所属する東海古城研究会の見学会が10月17日(日)に開催されましたので参加しました。今年中の見学会は密を避けるため、定例の大型バスでの見学会ではなく、現地集合、現地解散で行われていますが多数の参加者がありました。10月の見学会は岐阜の街と歴史に詳しい会員の方の案内と詳細な当日資料で加納城、加納宿と中山道を巡りました。
※11月の見学会は11月21日(日)に「美濃・大森城と吹ケ洞砦」の予定になっています。特に大森城は多数の城 郭遺構が高密度に存在する興味深い見学先です。非会員の参加もOK!問い合わせ・申し込みは公式Twitterから
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中山道 加納宿当分本陣跡 「当分」は常設ではない本陣という意味とのこと
加納宿は加納城の城下町であると同時に、中山道の宿場町でもありました。今も中山道沿いには本陣跡、脇本陣跡などが残り、一部には子孫の方がお住まいでした。
加納城大手門跡 中山道は西から来て大手門前で直角に曲がり北に折れる
大手門の跡は石碑が立っていましたが遺構は道路の敷設などで消滅していました。大手門から南の加納城に向かう大手道は確認ができました。
加納城 清水川 加納城の北側の外堀の役割だった
かつては長良川の伏流水が湧き出し、清水川となって加納城の北側の外堀の役割を果たしていました。今は長良川から水を引いていると説明がありました。
加納城 御三階櫓 今は気象台の一部となって櫓台の石垣が残る
加納城は天守が建てられなかったようですが、岐阜城を移築した立派な三階の櫓が建っていたと説明がありました。今は石垣が残るだけでしたがこれだけでも貴重ですね。
加納城 本丸 四周の土塁が残る
加納城は軍隊や自衛隊が置かれていましたので本丸内部の遺構は失われたようです。多くの城郭遺構が残されたのも軍隊や自衛隊が置かれていた為と言えそうです。
加納城 本丸東側の大手外枡形 見どころです!
加納城の城郭遺構としてこの大手外枡形が最も見ごたえあり! でした。大手門からいくつもの曲輪を何度も折れて進んで来た大手道は極楽橋を渡り筋鐵門から大手外枡形に入りました。大手外枡形からは鐵門を通り本丸へ入ります。
加納城 本丸 南西隅の石垣 チャートの荒々しい石垣が積まれている
加納城の石垣は岐阜城から運ばれたともいわれますが、石垣のほとんどはチャートでした。積み直された石垣が一部で見られましたがこの部分は古そうに見えました。
加納城 長刀堀の案内版
加納城の西側の外堀は長刀堀と呼ばれていますが、今は暗渠となり堀の姿を見ることは出来ませんでした。
往時は長刀堀の外側には武家屋敷があり、その残存石垣を確認することが出来ました。
見学で歩いた距離が6.5㎞、所要時間3時間の見学会でしたが、数多くの見学ポイントがあり、充実した有意義な見学会でした。