城と歴史歩きを楽しむ

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三河・不寝見平砦 奥三河のマイナーな山城をめぐる1

2018-12-17 | 歴史
不寝見平砦は愛知県北設楽郡設楽町東納庫にあります。不寝見平は「ねずみだいら」と読み、寝ずに見張りをしたという伝承からの名前といわれます。ゴルフ場の開発などで失われてしまったようですが、かつては麓から不寝見平に至る峠道があったようです。
 
不寝見平砦遠望 北から
砦の歴史、使用者は伝わりませんが、山下から見上げると、一度は行ってみたくなるロケーションにある砦です。


東納庫付近の地図 国土地理院地図に加筆 図のクリックで拡大
国土地理院地図とGPSを頼りに現地に到達しました。麓からの林道は舗装されており、砦近くの道路スペースに駐車可能でした。


舗装された林道から砦へ向けて登る
ここからは整備された道はないのでGPSで居場所を確認し、方位磁石で方向を決めて道なき道を砦を目指して登ります。


途中の山道の踏み跡
所々で踏み跡を見かけますが、山仕事の道でしょうか、砦には向かっていないようです。GPSと方位磁石で方向を見極めながら進みます。


砦跡の平坦面 ほぼ自然地形
程なく、砦の平坦面に出ましたが、遺構らしい地形は付近に見当たりません。明治になって立てた御嶽神社の石碑がぽつんと立っています。


木の間隠れに木曽の御嶽山が見える
今は植林と雑木などの樹木で展望がききませんが、雪を冠った木曽の御嶽山が思ったよりも大きく見えました。写真ではよくわかりませんね。ヒョットすると以前はここに御嶽神社の祠が立っていたのかもしれません。

樹木の間から山下を見下ろすと、広い範囲が見え、かつては付近の城が全て見えたのではないかと思いました。見張りの場所がここにあったという伝承にうなずけます。

今回の地図には2城しか載っていませんが、すこし範囲を広げるといくつもの城跡が見えてきますので、改めて紹介したいと思います。




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