牡丹の花が咲き海老根（えびね）の花も咲いている。
牡丹（ぼたん） 豊かで気品に満ちた美女を「立てば芍薬、座れば牡丹」と形容する
はなやかにしづかなるものは牡丹かな 加藤暁台（かとうきょうたい）
江戸中期の俳人 尾張名古屋の人
灯のうつる牡丹色薄く見えにけり 正岡子規
夜の色に沈みゆくなり大牡丹 高野素十
えびね 海老根
隠者には隠の楽しみ花えびね 林 翔（はやし しょう）
えびね 海老根
街にこぼす山の言葉やえびね売り 辺見京子
酢漿の花（かたばみのはな）が咲きチューリップの花も満開だ。名残のクリスマスローズも咲いている。
酢漿の花（かたばみのはな） 花かたばみ 酸い物草（すいものぐさ）
かたばみの花より淋し住みわかれ 三橋鷹女
チューリップ 鬱金香（うこんこう） 牡丹百合（ぼたんゆり）
ぽかりと真ッ黄ぽかりと真ッ赤チューリップ 松本たかし
クリスマスローズ
クリスマスローズ
クリスマスローズ気難しく優しく 後藤比奈夫
かりんの花が咲いている。椿は大輪の花を咲かせている。
かりんの花 中国原産のバラ科の落葉高木で江戸時代に渡来したとされる
花かりんの紅濡れてとっぷりと暮る 柴田白葉女
小暗きに散り敷くことよ花かりん 岸田稚魚
椿 大神楽 ツバキ科の常緑高木で学名は「カメリア・ジャポニカ」で、まさに日本を代表する花である
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧悟桐
肥後椿 ツバキ科の常緑高木で学名は「カメリア・ジャポニカ」
ひとつ咲く酒中花はわが恋椿 石田波郷