エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

「忘八」からの「新八犬伝」

2025-01-17 04:30:00 | 自分
 金曜は、月~木曜のテーマに入らない内容です。今回は、令和7年のNHK大河ドラマを視聴した時の話題から。
 NHK大河ドラマ「べらぼう」を視聴した時、「忘八(ボウハチ)」と言う言葉が出てきました。8つの徳を全てもたない人間…つまり、「ろくでなし」と言う意味です。
 当然、言葉の意味の分からない視聴者の為にテロップが出ていましたが、全部読み切る前に消えてしまいました。こう言うのを読み切れないのですから、私も年寄りになったものです。はぁ~。
 それはさておき、一緒に視聴していた妻に聞きました。
 「忘八の8つの徳って、何だっけ?」
 「人間が生きる上で大切な8つの徳でしょ」
 「だから、その具体的な中身だよ」
 「今、テロップで出てたでしょ」
 「それを読み切れなかったから、こうやって聞いてるの」
 「…ほら、『八犬伝』に出てくるでしょ」
 「あ~、分かった。仁義礼智忠信孝悌(ジン・ギ・レイ・チ・チュウ・シン・コウ・テイ)ね」
…こう言うと、妻が凄く不思議そうな顔をしています。
 「何で、ソレ、そんなにスラスラ出てくるの?」
 「え? これって普通に知ってるものじゃないの?」
 「知らないよ! 普通の人は」
 「…そうなんだ」
 そこで、少し考えました。そして、分かりました。これは、NHK人形劇「新八犬伝」で学んだからだと。
 私が小学生の頃に放送していた「新八犬伝」。私の学級では非常に人気で、放送の翌日に話題になる事も多かったのです。もちろん、今は亡き坂本九さんの歌う主題歌は、ほとんどの友達が知ってるし、歌えました。サビだけなら、今でも私は歌えます。
 そして、そのサビの部分で出てくるのです。「仁義礼智忠信孝悌」が。
 だから、「八犬伝」と言われれば、間髪を入れずに頭に浮かんでくる訳です。「仁義礼智忠信孝悌」が。
 因みに、意味も番組から教わりました。小学生時代の自分が覚えた意味では…
   仁:思いやりの心
   義:約束を守る事
   礼:相手を敬う事
   智:知恵
   忠:上の人に尽くす事
   信:同輩と信じ合う事
   孝:親を大切にする事
   悌:兄弟姉妹や親族と仲良くする事
…でした。まぁ、正確に言うと少し違うかもしれませんが、小学生でコレだけ理解していれば合格点でしょう。
 これだけの事を学ばせてくれた「新八犬伝」&坂本九さんの主題歌…素晴らしいです。本当に感謝、感謝です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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セカンドキャリアの参考に『おしまい図鑑』

