福岡市西油山の麓にある野芥に、紅葉や桜、紫陽花で知られる
徳栄寺を訪ね、その近くにある料理屋で鳥料理に舌鼓をうった。
徳栄寺参道 左側の植込みは紅葉したドウダンツツジ
福岡市早良区野芥の徳栄寺は西油山の麓に展開し、桜やモミジと共に
あじさい寺ともいわれているようだ。ドウダンツツジの下に紫陽花の植込
みがみえる。
徳栄寺門前 門前に神社の結界が張られている
日蓮宗妙見山徳栄寺
徳栄寺境内にある水行場
鳥料理屋 福岡市野芥
新聞に載った叔母さんの絵手紙
鳥料理屋に集う
鳥料理屋の玄関内より徳栄寺のある西油山を見る
福岡都市高速より西方に万葉集に詠われた大野山(四王寺山)
(大城山)(標高410m)を見る。その後方は宝満山のある三郡山系
いちしろく時雨の雨は降らなくに
大城(おおき)の山は色づきにけり
作者不詳 万葉集巻十--2197
晩菊は晩(おそ)く咲く菊の意である。今その晩菊である野路菊
(ノジギク)が咲いている。
晩菊 品名 野路菊(ノジギク)
晩菊や妻連れし旅いつならむ 大野林火(りんか)
晩菊 品名 野路菊(ノジギク)
晩菊は地に伏し易(やす)し起しけり 安住 敦(あつし)
楓(カエデ)と花梨(カリン)と連翹(レンギョウ)の晩秋
花梨(カリン)
かりんの実天賦をとめの薫りの実 中村草田男
楓(カエデ)の紅葉
冬紅葉しづかに人を歩ましむ 富安風生
黄葉の無患子(ムクロジ)と花水木(ハナミズキ)と栗(クリ)の木の晩秋
からからとむくろじの鳴る梢かな 吉田ひで女
無患子(ムクロジ)の果実は球形をなし、径約2cmで黄褐色に熟す。
堅くて黒い種子が1個入っており、これを羽根つきの羽根の玉にする
のだが、今はどうだろうか。
菅原道真が博多に上陸した際、地元の漁民が綱を巻いて輪に
して腰掛けにと勧めたという故事にちなむ綱敷天満宮(福岡市
博多区綱場町)を訪ねた。
自詠 (菅原道真)
離家三四月 家を離れて三四月(みつよつき)
落涙百千行 落つる涙は百千行(ももちつら)
万事皆如夢 万事 皆 夢の如し
時々仰彼蒼 時々 彼の蒼を仰ぐ
道真は901(昌泰四)年二月一日、京の家を離れているので、
この自詠は同年四月か五月の詠であろうといわれている。
綱場町から店屋町、冷泉町へと続く通り この道をすぐ左に折れる 綱場町の通り 左の角を入る 30~40メートルほど行くと左に綱敷天満宮が見える 綱敷天満宮 福岡市博多区綱場町
綱敷天満宮 福岡市博多区綱場町
綱敷天満宮案内板
綱敷天満宮案内板 筑前国名所絵図に描かれた綱輪天神社と鏡天神社
左が綱輪天神社で今の綱敷天満宮(福岡市博多区綱場町)
右が鏡天神社で今の鏡天満宮(福岡市博多区下川端町)
綱敷天満宮
今夏タイの大洪水の時に滞在し、この程帰国した友人と博多駅で
会った。北のチェンマイから西のカンチャナプリまで車で行こうと
したが、アユタヤからバンコクの東を大きく迂回しながら海岸線
に出てカンチャナプリに着くという始末であったと。
王朝の名残りを今に伝えるアユタヤと天使の都と謳われる
バンコクの洪水からの復活を願わざるを得ない。
博多駅筑紫口玄関
博多駅筑紫口の博多デイトス食堂街入口
八仙閣博多駅店にて
今年3月新築された博多駅ビルのアミュプラザにあるコーヒー店
