その様な状態なので、意思の疎通が難しいため、現在は成年後見制度の御世話になっています。
 しかし、この成年後見制度…なかなか使いにくい面があります。
 例えば、父が亡くなったので、母は土地と建物を相続しました。特別養護老人ホームの資金にするため、その土地と建物を売りたいと思っても、私たち兄弟が勝手に行う事は出来ません…って言うか、それを行うのは成年後見人になっている弁護士さんです。私たち兄弟は、弁護士さんに依頼して手続きをしてもらわなくてはなりません。
 おそらく、成年後見人をしてくださる方(主に弁護士さん)によって異なるとは思いますが、今回、この手続きが大変だった…って言うか、やたら時間がかかったのです。こちらからメールで問い合わせしても、検討中だとか手続き中だとか…下手すると、1週間くらいメールの返事が返ってこなかったり…。
 分かりますよ、忙しいのは。成年後見人に支払う謝礼は、元々の財産規模によって異なりますが、概ね1~4万円くらいです。弁護士さんなら、もっともっと儲かる仕事があるでしょうから、そちらを優先したいって気持ちも分かるんです。
 でも、私たち兄弟としては急いでほしい。だって、誰も住んでいない土地や建物にも税金はかかるのです。そして、その税金を支払うのは、私たち兄弟になる可能性が高い…となれば、急いでほしいと思うのも当然じゃないいですか。
 結局、頼んで頼んで頼み込んで、やっと動いてくれました。
 動き始めたら、さすが弁護士さん! あっと言う間に何とかなりました。この辺りの事は、令和6年10月頃の「自宅で死ぬと『事故物件』」と言う記事に書いたので、省略します。
 ともあれ、私たち兄弟は、この件で色々と学びました。大きかったのは、「成年後見制度は後見人次第で、いろいろ面倒な事が発生する可能性がある」と学んだ事です。
 残っている父と母も、かなりの高齢です。いつ、意思の疎通が出来なくなるか分かりません。その時、成年後見制度を使って良いものか…不安になってきました。
 そこで、家族信託制度について調べる事にしました…が、長くなりました。それについては、また次回とさせていただきます。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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病院までの冬の「足」

2025-01-15 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は冬の悩みについて書きます。
 父も母も色々と病気がちなので、定期的に病院へ通っています。離れた場所の病院もあるので、そこへ行く時は車を使いますが、近い場所の病院へは歩いて行っています。夏の期間は。
 問題は冬です。雪が積もって歩きにくかったり、凍ってしまってツルツルだったりすると、歩いて行くのは非常に危険です。
 しかし、「じゃ、車で行こう」…と、簡単に言う事は出来ません。通っている病院の駐車スペースの問題があるからです。
 父母が利用している脳神経外科は、救急患者も受け入れる程の大規模病院で、駐車場も広く作られています。そのため、この病院へ行く時は、駐車場の心配はありません。
 母がリハビリで行く外科は、外科単独の病院で、まぁ、そこそこの広さの駐車場があります。たまに満車で入れない時もありますが、割と回転率の早い外科なので、少し待てば入れます。だから、ここも心配せずに来るまで行く事が出来ます。
 月に一度、母が利用している内科は、駐車場自体は外科と同じくらいの広さがあります…が、ここは単独ではありません。建物の中に、内科・歯科・ケアセンター・調剤薬局の4施設が入っています。そのため、駐車場を利用する人が多くなってしまいます。
 特に、(私にとって)問題なのはケアセンターです。ケアセンターの職員が利用者を送迎する為の車が、常に駐車場に何台かあります。外科と比べると、その分だけ駐車スペースが狭くなってしまう訳です。
 しかも、内科なので回転率が遅いのです。駐車場が空くまで待つとなると、何分待たされるか分かりません。待っている内に、母の予約時間が来てしまったら大変です。
 そこで、令和6年の12月は実験的に「大型ソリ」を使ってみました。プラスチックの一体成形で作られた、小舟に似た形のソリで、小学1年生なら4人は乗れる大きさです。これに乗ってもらい、私が引っ張って病院まで連れていきました。
 結果は上々。圧雪と氷の道路だったので、大した力を入れなくてもソリを引く事が出来ます。そのため、私が少しゆっくりめに歩くくらいの時間で、内科の病院へ到着する事が出来ました。