2025-01-16 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り…ですが、今回はラノベではなく、私の推し作家である真山知幸先生の作品紹介です。
 今回紹介するのは、笠間書院から出している『おしまい図鑑~すごい人は最期にどう生きたか?』。令和6年12月26日の真山先生の誕生日に増刷が決定したそうで、大変喜ばしいニュースです。
 内容は題名通り、偉人たちが晩年をどう生きたかについて書いています。取り上げられている偉人によっては、生涯全体の概略を書いている時もあれば、他の偉人にも広げている時はありますが、基本は特定の偉人の晩年の生き方です。
 この本、私的には、「今の自分にピッタリの本じゃん!」って感じでした。
 時々書いていますが、令和6年度の段階で、私は退職まで残り4年ちょっと。退職した後のセカンドキャリアをどうするか、色々と考えているところです。あまり多くない友人と飲み会する時も、セカンドキャリアの事が話題になります。私も友人たちも、セカンドキャリアをどうするかは大きな問題なのです。
 私の友人の一人は、退職後も再任用教員として働く計画を立てています。もっとも、人数の多い普通学級の担任は辛いので、特別支援学級の担任を考えており、その為に特別支援学級の教員免許を取りました。素晴らしい意欲と計画性! こんな素晴らしい友人がいる事に、誇らしさを感じます。
 でも、「適当おじさん」の私は、教員を続けるつもりはありません。何か大きな出来事があれば、もしかしたら気が変わるかもしれませんが、今は100%教員は続けない予定です。
 理由は簡単…もう限界だから。
 私みたいなB級教師にとって、昨今の学校現場は厳しすぎです。体罰が駄目なのは当然ですが、30年前なら問題にならなかった様な指導の言葉が、今ではパワハラやモラハラと言われる可能性があります。それでも、子供たちを立派な社会人に育てる為には、厳しい言葉をかける必要だってありますから、覚悟を決めて指導しなければなりません。もう毎日が、地雷原を歩く様な気持ちです。
 また、学級崩壊させず、可能な限り学級トラブルを発生させない、穏やかで安心出来る学級にする為には、私のもつ全ての力を出し切る必要があります。これも、私がB級教師ですから仕方ありません。手抜きをして何とかなる程、昨今の子供たちは甘くありませんから。それでも、これまでの蓄積があるので、全ての力を出し切れば、まぁ、何とか良い結果が出せる様にはなっています。
 そんな状況なので、週末は疲れ切っています。イメージとしては、「ウルトラセブン」の最終回「史上最大の侵略」の序盤、ボロボロになっているモロボシ・ダン…って言ったら、ちょっと格好つけすぎですかね(てへぺろ)。
 だから、御満職(定年を迎えて退職する事…らしいです)したら、もう教員を続けたいとは思わない。「やり切ったんだから、もう勘弁して」って気持ちな訳です。そもそも給料が減額されるんだから、それで同じ負担の仕事じゃ割に合わな過ぎでしょう。
 横道に逸れ過ぎました。話を戻しますと、教員を続けないとなると、では、セカンドキャリアをどうするか…となります。そこで、『おしまい図鑑』です。
 この本を読むと、死ぬまで同じ仕事を続けた偉人もいますが、仕事を変えたり、仕事を引退したりと言う偉人もいます。実際、第2章は「第二の人生を全うする」となっており、様々なセカンドキャリアが取り上げられています。アンリ・ファーブルみたいに隠居して穏やかに生活するのか、ジョアッキーノ・ロッシーニみたいに新しい分野(美食家)で活動するのか…。
 もちろん、第2章以外も参考になります。中には、「こんな晩年じゃあ、駄目じゃね?」と疑問符のつく人もいます。それだって、反面教師になりますから、決して無駄とは言えません。
 「適当おじさん」としては、「ま、まだ4年あるから、ゆっくり考えよ~っと」と言って、何度も『おしまい図鑑』を読み返したいと思います。

 ところで、令和7年1月14日の記事に、「いいね」などが沢山つきました。どうも、ありがとうございます。とても励みになります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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病院までの冬の「足」

2025-01-15 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は冬の悩みについて書きます。
 父も母も色々と病気がちなので、定期的に病院へ通っています。離れた場所の病院もあるので、そこへ行く時は車を使いますが、近い場所の病院へは歩いて行っています。夏の期間は。
 問題は冬です。雪が積もって歩きにくかったり、凍ってしまってツルツルだったりすると、歩いて行くのは非常に危険です。
 しかし、「じゃ、車で行こう」…と、簡単に言う事は出来ません。通っている病院の駐車スペースの問題があるからです。
 父母が利用している脳神経外科は、救急患者も受け入れる程の大規模病院で、駐車場も広く作られています。そのため、この病院へ行く時は、駐車場の心配はありません。
 母がリハビリで行く外科は、外科単独の病院で、まぁ、そこそこの広さの駐車場があります。たまに満車で入れない時もありますが、割と回転率の早い外科なので、少し待てば入れます。だから、ここも心配せずに来るまで行く事が出来ます。
 月に一度、母が利用している内科は、駐車場自体は外科と同じくらいの広さがあります…が、ここは単独ではありません。建物の中に、内科・歯科・ケアセンター・調剤薬局の4施設が入っています。そのため、駐車場を利用する人が多くなってしまいます。
 特に、(私にとって)問題なのはケアセンターです。ケアセンターの職員が利用者を送迎する為の車が、常に駐車場に何台かあります。外科と比べると、その分だけ駐車スペースが狭くなってしまう訳です。
 しかも、内科なので回転率が遅いのです。駐車場が空くまで待つとなると、何分待たされるか分かりません。待っている内に、母の予約時間が来てしまったら大変です。
 そこで、令和6年の12月は実験的に「大型ソリ」を使ってみました。プラスチックの一体成形で作られた、小舟に似た形のソリで、小学1年生なら4人は乗れる大きさです。これに乗ってもらい、私が引っ張って病院まで連れていきました。
 結果は上々。圧雪と氷の道路だったので、大した力を入れなくてもソリを引く事が出来ます。そのため、私が少しゆっくりめに歩くくらいの時間で、内科の病院へ到着する事が出来ました。
 ただし、2つばかり問題がありました。
 1つ目は、病院に着いてからソリの置き場所に困る…と言う事です。駐車場はあっても、ソリ置き場はありませんから、病院の中に置く事となります。これが、結構、邪魔になっている感じでした。
 2つ目は、母が嫌そうだった…と言う事です。乗り心地が悪かったからか、恥ずかしかったからかは分かりません。いずれにしても、母が嫌がるなら、今後も続けると言うのは難しいでしょう。
 さて、どうしたものか…非常に悩ましい問題です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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日直作文「◇◇はウマい!」

