城と歴史歩きを楽しむ

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美濃・佐々良木城 めずらしい遺構に興奮!

2018-06-16 | 歴史

佐々良木城は岐阜県恵那市と瑞浪市の境界にある。
 城址西側の白沢川沿いの細い林道を車で進み、途中の転回可能なスペースに
駐車して歩き始めます。
 この城の成り立ちは関ケ原合戦で破れた西軍の一族が隠れ住んで、後に西ノ平で
帰農したという伝承(宮坂武男著:信濃をめぐる境目の城と館 美濃・飛騨
・三河・遠江編)も有るようですが、ハッキリしたことはわからないようです。


林道は油断大敵
駐車場所から暫く進むと、林道の路肩が沢に向かって崩落していた。今回は手前で
駐車したので事なきを得たが、林道は、沢への崩落だけでなく上部の崖の崩落や大石の
落石で道が塞がれている場合も有ります。
 その場合は車をバックさせて転回出来るところまで戻るしか無く「もう少し手前で
車をとめれば良かった」と悔やむことがあります。


謎のコの字形に興奮!
西尾根の細長い曲輪に低い土塁で囲まれてコの字型をした遺構がありました。
コの字の内部は掘り下げられており、平面になっていました。一見穴倉のようですが
コの字の開いた一辺は、曲輪の外に向かって開いていて虎口のようにも見えます。
掘り下げられた平面から下段の帯郭まで、今は斜面ですが往時は切り立った段差が
有ったようです。そこで思い出したのが今春、東海古城研究会の見学会で訪れた
八木城の金之間でした。
八木城 主郭 金之間の概略図  クリックで拡大
規模は佐々良木城は小さいのですが、その構造はとても似ています。
金之間がどう使われたのか「諸説あり!」で結論が出ていませんでしたが
ここでも穴倉、虎口、櫓台などを想定して、結論はお預けです。


良く残った城道は続く
城址から城道が下っていました。登った場所は尾根の反対側で、城道のない場所を
直登しましたが、こちらにはハッキリした道がついています。しばらく下ってみましたが
別の沢に下るようでしたので、途中で引き返しました。時間が有れば下まで下ってりて
登り返したいところです。
 山城の場合、林業の山仕事のための道が城道のように見えることが多々ありますが
この道は城道のようでした。

西軍の落ち武者が帰農したという伝承の西ノ平は地図上では見つけられませんが
佐々良木城の西側の尾根続きに広い尾根上の平面が有るようなので、その辺り
なのでは? と思い巡らせながら帰路に着きました。

オマケ

寿老の滝  帰り道、ちょっと寄り道で同じ三郷町の寿老の滝へ立ち寄りました。
10mほどの落差ですが、水量が多くGoodでした。 滝めぐりも楽しみの一つです


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