しおちゃんの小学生への教育指導

子どもの自立に向け体験を通し楽しみながらいろいろな知識や技能を身につけていく。机上で覚えさせるだけは学力にはなりません。

リモートで5年生の算数指導 角の大きさを求める

2023-09-16 15:16:18 | 算数の学力を付ける方法

5年生の児童の算数の問題を教えてほしいとの依頼がありました。
面積と角度を求める図形の問題2題です。


続いて角度を求める問題です。


「わからない。」「難しいなぁ」と思うと思考が止まってしまいます

前回と同様にわかる所(角度)を探していきます。

そうです。

正六角形、正方形、正三角形がわかります。

その角度もわかっています。

そうです。

正六角形の内角は120度です。

正方形の内角は90度です。

正三角形は60度です。

 

わかる角度を書き込みます。

解き方はいくつもあります。

 

真ん中に「補助線」を1本引くとわかりやすいでしょう。

左右対称ですから角度は半分になります。

角を角を書き込むと下のようになります。

同様にEとDも書き込みましょう。

そうすると、もう答えがわかってきました。

(あ)の角は三角形の角の1つですから、

180-45-30=105

(い)の角も三角形の角の1つですから、

180-30-15=135

(あ)と(い)の合計は

105+135=240  答240度

 

既習事項を生かし、知っている所から書いていくと答がわかってきます。

これは、他の問題でも同じです。

 


リモートで5年生の算数図形の指導1

2023-09-11 21:19:01 | 算数の学力を付ける方法

5年生の児童の算数の問題を教えてほしいとの依頼がありました。
面積と角度を求める図形の問題2題です。


まずは図形の問題です。

「わからない。」「難しいなぁ」と思うと思考が止まってしまいます。


自分が「面積の求め方を知っている図形」にならないかを考えます。
図形の面積は切ったり移動しても変わりません。


円、おおぎ形などに変形できないか・・・。


上の逆三角のような黒い部分を逆さにして半円のような所にくっつけるとイチョウの葉のような形になります。


この移動で「わかった!」という子もいるでしょう。


円の面積を求めラグビーボールのような形を2つ引けばいいのです。

図1


このラグビーボールようなの形の面積は教科書の練習問題などにも出ている形ですがそれがまだ十分わかっていない子もいるでしょう。

図2

周りに正方形を書くとわかりやすいです。

この図はこんな形の合わさった物に見えませんか?

するとこうなります。


わからない子は1/4円2つと正方形に分けて見て下さい。

この図形(円と正方形)の面積なら学習した内容ですので求めることが出来ます。

1/4円2つを向きを変え重ねるとこの図が出来ます。

すなわち、「ラグビーボールようなの形」の部分が重なっています

ということは、1/4円2つをたして(たすと半円になります)正方形を引くと「ラグビーボールようなの形」の面積が求められます。

求め方がわかったら後は間違わずに計算するだけです。

 

「ラグビーボールようなの形(図2)」の面積は・・・

半径が3cmの円が半分から一辺が3cmの正方形引くので 3×3×3.14÷2-3×3=14.13-9=5.13

 

円(図1)の面積は・・・

半径が3cmの円だから 3×3×3.14=28.26

 

ですから求める面積は、円から「ラグビーボールようなの形」を2つ引いたものだから

 

28.26-5.13×2=18   こたえ 18㎠ 

 

他の学習にも使えることですが、難しい図形は、解けそうな形に変形して考える

普段の生活でも、困ったことがあったらいろいろ考えたりやってみると出来ることも多いです。

 


地域を知る焼津市観光案内人の会の方に頼み「浜通り見学」(夏休みの課題、小学校2年生に)

2023-09-07 16:06:46 | プロ家庭教師(小学生対象)

夏休みの勉強はスムーズに終わりましたか?