2025-01-14 04:30:59 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、私の作文指導について述べます。
 一般的な小学校教師の場合、作文を書かせると細かく赤ペンを入れる事が多いです。句読点や「は・を・へ」、主述のねじれ、常体と敬体の混ざり…等々、指導しなくてはならない事が多々あるからです。
 私も、昔は行っていました…が、今は行っていません。費用対効果が、余りにも低いからです(これについては、その内に記事を書きたいと思っています)。
 今、行っている作文指導は、国語の授業名人・野口芳宏先生が提唱していた「日直作文」です。これは、その日の日直が書いた作文を発表させ、発表後に再度私が読みながら赤ペンしていく…と言う指導方法です。ちょっと「公開処刑」的な雰囲気なのですが、どの様に書くと間違いで、どの様に書くと良いのかを、一斉指導の中で確認していく事が出来ます。通常の赤ペン指導と比べると、費用対効果は断然良いです。
 私の場合、日直は座席順に日替わりで担当させています。隣の席の子ペアで担当させるのですが、その際、通常の仕事の他に日直作文も担当させています。担当になったペアの子供たちは、予め配られた作文用紙に決められたテーマで作文を書きます(書くのは、いつでも良いとしています)。そして、自分が日直となった日の国語の授業で、日直作文を発表し、添削を受ける訳です。
 この、日直作文のテーマですが、令和になってからは1年生担任が多いので、最近は、1年生向けの簡単なテーマを出す事が多いです。何でも良いから担任に伝えたい事を書く「先生、あのね」とか、自分が見た事なら何を書いても構わない「見つけたよ」などのテーマです。
 もっとも、2学期の終わり頃になると日直作文にも慣れてきます。そこで、少しずつ難しいテーマを出していくのですが、令和6年度の2学期最後のテーマにしたのが「◇◇はウマい!」です。単に見たり聞いたりした事を書くだけではなく、自分が考えている事を主張する様な文も書かせたい…そう考えて、身近な食べ物に関するテーマにしました。
 このテーマ、自分が食べた事のある物なら、何を取り上げても構いません。もちろん、ただ食べ物を紹介して終わり…ではなく、何故、その食べ物が美味しいと思うのか、理由も書かなくてはならないと言う条件があります。もちろん、その理由は他の子が納得できない様な理由でも構いませんし、絶対に否定しないと事前に学級全員で確認しています。
 で、実際に始まったら面白いのです…このテーマ。「お寿司」や「ピザ」、「唐揚げ」など子供たちに人気の食べ物が出てくるのは当然なのですが、思っていた以上に、こだわりの食べ物が紹介されていたからです。
 例えば、「たらこパスタ」。「パスタ」全般ではなく、「たらこパスタ」限定です。「たらこのプチプチしたしょっかんがおいしいからです」…だそうです。給食にも頻繁に出る「ミートソースパスタ」ではなく、「たらこパスタ」ってあたり、随分と大人っぽい好みだと感じます。
 或いは、「しおこんぶ」。「こんぶにしおがかかっていておいしいからです」と理由が語られた後、「よるごはんにまい日、白いごはんにかけてたべます。しおこんぶは、いろんなところにかけられます。サーモンとか、いろんなところにかけます」と、熱い語りが続きます。
 子供たちの思いがけない一面が垣間見えて、このテーマは本当に面白いと感じました。
 さて、次のテーマは何にしようかな…。

