木・金曜は八軒自然科学クラブの事を書いています。今回は、年間活動の7割くらいを占めていた登山やハイキングで、私たち指導員が重視していた事について述べます。
登山やハイキングで重視していた事…それは「ひたる」という事です。イメージとしては、体全体でどっぷり活動にひたっている…そんな感じでしょうか。
では、何に「ひたる」のか。
実は、特に決まってはいません。その場のノリと言いますか、子供たちがやりたい事を見つけた時、その活動に時間を取り、たっぷり子供たちが「ひたる」事ができるようにしていました。
例えば、ハイキングの途中で休憩した時の話です。休憩している林道の山側は、2.5mほどの高さの崖になっていました。そして、何を思ったのか、子供の一人が崖を登り始めたのです。
その子は、林道の谷側から全力で走って崖を駆け上り、崖の上に生えている草や枝をつかもうとしました。残念ながら加速が足りず、手が届かなくて滑り降りましたが、その位では諦めません。何回も挑戦します。
その内に、見ていた子の中から、面白がって自分も挑戦する子が出始めました。本当は5分程度の休憩のつもりでしたが、子供たちが盛り上がっているので、飽きるまで挑戦させてみよう…となり、休憩を延長する事にしました。
そうやって挑戦を続ける内、とうとう一人の子が崖の上の枝をつかみ、崖の上まで登り切ったのです。みんなで拍手して、その健闘を称えました。その子は崖の上の林の中に入っていき、何か面白い物はないかと「探検」を行いました。
その後も挑戦する子が続き、確か三人くらいが登り切るのに成功したはずです。三人目が成功した辺りで、子供たちの中に飽きてきた雰囲気を感じたので、休憩を終えて出発する事にしました。
ざっと、こんな感じです。私たちの目指していた「ひたる」活動は。
「ひたる」については、もう少し説明したいですね。続きは、次の木・金曜(R5.7.20&21)に書こうと思います。