最近では教師も提出物の処理が大変だし、親も子どもにやらせるのが大変と言うことで夏休みの宿題を出さなかったり少なかったりする学校が増えています。
ただ、宿題があるのなら、夏休みにしか出来ないことをしたいものです。


私は小学校2年生の子どもの宿題を頼まれたので親や子どもと相談してこれをやってみました。


「焼津の町を知ろう!」というテーマです。


私もある程度なら案内や説明は出来ますが、外部の人材に案内をお願いしました(協力費1000円)。
せっかく「焼津市観光案内人の会」という組織があるので利用しない手はありません。
なかなか良かったです。


まず、市役所前に出来た「足湯」で待ち合わせでした(P)。


その足湯に浸かり、焼津でも温泉が出ていることを話しました。


焼津市観光案内人の会のSさんと合流し、市役所7階の展望所に上がり焼津港や焼津市の漁業の話をしていただきました(2P)。

そして昔からの町「浜通り」に行き、歩きながら説明を聞きました(P)。

この細い通りには今も水産加工場がいくつか残っているんですね(2P)。

また、昔ながらの家も残っていました(P)。


これは船元の家だそうです。


見学した日は8月17日でしたが、お盆休みか閉まっている工場が多かったのですが、偶然「カツオの塩辛工場」がやっていて見学できました(P)。


手作業ではらわたを選り分け塩辛の部位を取ってく作業を見ることは貴重な体験でした。
臭いも強烈でした。


そのあと「うみしる」へ行き、水槽で飼っている生きた魚や魚の加工のことを学びました(無料)。

そして出発場所の足湯に戻り説明会は解散になりました(P)。


時刻も12時です。


せっかくですので焼津の海産物を食べましょう。
ということで、小川港魚河岸食堂に行きました(P)。

メニューは海産物を使った料理がいっぱいです(P)。


元小川港で働く人や漁師の食堂でしたので金額設定が安く混んでいます。


マグロの刺身が大好きな2年生のR君が選んだのは「さしみ盛合定食(1200円)」(P)。

私は彼に焼津の特産を使った料理を目の前で見せたくて「焼津定食(1400円)」を頼みました(P)。


美味しかったです。


帰りに今月の焼津市民カレンダーにも採用されている「ふいっしゅ~な」のモニュメントに寄り市民が海釣りをしている様子を見ました(P)。


魚の町、焼津のことが少しわかったかな?


(学校で学習する内容的には小学3年生にぴったりな学習内容ではあります)

 


学力テスト算数で平均以下とは情けない静岡県

2023-09-05 14:54:12 | 学力テスト(算数)

教育について書いていたブログが閉鎖になり、更新を止めていました。

しかし、見てくれている方もあることがわかりましたので、久しぶりの更新です。

8月1日の静岡新聞一面です。

静岡県学力テスト結果は、小学校6年生がいつもそれ程良い結果が出ていないのは毎年です。


新聞の論評や現場は「いつも中学3年生の数学で結果がよいのだからそれでいい」と問題にしていないのですが、それでいいのでしょうか。


もちろん、学力テストで評価されているのは学力のほんの一部であるし、同じ傾向の問題を練習している県が良い結果を納めているのは知っています。
また、万年最下位だった沖縄県が同じ傾向の問題を練習して最下位を脱出したというのをかつて沖縄の小学校教師である友人から聞きました。


かつて、大学の教育学部数学科で算数数学を学び、静岡県の小学校現場で新卒の時から定年退職まで算数教育を一生懸命にやってきた私としては大変残念な結果ではあります。
小学校で指導している教師や指導主事などがしっかりこの結果を反省をし算数の学力を上げる対策を考えなければならないし、対策を県民・市民に公表し実践していかなくてはならないと思います。


10年ほど前、学力テストが最下位になった時に多くの臨時教師を募集しTT(ティームティーチング)や能力別指導でやりました。
その成果も考察もうやむやのまま終わってしまったのではないでしょうか。


少なくとも新聞や県民だよりでは見かけませんでした。


結果が全てではっきり順位の出るのスポーツを見ればわかるようによい指導者がいれば選手の能力を高めたりは発揮させたりでき、よい結果を得ることが出来ます。
各教室で質の高い指導をするにはよりよい方法を取り入れ実践するしかありません。