 ところで、令和7年1月13日の記事に「いいね」などを沢山いただきました。いつも、どうも、ありがとうございます。残り3日も頑張りま~す。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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冬休みは忙しい

2025-01-13 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教師から見た冬休みについて。
 令和5年度まで、札幌では夏休みと冬休みが同じ日数でした。それが、令和6年度は、夏休みが長くなり冬休みが短くなりました。
 これは、夏に暑い日が増えた影響です。
 札幌の学校にはクーラーが無かったので、令和に入ってから少しずつ、各学校に設置される様になってきました。とは言え、一気に全ての学校に設置するのは無理です。そして、昨今の「暑い夏」は、そんな札幌の状況に関係なくやってきます。そこで、夏休みを延ばし、冬休みを短くする事となった訳です。
 しかし、これは、少なくとも私には困った状況です。何故なら私は、夏休みに前期の成績を付け、冬休みに後期の成績を付けていたからです。
 もちろん、最近の学校では、成績を付ける為の期間が設定されています。その期間には会議などが無く、学校によっては授業カットになる事もあります。だから、その時期に成績を付ければ良いのです…本当は。
 でも、性格的に私には難しいです。「何かあって、間に合わなかったら…」と心配になってしまうので、早めに決着させておきたいのです。この辺り、私の気の小ささがモロに出ています。
 そんな訳で、私は夏休みや冬休みに成績を付ける…のですが、冬休みが短くなった事で困った状況になりました。実際に、成績作業をする時間が短くて、ぎりぎりになってしまったのです。
 夏休みと異なり、冬休みには年末年始が入ります。そのため、元々、大晦日から三が日終了までの4日間は休みとなります。札幌の小学校の場合、令和6年度は12月28日が仕事納めだったので、更に2日間、休みが増えます。
 それに加え、昨今の「ブラック小学校現場」批判をかわすため、「働き方改革」の名の下に休暇を取る様に指導が入ります。普通、それは「学校休校日」などと呼ばれ、教職員全員が休む様に声がかかります。令和6年度は1月6・7日が学校休校日となり、更に2日間の休みが増えました。つまり、これだけで8日間も休み…学校で仕事をする事が出来ない日となってしまう訳です。
 こうやって計算していくと、学校で仕事をする事が出来る日は、令和6年度の冬休みには6日間しかありません。そのため、令和6年度の冬休みは、、かなり計画的に仕事を進めています…が正直、結構ぎりぎりの日数です。
 まぁ、自分の性格と仕事ぶりが悪いのですが…個人的には、冬休みは長い方がイイなぁ。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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年賀状との別れ