 ただし、2つばかり問題がありました。
 1つ目は、病院に着いてからソリの置き場所に困る…と言う事です。駐車場はあっても、ソリ置き場はありませんから、病院の中に置く事となります。これが、結構、邪魔になっている感じでした。
 2つ目は、母が嫌そうだった…と言う事です。乗り心地が悪かったからか、恥ずかしかったからかは分かりません。いずれにしても、母が嫌がるなら、今後も続けると言うのは難しいでしょう。
 さて、どうしたものか…非常に悩ましい問題です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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令和7年の御節

2025-01-08 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、令和7年の御節について書きます。
 実家の母は商家の出身だからか、時々、とんでもない「おもてなし」をする事があります。その1つが御節。母は、御節の御重を幾つも取り寄せてしまうのです。
 もちろん、「おもてなし」の心だとは分かっています。分かっていますが、御節の御重となると、漏れなく「食べる」と言う行為が必要となります。これが、な~かなか大変なのです。
 令和6年は、注文した御重が5つばかりありました。そのため、元日の朝からず~っと、御節の御重を食べ続けなくてはならなかったのです。御重の種類は違いますが、それでも「御節の御重」は「御節の御重」。似た様なお節料理が詰められていますから、さすがに、少しずつ飽きてきます。
 頑張って全部食べきりましたが、かなり辛かったです。
 しかも、金額も凄い。御節の御重なので、1セット1~2万円はします。それが5つばかりあるのですから… (-_-;) …。
 一応、「こんなに食べきれないから、来年は、もう少し数を減らさないかい」と言ってみましたが、半分諦めモードです。「きっと、令和7年も御節を沢山食べる事になるんだろうなぁ」と、心の中で思っていました。
 それが、令和7年の御節は3つ「しか」ありませんでした。しかも、その内の1つは三段御重ではなく一段御重です。金額的にも安く抑えられましたし、正月二日までに大半を食べ切る事が出来ました。
 来年の事は分かりませんから、もしかすると令和8年は5つも6つも注文されてしまうかもしれません。その時は、諦めて、頑張って食べようと思います。
 でも、取り敢えず令和7年は乗り切る事が出来ました。いや~、良かった、良かった。こいつは春から縁起がイイなぁ…です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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年寄りは薬が好き?

2024-12-25 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、父母と薬の話です。
 令和5年、私たち夫婦の片方の父が亡くなりました。これについては過去の記事で書いたのですが、書いてなかった事で、とっても大変だった事があります。
 それは、物凄い量の薬が出てきた…と言う事です。
 市販薬ではありません。処方薬です。それが、まぁ、引き出しを開ければ入っている、別な引き出しを開ければ入っている…って感じで、あちこちから見つかるのです。「この家は忍者屋敷で、侵入者への罠として、あちこちに薬が仕掛けられているのではないか」…と思うくらい、本当に、もうあちこちから見つかります。
 しかも、それが同じ、または似た様な薬なのです。薬が出された日時を調べると、同じor似た様な薬が、同じ様な時期に出されていました。
 おそらく父は、1軒目の病院で出された薬を使っても効き目を感じなかったのでしょう。だから、2軒目に行って薬を出してもらっただと思います。そして、それでも効き目を感じなかった時は、3軒目に行って出してもらった…まぁ、「セカンドオピニオンは大切」などと言われていますから、これ自体は駄目とは言えないでしょう。
 ただ、問題は、こうやって出された薬に使われた形跡が少ない…って事です。だから、あちこちから同じor似た様な薬が出てくるのです。
 結局、家中の薬は40Lのゴミ袋にいれて捨てました。1袋が満杯になり、もう1袋の半分くらいまで薬…だったのです。本当に税金の無駄遣いで、親のした事だけに、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 話は変わって母の話です。
