福岡万葉散歩

街の様子や木々や草花を眺め乍ら、先人の俳句や和歌を織り込んで、今の季節を楽しみたい。たまには万葉散歩も楽しみたい。

2013.3.11(月) 大坂城や難波宮址、四天王寺を見る

2013-04-08 | 旅行
大阪ステーションシティのホテルの窓から大阪城を眺め、大阪歴史博物館からは大坂城とそれに続く難波宮史跡公園を俯瞰した。それに聖徳太子の建立になるという日本最古の仏教寺院という四天王寺を見物して大阪の旅行を終えた。

2013_03_13 019b  ホテルグランヴィア大阪の窓から御堂筋、阪神デパート屋上を眼下に見て大坂城方面を見る

2013_03_13 020b  ホテルグランヴィア大阪の窓から大坂城を見る

2013_03_13 040a  大阪歴史博物館から大坂城を見る

大坂城は上町台地のほぼ北端、石山本願寺の跡地に天正11年(1583)、豊臣秀吉が築城を開始し、慶長4年(1599)秀吉が死去するまでに本丸、二の丸、三の丸、惣構えが建設され、3重の堀と運河によって囲む等の強固な防衛機能が整備された。
この地のすぐ北の台地下には淀川の本流が流れる天然の要害であり、またこの淀川を上ると京都に繋がる交通の要衝でもあった。元々古墳時代の古墳が在ったと言われ、戦国時代から安土桃山時代初期には石山本願寺があっが、天正8年(1580)に石山合戦で焼失した後、豊臣秀吉によって大坂城が築かれ、豊臣氏の居城および豊臣政権の本拠地となったが、慶長20年(1615)大坂夏の陣で豊臣氏の滅亡とともに焼失した。
築城者である秀吉自身は、京都に聚楽第、伏見城を次々に建造し、大坂城よりもそれらに居城した。慶長4年(1599)秀吉の死後、秀吉の遺児・豊臣秀頼が伏見城から完成した大坂城本丸に移り、また政権を実質的に掌握した五大老の徳川家康も大坂城西ノ丸に入って政務を執った。

慶長20年(1615)豊臣氏大坂城の落城に際して灰燼に帰した大坂城は、初め家康の外孫・松平忠明に与えられたが、元和5年(1619)に幕府直轄領(天領)に編入された。翌1620年(元和5年)から、2代将軍・徳川秀忠によって大坂城の再建が始められ、3期に亘る工事を経て1629年(寛永6年)に完成した。完成した徳川氏の大坂城は、豊臣氏の大坂城の石垣と堀を破却して、全体に高さ約1メートルから10メートルの盛り土をした上により高く石垣を積んだので、豊臣大坂城の遺構は地中に埋もれた。また、天守など建物も構造を踏襲せずに造り替えられた。城郭の広さは豊臣時代の4分の1の規模になったが、総床面積から高さまで豊臣氏の天守を越えるものが上げられ、二重の堀は江戸城をしのぐ程のものとなったという。

元和5年(1619)に幕府直轄領(天領)となった大坂城の城主は、、徳川将軍家の歴代将軍自身であった。譜代大名から選ばれる大坂城代が、これを預かり、譜代大名からなる2名の大阪定番と4名の大坂加番が警備を担当した。江戸時代には火災による損傷と修復を繰り返した。1665年(寛文5年)には落雷によって天守を焼失し、以後は天守を持たなかった。

江戸末期、1868年1月3日(慶応3年12月9日)に発せられた王政復古の大号令の後、二条城から追われた将軍・徳川慶喜は大坂城に移り居城していたが、1868年1月27日(慶応4年1月3日)の鳥羽伏見の戦いでの敗北によって慶喜は、1868年2月1日(慶応4年1月8日)、大阪湾に停泊中の幕府軍艦・開陽丸で江戸へ脱出し、これによって大坂城は明治新政府軍に開け渡されることとなった。大坂城は、この前後の混乱のうちに出火し、御殿や外堀四、五、七番櫓など城内の建造物のほとんどが焼失したという。

2013_03_13 029a  大坂城天守閣から右手方向に大坂城の豊国神社と堀を見る

2013_03_13 030a  前の写真の右側に目を向けると、史跡・難波宮址が見えてくる。中央に復元された大極殿基盤が見えている。

2013_03_13 031a  難波宮史跡公園。 中央左手に復元された大極殿基盤。 以上の大坂城から難波宮史跡公園までの写真は大阪歴史博物館から見ているが、この博物館自体も難波宮址に建っている。

2013_03_13 026a  靱(うつぼ)公園。 靱公園は、なにわ筋という幹線道路によつて東西に分断されている。 森の向うに庭園が展開する靱公園東側。

2013_03_13 023a  靱(うつぼ)公園の中央、なにわ筋沿いの楠永神社。ここは靱公園西側になり、靱テニスセンターが展開する。

2013_03_13 025a  僕の本籍地は靱本町であり、靱公園も靱本町に存する。

2013_03_13 048a  四天王寺の石鳥居(重要文化財)。 鳥居の向うに西門が見え、更にその向うに中心伽藍の五重塔が見える。

2013_03_13 049a  四天王寺中心伽藍を西門から見る。