今は残念ながらリーダーシップを取れる実力のある人がいないし、例えそんな実力がある先生が現れても忙しいのか先生方が良い実践を取り入れてやろうとしていないのが現状であるので大変残念です。

 


新型コロナウイルスで休校。 今こそ、子どもに「基礎的計算力」を定着させよう!(プリント付)

2020-05-08 08:32:00 | 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスで休校が延長されました。

学力が心配な保護者の皆様も多いことでしょう。

3分で学力をチェックすることができます。(下にプリントをつけました)



9月から6ヶ月間、静岡県内の公立小学校の3年・5年・6年生の学級で算数授業の学習支援をさせていただきました。



毎回、このプリントを使い計算力を測り、少し指導もしてきました。
(私の持ち時間は5分、担任にお願いして実施したのです)

これまで算数指導でいろいろな方から学んだものを子ども達に還元したいと思いやってきました。

小学校教員を定年退職後、算数を特化して教える「学び方支援非常勤講師」をさせていただきましたが、
私のお世話になった小学校では、算数の学力が低下していることを感じてきました。

そこで、担当した学年で、低学年で学習する簡単な加減乗除の計算の習熟に力を入れてきました。
かなり効果がありましたので、昨年度の12学級でも授業中の5分間をいただきそれを実施させていただきました。

3分で50問の計算し、2分で私が正解を言い各自で○つけをしプリントを回収します。
各学級10回から15回くらい実施しました。


下の表は6年生のある1学級の引き算(1年生で学習)5回の結果の一部です。




1列目が点数(空欄は50点)、2列目がかかったタイム(=は時間内にできなかった児童)です。



この6年生のクラスでは90%正解できなかった子が11月13日に6人から2月8日には1人に減り、多くの子が点数やタイムが上がっています。


 3学年(3年生120人、5年生122人、6年生128人)の結果を集計しますと、


たし算が90%できない子は3年16.7%(20人)、5年6.6%(8人)、6年生1.6%(2人)


ひき算は3年39.1%(45人)、5年14.7%(17人)、6年生6.3%(8人)、


かけ算は3年13.3%(16人)、5年1.6%(2人)、6年生0%(0人)、


わり算は3年85.6%(3クラスで77人)、5年5.9%(7人)、6年生3.3%(4人)です。






 学年が上がるとできない子が減ってきていますが、算数のスパイラルな単元構造によるのかはよくわかりませんが、少しでもできない子を減らしたいものです。

 子ども達がこれまでやったプリントと集計用紙を各担任の机上に置かせていただきました。
子ども達が自分の4種の計算の力を知ると共に個人の伸びを見てほしいと考えています。

 授業では、問題解決学習だけでは学習の習熟できません。
また、計算等の習熟中心の授業だけでは楽しくありません。
そのバランスが大切ですね。


 これまでの私の体験で、こんなことができてる学級が学習の定着具合がよかったです。

○ノートの取り方をきちんとできている。

○計算を教科書の隅に小さく書いたり消したりしない。

○定規を使って計算などの線を書いている。

○計算の仕方など学習したら定着しているかチェックをしている。

○具体物を使って学習場面のイメージ化している。

○考えを隣(または班)の人に説明する場面を作り、その考えを全体にも広げている。

○3年生ではかけ算のフラッシュカードを毎時間行っている。


 私は若い時、算数の授業で問題解決学習を行い、十分考えさせ話し合い正規の1.5倍の時間を使って指導したこともありました。
難しい内容の話し合いは中以下の学力の子には難しかったと反省しています。
こんなに時間をかけても、学習の定着もよくなかったこともありました。
考え方の話し合いと習熟のバランスを大切にするようになりました。

この簡単な加減乗除の計算プリントをやってみたい方がありましたらダウンロードしてやってみてください。
結果を教えてくださるとうれしいです。

たし算プリント ひき算プリント かけ算プリント わり算プリント (3分で45問できたら合格です)