このところ色とりどりの紫陽花(あじさい)の花が花屋さんの店頭を飾っている。今日は、隅田川の花火にちなんで名づけられた「墨田の花火」という紫陽花を写真で紹介しながら、万葉集で紫陽花を詠んだ二首をみてみた。
万葉集には4516首が集録されているが、紫陽花(あじさい)を詠んだ歌はわずかに2首のみであるという。万葉集では約1500首が何らかの植物を詠んでおり、170種を超える植物が登場すると云われている。最高歌数は萩の137首、次いで梅の119首であり、桜は42首という。これに対して紫陽花(あじさい)を詠んだ歌はわずかに2首である。
紫陽花 銘「墨田の花火」
大伴宿祢家持、久邇京より坂上大嬢に贈る歌五首・・・(の内の一首)
言問(ことと)はぬ木すら紫陽花(あじさい)諸茅等(もろちら)が
練(ねり)の村戸(むらと)にあざむかえけり 万葉集巻4-773 大伴家持
(大意)物を言わない木でさえ、色の変わりやすい紫陽花や諸茅などの、一筋縄で行かない心にあざむかれたということです。(まして人間である私は、変わりやすいあなたの心にあざむかれて、とまどいすることです。)・・岩波 日本古典文学大系 万葉集一
紫陽花 あじさい 味狭藍 銘「墨田の花火」
(右の一首は、)左大臣、味狭藍(あじさい)の花に寄せて詠めり。
紫陽花(あじさい)の八重咲く如く弥(や)つ代にを
いませわが背子見つつ偲(しの)はむ 万葉集巻20-4448 橘諸兄
(大意)紫陽花の八重に咲くように、幾重にも栄えておいで下さい。わが君よ。私はその立派さを仰いで讃嘆いたしましょう。・・岩波 日本古典文学大系 万葉集四
二水会で天神へ出た。天神交差点の福ビルが閉店し、建替え作業に入っているので、何かしら寂しい。米国と中国の関税問題や次世代通信5Gを中心課題とする経済紛争は何れが勝利するのであろうか。
天神交差点の旧福ビル前横断歩道付近
明治通りの天神バス停付近
天神の明治通り沿いで天神ビックバンの再開発が進む 右に旧福ビルが見える
天神益正辺り
天神益正にて
冗談倶楽部前にて
冗談倶楽部前にて
昼食会でJR博多駅へ行った。JR博多駅の新幹線側の玄関にあたる筑紫口の駅前は今秋オープンが予定される都ホテル博多が新装の姿を現してきた。今後もホテル等の建替え新築が予定されているようだ。
JR博多駅新幹線のりば入口付近
JR博多駅1Fショッピング街アミュエスト
JR博多駅筑紫口から右を見る 正面が今秋オープン予定の都ホテル博多
JR博多駅筑紫口から左を見る
JR博多駅B1Fレストラン街
昼食会で
薔薇(ばら)の花が咲いた。美と愛の象徴とされ、クレオパトラやナポレオンの皇后ジョセフィーヌも愛好したとか。秋や冬に咲く品種のあるが、夏の季語という。
薔薇(ばら) 銘 イングリッド・バーグマン
薔薇咲かせ心の奢(おご)り失はず 稲畑汀子
薔薇(ばら) 銘 イングリッド・バーグマン 白い花は芍薬(しゃくやく)
トランプを投げしごと壺の薔薇くずれ 渡辺水巴