2025-01-10 04:30:00 | 自分
 金曜は月~木曜までのテーマに入らない内容です。今回は、令和7年の年賀状の状況から考えた事を。
 令和7年の年賀状を最後に、我が家は「年賀状仕舞い」する事にしました。
 決断した最大の理由は、やはり郵便料金の値上げです。1枚85円となると、100枚で8500円になってしまいます。この金額を「高い」と感じるかどうかは、その人にとっての年賀状の価値と関わるので一概には言えませんが、我が家的には「高い」と感じました。
 次の理由は、年賀状に関わる手間が億劫になってきた事です。最盛期に比べれば4分の1近くに減ったとは言え、100枚以上の年賀状を出すのは大変です。年賀用葉書を購入し、挨拶面のデザインをして印刷し、送り先の住所を確認して印刷し、一言を書き加えなければなりません。そうそう、喪中欠礼の葉書を確認し、その方には出さない様に注意する…って事も必要です。これ、真面目にやったら1日仕事です。
 そこで、令和7年の年賀状には、「今回の年賀状で年賀状仕舞いとさせていただきます」と書いて出しました。おそらく、今後2年くらいは年賀状が届くでしょうから、そちらへの対応は必要だと思います…が、それで年賀状は完全に終わりとなるでしょう。
 同じ様に考えた方はいる様で、令和7年は、「今年で年賀状を卒業させていただきます」などと書かれている年賀状が届きました。「同じ事を考える人がいるもんだなぁ」と思ったと同時に、届いた年賀状を見て別な事にも気付きました。
 昨年に比べ、届いた年賀状が少ない…って事にです。
 おそらく、郵便料金の値上げにより、スパッと年賀状を終わりにした方々が多かったのでしょう。100通前後出すのであれば、それにより1万円近く節約できますから。
 これまでも、年に1人くらいは、「今年で年賀状を仕舞いにします」と言う方がいました。それが、一気に、10人も20人もが年賀状仕舞いを決断した訳です。今回の郵便料金の値上げは、かなり大きな影響を与えたと言えるでしょう。
 仕方のない事なのでしょうが、何とも言えない寂しさを感じます。
 年賀状が届けば、年に1回は相手の事を考えます。「へぇ~、この人、いい場所へ旅行に行ったなぁ」とか、「おおっ! この人、ここへ転勤になったんだ」とか、「しばらく会ってないけど、元気そうで何よりだなぁ」とか…何か、穏やかでイイ時間だったと思うのです。
 それに加え、私が小さい頃は、年賀葉書に付いている「お年玉くじ」の結果を知るのも楽しみでした。大した賞は当たりませんが、新年早々、ワクワクする時間を過ごす事が出来たのです。
 そう言うものがなくなってしまう…単なる感傷なのですが、寂しいなぁ。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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めっちゃ少女漫画な『魔術師団長の契約結婚』

2025-01-09 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛。今回は、めっちゃ少女漫画な内容の作品を紹介します。
 ところで、「少女漫画」と書きましたが、私が少女漫画を読んでいたのは半世紀(つまり50年)くらい前です。だから、もしかしたら、最近の少女漫画の傾向とは大きくズレがあるかもしれません。その場合は脳内で、「少女漫画」の前に「半世紀くらい前の」と付け足していただけると有り難いです。
 その「少女漫画」、私が愛読している頃は、様々な少女漫画雑誌で「恋バナ」が中心でした。メインで購入していた『LaLa』や『ぶーけ』は、案外「恋バナ」は少なかったですが、『りぼん』や『別冊マーガレット』などは「恋バナ」のオンパレード。何てったって、私が『別冊マーガレット』を購入していた時代は、多田かおる先生が「愛してナイト」を連載していた頃ですからねぇ。
 おっと横道にそれました。話をライトノベルに戻しましょう。
 今回、紹介するのはHk先生の『魔術師団長の契約結婚』です。とある王国の魔術師団の師団長レイは、男女を問わず多くの人々を魅了する美貌の持ち主…なのですが、性格は極めて地味。そんなレイは、魔術師団の会計監査を行った監査官のブリジットと、実家から押しつけられた見合いの席で再会します。自分もブリジットも、実家からの結婚圧力で困っていると知ったレイは、ブリジットに対して「見せかけだけの結婚」…つまり、契約結婚を申し入れます。
 もう分かると思いますが、その契約結婚により一緒に暮らす事となったレイとブリジットが、少しずつ相手に惹かれていくと言う「恋バナ」となっています。あ、誤解の無い様に書いておきますが、レイは貴族なので使用人が何人かおり、二人きりで一緒に暮らす訳ではありません。
 派手な戦闘場面はありませんし、下克上もありません。舞台こそ異世界で、ちょっぴり魔法もありますが、割と淡々と日常生活が続いていきます。では、そこで何が描かれるかと言うと、レイとブリジットの内面です…と言っても、内面の全てではありません。二人の関係性…分かりやすく言えば、「相手に対する気持ち」です。
 最初は相手の事を知らなかった二人。それが一緒に暮らす内、相手の良さや意外な一面に気付いていき、少しずつ心の距離が近づいてくる。やがて、自分が相手の事を好きになったと気付き、契約結婚をどうするか悩む様になっていくのです。
 ん~、めっちゃ少女漫画!
 こうやって登場人物の内面を描く事は、少女漫画の得意とするところです。本作も同じで、レイとブリジットが少しずつ相手に惹かれていく様子が、丁寧に、丁寧に描かれています。それでいて、少女漫画の「お約束」、最後に胸キュンを決める場面もあり、少女漫画が大好きな方には「たまらな~い❤」作品となっています。
 因みに、本作は短編集で、「魔術師団長の契約結婚」「猫耳花粉症」「詐欺師」「レイと出会う前のブリジット」「嘘がつけなくなる薬」「花祭り」の6作が載っています。それぞれ話としてまとまってますので、時間のある時に少しずつ読み進める事が出来ます。また、それらの話を通して、少しずつ二人の距離が近づいていく様子を知る事も出来て、1冊の本としてのまとまりもあります。
 少女漫画好きにオススメです。なお、コミカライズも出ていて、そちらは更に少女漫画度がアップしています。もちろん、コミカライズもオススメです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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令和7年の御節