エスプレッサメンテイリー アミュプラザ博多店
エスプレッサメンテイリー アミュプラザ博多店
JR博多駅の正面に掲げられた大時計をビルの5階の
内側から見る。窓の向こうは博多湾に続く大博通り。
長崎時代の会社OB会が長崎市銅座町の「はくしか銅座店」で
開かれ、一年ぶりに旧交を温めた。
長崎市銅座町の「はくしか銅座店」 宴会はこの三階の座敷で行われた。この店は昔から上品な おでんの味と銘酒「白鹿」で知られており、今回も宴の終わり ごろに土鍋で、おでんが出て、そのおでんの汁でおじやが供 された。 思案橋横町の入口付近にある、ぶたまんの店「桃太呂」 この店は昔からこの位置にあり、酔客の帰りのおみやげに よく買われたものだ。小ぶりの天津包子で、帰宅して食っても まだ温かく、うまかった。最近博多阪急にも出店した。 長崎市浜の町観光通り 老舗岡政百貨店が閉店した 長崎市銅座町の「はくしか銅座店」にて 「はくしか銅座店」を出て街へ散って行く この後、僕は四次会まで行き、帰り着いたのは午前二時を 過ぎていた。ここ10年来このようなことはほとんどなかったが 小雨降る長崎銅座の夜は楽しくも懐かしく更けていった。
福原遷都に関係深いといわれている神戸市兵庫区の能福寺、
平清盛塚などの地を巡った。
天台宗宝積山・能福寺 神戸市兵庫区北逆瀬川町
延暦二十四年(805)、最澄(伝教大師)により能福護国密寺と
して創建された我国初の密教教化霊場と伝えられる。
境内に像高11m、台座を含めて18mの兵庫大仏がある。奈良、
鎌倉とともに日本三大仏とか。
治承四年(1180)の福原遷都に先立ち、平家一門の祈願所と
して大伽藍が創られ八棟寺と呼ばれたという。境内には平清盛
廟が創られているとのこと。
清盛塚・十三重の塔 高さ約8.5m 神戸市兵庫区切戸町
兵庫運河に架かる清盛橋の袂に位置する。
承安二年(1172)三月、清盛、摂津和田で千僧持経者供養・
万燈会を催し、西行、清盛の招きで参加し作歌と。
消えぬべき法(のり)の光のともし火を
かかぐるわたのとまりなりけり 西行
この九年後の治承五年(1181)に清盛没。その四年後の
文治元年(1185)三月、平家壇ノ浦で滅亡と。
福原宮伝承地 神戸市兵庫区中之島2丁目
兵庫運河に架かる清盛橋の袂に位置する。清盛塚はこの左側。
兵庫港築地町から川重を望む
兵庫港築地町から川重を望む
兵庫港築地町からポートアイランドを望む
兵庫港築地町から神戸空港を望む
川重の事務所前に並ぶ新旧こだま号
新電車製造中
新電車製造中
南紀・白浜、熊野古道の旅も終わり、会社生活の第一歩を踏んだ
神戸を観光した。
神戸三ノ宮の宿から眼下のJR三ノ宮駅前の花壇を見る
神戸元町アーケード
市章山、錨山の裾近くの諏訪山展望台から神戸の西方を見る。
右奥が高取山。 中央左の緑地は大倉山公園で、その辺りから
海にかけての一帯が摂津国・和田といわれたところらしい。
(今の神戸市兵庫区南部から長田区にまたがる一帯)
また摂津国・福原は兵庫区北部で大倉山公園の辺りという。
諏訪山展望台から神戸港を見る
万葉集に神戸港が詠まれた歌が載っている。
濱淸く浦うるはしみ神代より
千船(ちふね)の泊(は)つる大和田(おおわだ)の濱
田邊福麿 万葉集巻六ー1062
岩波の日本古典文学大系によれば