 令和6年末に病院へ付き添った時、内科の先生に母は薬を出してほしいと頼みました。頭痛などに効く薬の様で、夜、寝る前に飲むと調子が良くなるから…と言うのです。とは言え、母の話は論理性も時系列もメチャメチャなので、内科の先生も私も詳細を理解できなくて困ってしまいました。
 ただ、特に症状が悪化した訳でもないのに、「調子が良くなるから」だけで薬を増やすのは危険です。内科の先生も同じ様に考えたらしく、「今回は見合わせましょう。どうしても必要なら、次回の診察の時に再度申し出てください」と話があり、この件は終わりました。
 この2つの例から分かるのは、「お年寄りは、薬をもらう事へのハードルが低いんだなぁ」…と言う事です。優遇されていて負担が少ないからと言う事もあるでしょうし、心配な事があると薬に頼りたくなると言う事もあるでしょう。これでは、医療費負担が増えるのも当然です。
 取り敢えず、自分が関われる範囲では、むやみに薬を増やす事のない様に気を付けよう…そう考えています。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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北海道ならでは…雪かき問題・後編

2024-12-18 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は前回(R6.12.11)の続きで、3年くらい前まで困っていた「雪かき」をめぐる問題についてです。
 我が家では3年くらい前まで、実家の父が雪かきを一手に引き受けてくれていました。私は何回も、「大変だったら手伝おうか?」と言い、実際に手伝った事もありましたが、その時に「あ、父は迷惑がっている」と気付いた…と言うのが、前回までの内容でした。
 父は、恐ろしく雪かきにこだわります。雪かきして集めた雪を運ぶ際、地面に対してキレイな直角になる様に雪をカットし、その雪の塊を運んでいきます。そうやって父が雪かきした後は、どこもかしこも直角にカットされた、実に美しい跡地となります。
 これ、私には無理です。
 そう言ってる私も、書類の置き方や教室の机の並べ方にはこだわりがあります。私の教室を何かに使い、机を元通りに復旧する際、多くの場合、他の教職員が「手伝うよ」と言って手伝ってくれます。私は、「ありがとうございます」とニコニコして御礼を言いますが、「あ~あ、後で並べ直さなくっちゃ」と心の中で溜息をついています。
 机の並べ方にこだわりのある私からすると、他の方に並べられた際、少しでも私の並べ方と違っていると気になってしまうのです。結局、並べ直しして二度手間になるので、最近は、何か口実を作って手伝いを断る様にしています。
 誤解の無い様に書きますが、「ありがとうございます」と御礼を言ってる気持ちは本物です。感謝しているんです。悪いのは、適当に並べられている事を許せない自分の方なんです。
 話を戻します。
 父と私は血が繋がっていますから、父の雪かきに対するこだわりは、よ~く私にも分かります。父は、「雪かきを手伝ってもらって、本当にありがたいな」と思っているのです…が、その一方で、「あ~、後で修正しなくちゃ。面倒だなぁ」とも思っているはずなのです。
 そんな訳で、父が雪かき出来る間は、私は一切手伝わない様にしよう…ある時から、そう、私は決めました。だって、父にとって雪かきは「ある種の娯楽」なのです。せっかくやるなら、自分が満足する様にやってもらいたいじゃないですか。
 ただし、これは私個人にとって大きなリスクです。ご近所さんから、「あそこの息子さんは、いい歳をして、雪かきを年老いた父親にさせている。鬼息子だ」と噂されてしまいますから。ご近所どころか、妻からも冷たい目で見られましたし…。
 だから、3年前くらいから父の体調が悪化し、雪かきする事が不可能になった時は、正直、「あ~、面倒だし大変だなぁ」って気持ちと、「あ~、良かった。これで鬼息子っって言われずに済む」って気持ちと、両方の気持ちを同時に感じました。
 人間って、複雑なもんですね。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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北海道ならでは…雪かき問題・前編

2024-12-11 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、3年くらい前まで困っていた問題を紹介します。
