城と歴史歩きを楽しむ

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山城中心に城巡りと歴史歩きを楽しみましょう!

岐阜県 東美濃のマイナーな山城を訪ねる

2018-04-28 | 歴史
2018/4/26 岐阜県東部のマイナーな山城をいくつか訪ねました。
 山城巡り自体がマイナーな趣味だが、訪れる人が殆ど無い山城を、地図と方位磁石とGPSを頼りに訪れるのはマイナーに「超」がつく。
そんな山城を探し当て、縄張り図を描いた先達がいることで、趣味としての城巡りができることに感謝!


恵那市・城址山砦の浅くて幅広の掘切
山城でよく見かける掘切は下の写真のような、∨字形の物が多いが、この掘切は人物と
較べても幅の広さの割に深くない。この地方は花崗岩で覆われており、城址山砦も花崗岩
の尾根上に有る。このため、岩盤を深く削り込むのが困難で、幅を広く削ることで、掘切の
防御機能を確保したのではないかと考えました。


参考:山城・鹿背山城 東海古城研究会の見学会で訪れた。
※どちらの掘切も長い年月が経過しているので埋まっていることにも考慮が必要。


恵那市・五郎小屋砦を取り囲む岸壁
縄張り図では判らなかったが、花崗岩の尾根筋を利用して砦が作られていた。
通常の山城では、切岸にあたる部分が、むき出しの岸壁だった。それも半端ではない高さ
の岸壁だ。※見上げる人物と比較すると7mはありそう。
砦の築かれた尾根は花崗岩で、曲輪部分も土が殆ど乗っておらず、まさに岩の砦のようだった。
ここでも、浅くて幅の広い尾根を断切る掘切を見ることができた。
 砦に至る山肌のあちこちに巨岩、巨石が見られ、急登に息は切れたが興味深い城巡りとなった。