大和田の浜ー神戸市兵庫区和田崎町付近の浜
大意ー浜の景色が清く、浦の風景が立派なので、神代から
多くの舟が停泊する大和田の浜である。
田辺福麿ー天平二十年(784)春、左大臣橘諸兄の使者として
越中守大伴家持のもとに行ったこと、当時造酒司の令使(大初
位上相当官)だったことのほかは不明。
諏訪山展望台から三ノ宮方面を望む
湊川神社
会社OB会の2日目は熊野古道中辺路を実感しようと、
国道311号線をドライブした。
道の駅熊野古道中辺路の前の熊野古道牛馬童子への道 熊野古道牛馬童子への道から道の駅熊野古道中辺路を見る 熊野古道箸折峠牛馬童子像への道 滝尻王子前の熊野古道館から冨田川を見る 瀧尻王子社 瀧尻王子社の熊野参詣道・中辺路の案内板 瀧尻王子社に建つ後鳥羽上皇歌碑 瀧尻王子社に建つ後鳥羽上皇歌碑 おもひやるかものうはげのいかならむ しもさへわたる山河の水 (後鳥羽上皇 山河の水鳥の歌) 後鳥羽上皇歌碑案内石板 おもひやるかものうはげのいかならむ しもさへわたる山河の水 (後鳥羽上皇 山河の水鳥の歌) 瀧尻王子社から熊野古道館と冨田川に架かる滝尻橋を見る
本線、梅田貨物線(大阪駅は通らない)、阪和本線、紀勢本線を通
りJR白浜駅に着いた。
JR白浜駅の特急くろしお号(通称パンダ列車)
JR白浜駅前 歓迎ゲートが見える
平草原(へいそうげん)展望台から北の方角に白良浜方面を見る
白良浜の向こう側の崎山は御船山(みふねやま)と言われ、熊野
三所権現を勧請した熊野三所神社が森の中にある。
御船山の向こうに見える崎山は番所ガ鼻といい、黒船を見張る
紀州藩の監視所がここにあったからだという。この番所カ鼻には
南方熊楠(みなかたくまぐす)記念館が建っている。頂上に白く
見えるのが記念館である。番所ガ鼻のつけ根付近の平地に白く
見えるのは京大白浜水族館である。
また番所ガ鼻の手前に小さく見える島は白浜のシンボルである
円月島(えんげつとう)である。
中村憲吉の紀の湯に次の歌がある。
常盤木(ときわぎ)の忌森(ゆもり)のおくは時すぎて
紅葉たもてる木のしづかなる (斉明帝の御船山)
白良浜を囲むほぼ平地に密集しているのが白浜温泉で、
画面手前の崖の斜面に密集し、黒潮を見くだしているところが
湯崎温泉である。道後や有馬とともに記紀万葉のむかしから
紀の温泉とか牟漏の温湯とかいわれて知られていたのは、
この湯崎温泉の方であるという。
中村憲吉の紀の湯に次のような歌がある。 海きよく磐湯(いはゆ)は霊(く)しもいにしへに 櫛とり浴みし臣(おみ)をとめども
白浜のシンボル 円月島 手前は瀬戸の港
番所ガ鼻の番所の址の碑 南方熊楠記念館のすぐ傍に建つ
昭和天皇御製碑 南方熊楠記念館のすぐ傍に建つ
雨にけふる神島を見て紀伊の国の
生みし南方熊楠を思ふ
番所ガ鼻の頂上に建つ南方熊楠(みなかたくまぐす)記念館
南方熊楠
1867.4.15~1941.12.29
和歌山が生んだ博物学の巨星
南方熊楠記念館から田辺湾と熊野古道中辺路が通る山並をみる
南方熊楠記念館から北方を望む
南方熊楠記念館から北方を望む
三段壁(さんだんべき)
三段壁 映画やテレビドラマで自殺の名所として使われる所
宿から田辺湾に入る夕日を見る
OB会の会食風景