2025-01-08 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、令和7年の御節について書きます。
 実家の母は商家の出身だからか、時々、とんでもない「おもてなし」をする事があります。その1つが御節。母は、御節の御重を幾つも取り寄せてしまうのです。
 もちろん、「おもてなし」の心だとは分かっています。分かっていますが、御節の御重となると、漏れなく「食べる」と言う行為が必要となります。これが、な~かなか大変なのです。
 令和6年は、注文した御重が5つばかりありました。そのため、元日の朝からず~っと、御節の御重を食べ続けなくてはならなかったのです。御重の種類は違いますが、それでも「御節の御重」は「御節の御重」。似た様なお節料理が詰められていますから、さすがに、少しずつ飽きてきます。
 頑張って全部食べきりましたが、かなり辛かったです。
 しかも、金額も凄い。御節の御重なので、1セット1~2万円はします。それが5つばかりあるのですから… (-_-;) …。
 一応、「こんなに食べきれないから、来年は、もう少し数を減らさないかい」と言ってみましたが、半分諦めモードです。「きっと、令和7年も御節を沢山食べる事になるんだろうなぁ」と、心の中で思っていました。
 それが、令和7年の御節は3つ「しか」ありませんでした。しかも、その内の1つは三段御重ではなく一段御重です。金額的にも安く抑えられましたし、正月二日までに大半を食べ切る事が出来ました。
 来年の事は分かりませんから、もしかすると令和8年は5つも6つも注文されてしまうかもしれません。その時は、諦めて、頑張って食べようと思います。
 でも、取り敢えず令和7年は乗り切る事が出来ました。いや~、良かった、良かった。こいつは春から縁起がイイなぁ…です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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平和に進める為のスキル

2025-01-07 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、昨日(R7.1.6)の記事に少し関連した内容です。
 2学期末、職員室で学年の打合せをしている時、「最近、教室内で出来る遊びが減ってきたよねぇ」と話題になりました。
 何故、減ったのか。それは、学級を盛り上げるための遊びが原因で、学級内にトラブルが発生する様になったからです。
 例えば、昔の私は、「五色百人一首」や「五色名句百選カルタ」を教室で行っていました。これらは法則化運動で教えてもらったもので、「日本の文化に触れる」や「言葉の感覚が鋭くなる」、「学級の仲が良くなる」などの効果がありました。
 ところが、平成20年代くらいから、「学級の仲が良くなる」ではなくなってきました。勝ち負けにこだわる子が増え、ズルをして勝とうとする子が現れたり、負けると暴言や暴力を振るう子が出てきたりしたからです。ズルくらいなら子供同士の話し合いなどで解決出来る可能性もありますが、暴言や暴力となると難しい対応を迫られる事になります。しかも、それが毎回となると、どう考えてもデメリットの方が大きくなってしまいます。
 或いは、「ハンカチ落とし」や「爆弾ゲーム」など。それ程ルールが難しくなく、楽しく行う事が出来るゲームでした…が、今は楽しく行う事が難しくなっています。
 「ハンカチ落とし」で多くなったのが、自分の親しい友達だけにハンカチを落とす行為です。「まだ、落とされていない子に落としてあげてね」と言っても、やっぱり親しい友達に落とします。同じ子ばかり落とされるので、落としてもらえない子が「つまんな~い」と言う様になってきました。
 「爆弾ゲーム」の場合、楽しく遊ぶためには、ボールを手渡しする事が重要です。ところが最近は、自分が爆弾を受け取りたくないから、ボールを渡す時に手渡ししない…と言う子が増えてきました。
 手渡しすると、コンマ何秒とかのレベルとは言え、どうしても自分で持っている時間が長くなります。それを防ぐ為に、隣の子へ投げて渡すのです。ひどい時など、ボールを受け取らずに手ではたき、隣の子へボールを飛ばす子もいます。当然、隣の子が受け取れずボールを落とし、拾いに行くのでゲームが間延びします。そんな時に、音楽担当の子が音楽を止めてしまうと、ボールを拾いに行った子とボールを投げた子の間でトラブルが発生します。
 だから、最近の私は、「五色百人一首」や「五色名句百選カルタ」はもちろん、「ハンカチ落とし」も、「爆弾ゲーム」も、あまり行わなくなってきました。楽しい活動をして学級を盛り上げたいのに、トラブルが増えるのでは本末転倒ですから…。
 そう思っていたら、令和6年の末に面白い情報を得ました。
 私が頻繁に読んでいるnoteの記事で、とあるnoterさんが「うまくいかないことやトラブルの原因は、スキル不足!」と書いていたのです。それについて私は、「でも、じゃんけんゲームやカルタで負けた時に起こりだす子が増えて、遊びのネタとして使えなくなっている…と言う事実は、スキルだけの問題ではないと考えています」とコメントしました。すると、それに対して「『自分の感情をコントロールすること』も一つのスキルです。(私のやっているCPSのスキルリストにも入っています。)」コメント返しがあったのです。
 成る程…感情のコントロールもスキルか。
 そうであれば、それらのスキルをどうやって鍛えればいいか…取り敢えずCPSについて調べなくちゃ。
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負けず嫌いなのかな

