ちゃらりーまん「海と山と酒の備忘録」

本性を隠してサラリーマン生活を送る仮面ちゃらりーまん。
趣味や資格取得に費やした日々の日記です。

「債務者」と「連帯債務者」と「連帯保証人」と「保証人」の関係

2016-11-01 07:04:42 | FP
今日もFP情報です。
マイナス金利の煽りかどうか分かりませんが、「銀行に預ける預金」も「銀行から借りる融資」もびっくりするくらい低金利です。
実は、普通預金口座などは、作れば作るほど赤字なんですね。これは、作成時の資材や人件費、光熱費、その他もろもろがお金を預けてもらって得られる運用益をはるかに超えてしまっているからです。
仕方ないので、ローンカードやクレジットカードなど手数料収入を得ることのできる商品をバンバン営業するわけです。(少しでも利益を得ていかないとお給料が・・・)

そのような営業の中に住宅ローンというやつがあります。
この住宅ローン昔から安かったですが、最近はこれ以上できないくらい安いです。
んで、
実際にお金を借りようとしたときに、「債務者」やら「保証人」やら難しい言葉がたくさん出来ます。
よく意味を聞かれるので整理してみました。

Aさん・・・「債務者」
Bさん・・・「連帯債務者」
Cさん・・・「連帯保証人」
Dさん・・・「保証人」

「債務者」Aさんは、単純にAさんが家を買うためにお金を借りた人であるということです。
当然、このAさんがお金を返すのがスジというものですね。

では、「債務者」Aさんの「連帯債務者」となったBさんについてです。
「連帯債務者」Bさんは、何者かと言うと、ホントは「債務者」Aさんが一人でお金を借りて一人で家を買いたいのですが、立派な家だとどうしても「債務者」Aさんの収入では難しい時があります。そんなときに「債務者」Aさんと共同でお金を借りて一つの家を買うという時に「連帯債務者」Bさんが登場します。
簡単に言うと、【借りているお金は、1つなのですが、借りている人が2人いる】ということですね。
したがって、「債務者」Aさんも「連帯債務者」Bさんも同様にまったく同じ借金をしていることになります。
「債務者」Aさんが返せなくなっても「連帯債務者」Bさんが返せなくなっちゃってもどっちかがちゃんと返しなさいよということです。
とても責任が重くなっていますが、悪いことばかりではなく住宅ローン控除を双方で使うことができます。(ただし、住宅の持分を所有している場合に限り、かつ持分に応じた控除額になります。)
ここまでは、お金を借りている人が返済するための責任の部分になりますので仕方ないことかなあと思います。

対しまして、
まず、「債務者」Aさんの「保証人」となったDさんですが、
「保証人」Dさんは、何をする人なのかですが、保証人さんなのですから「債務者」Aさんが借金の返済が出来なくなったら肩代わりで返済しなければならないわけです。この「保証人」という人は、「債務者」Aさんに返済する資力や能力が無くなった時に初めて返済義務が生じます。つまり、「保証人」Dさんに返済を迫った場合、Dさんは、まず「債務者」Aさんに返済を求めるよう突っぱねることができます(抗弁権といいます)。

ではでは、
「債務者」Aさんの「連帯保証人」となったCさんはどうなるのかですが、
「連帯保証人」Cさんは、やはり「保証人」さんなので「債務者」Aさんが借金の返済が出来なくなった場合、代わりに返済しなければならないのは、「保証人」Dさんと同じです。
しかし、
「連帯保証人」Cさんには、抗弁権という権利がありません。つまり、金融機関から返済を迫られたときに、借金してるのは「債務者」Aさんだから、まずAさんから取り立ててくださいと言えないのです。
「債務者」と同じ返済義務を背負っていることになります。

したがって、「連帯保証人」になるには相応の覚悟が必要になりますです。
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