 3年くらい前まで困っていた問題…それは、北海道ならではの「雪かき」をめぐる問題です。因みに雪かきとは、積もった雪を専用の道具を使ってどかして、雪の量を減らして歩きやすい状態にする事です。
 雪の降らない地方の方には想像しにくいかもしれませんが、雪の降る地方に住んでいると、雪かきをしないと生活するのが大変です。
 札幌市の私が住んでいる地域の場合、たった一晩で50cm以上の雪が積もる事があります。こうなると、郵便受けに入っている新聞を取りに行くだけでも一苦労です。雪かきせずに取りに行くとなると、靴の中に雪が入らない様な工夫をする必要がありますし、雪に足を取られるので歩くのも疲れます。
 ならば雪かきをすれば…となりますが、専用の用具を使っても、玄関から郵便受けまでの雪をかくのは10~15分(下手すると、もっと長い時間)かかります。つまり、夏なら2分もあれば終わる新聞を取ってくる作業が、20分前後かかる作業になってしまう訳です。
 ここまでは雪かき自体の説明でした。ここからが本編です。
 我が家では3年くらい前まで、実家の父が雪かきを一手に引き受けてくれていました。もちろん、年老いた父に雪かきは重労働です。私は何回も、「大変だったら手伝おうか?」と言いました。
 しかし、その度に父は、「いや、大丈夫だ」とか「これは自分が好きでやってる事だから」と答えていました。そして、一人で黙々と雪かきをし、書いた雪を邪魔にならない場所へ運んでいました。
 もちろん、そんな状態を放置してはおけません。言うだけではなく、実際に手伝った事もあります。父と一緒に雪かきをしたり、かいた雪を運んだりしました。
 でも、その時に気付いたのです。「あ、父は迷惑がっている」と。
 う~ん、少し長くなってしまいました。続きは、次回とさせてください。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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歩行器か杖か

2024-12-04 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、父や母が外へ行く際の補助具について感じている事を書きます。
 父も母も足腰が弱ってますから、外出する際は補助具が必要です。この補助具、大きく分けると歩行器と杖の2種類がある様に思います。もしかすると、他の補助具も存在するのかもしれませんが、私は知らないので、この2種類で話を進めます。
 歩行器と杖…当たり前ですが、どちらもメリットとデメリットがあります。
 歩行器のメリットは、何と言っても安定性です。4輪あるのが普通なので、接地部分が大きくて倒れにくいです。寄りかかって押しながら歩けて、割と転びにくいと言うのは、かなり大きなメリットです。
 また、大抵の歩行器には座れる部分があります。そのため、父の様に疲れやすい人は、場所を選ばずに休憩する事が可能である…と言うのもメリットでしょう。もっとも私の父は、「そうやって、場所を選ばずに座って休んでいる姿を見られるのは格好悪い」と考えているらしく、それが歩行器導入の大きな妨げになっていました。
 実際、父が歩行器を押している姿を見ると、「あ~、父も老けたなぁ」と感じます。この、見た目が年寄り臭くなってしまう事は、歩行器の大きなデメリットと言えるかもしれません。
 また、歩行器は結構な大きさがあるため、狭い場所や凸凹な場所で使うには少々コツが必要です。この事は結構大きなデメリットだ…と、私は考えています。何故なら、歩行器を使うのは父や母の様な…失礼な言い方になりますが…ヨボヨボのお年寄りです。その様な方々は手先が器用ではなくなっていますし、力も弱くなっています。だから、なかなか上手に操作出来ないのです。
 一方の杖ですが、こちらのメリットは手軽さと軽量さでしょう。その辺に置いておいて、使いたい時にはサッと持つ事が出来ます。片手で扱えるくらい軽量ですから、父や母が使う様子を見ても、「これは操作出来てないな」と感じる事はありません。
 ただ、不安定なのは大きなデメリットです。何せ、体を一点で支えるのが杖です。その一点がズレたら、確実に転んでしまいます。スパイク付きや先端が四つ足になっている杖もありますが、それでも歩行器に比べれば、安定性は弱いと言わざるを得ません。
 この両者のデメリットを解消し、小型軽量で安定性の高い補助具があれば…とは思いますが、まぁ、無理でしょうねぇ。
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