2025-01-06 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教室でクイズをした時の話をします。
 令和6年度の2学期末、空き時間が出来たのでクイズを出してみました。単純なクイズではなく、「頭の体操」的なクイズです。
 この手のクイズは、難易度のバランスを見るのが難しいです。実際、「これは難しいだろう」と思ったクイズが簡単に解かれるかと思えば、「これは簡単に解けるから、サービス問題だな」と思ったクイズに苦戦される…と言う事がありました。
 ただ、多少難しい問題であっても、互いに相談し合って考えている子が多かったのです。それで、「協力して考える練習になるなら、このまま続けても大丈夫かな」と考えて、3問か4問か出題してみたのです。
 教室は結構盛り上がりました…が、よく見ると暗い表情の子が何人か。クイズの際、正解出来なかった子供たちです。
 その子たち、次の授業になっても元気が戻りません。暗い表情のままだったり、授業の準備がのろのろしていたり、廊下に出てしょんぼりしていたり…どう考えても、先程のクイズで正解出来なかった事が原因でしょう。
 誤解の無い様に書きますと、クイズで正解出来なかった子が、どの子も全員が暗くなってしまった訳ではありません。さっさと切り替えて、元気に次の授業へ参加している子の方が多いです。
 ただ、クイズで正解出来なかった子の中の何人かは、次の授業が始まっても暗いままだった…と言う訳です。
 これは何故なのか…考えてみました。
 この子たちに共通している事として、まず「こだわり」が強い傾向があります。これは、日常の色々な様子を見ていると、「こだわり」が強いため、友達とトラブルになったり、くじけている事が多かったりしている…と言う事です。
 また、どこか自信の無さを感じる事も多いです。何か失敗した時に、必要以上に自分を責めたり、自分を守ろうとするためか、やたらと他の子に対して攻撃的に振る舞ったり…と言う姿を見る事が多いのです。
 この事から考えると、勝ちにこだわる…つまり負けず嫌いで、負けた(今回の場合、クイズを解けなかった)事を受け入れられないか、自信が無くなってしまっているかではないかと考えられます。
 では、どう対応すれば良いのか…残念ながら、ぱっと思い付く事はありません。何度もクイズを行って、勝ったり負けたりを繰り返させ、勝つ事にも負ける事にも慣れさせる…そんな感じでしょうか。
 2学期の最後に、なかなか大きな「宿題」が出てしまった…そんな気持ちです。

 ところで、令和6~7年の年末年始の記事に、「いいね」などを沢山いただきました。皆様、どうも、ありがとうございます。今年も頑張りま~す。
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