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武蔵・杉山城 続日本100名城に選定

2018-04-25 | 歴史
図書館で西股総生さんの「杉山城の時代」を見かけたのでさっそく借りました。
杉山城は国指定となっていましたが、今回 続日本100名城に選定された人気の城です。
杉山城は2015年の東海古城研究会の2泊3日の特別見学会「北武蔵野の古城と史跡を訪ねる」の中で見学しましたが、土の城の各種要素がコンパクトにぎっしり詰まった城という印象でした。遺構の残りもよく、人気の城の理由が良くわかりました。



杉山城 馬出と木橋で敵の侵入を阻止し、横矢を掛ける構造
ここまで防御要素を緊密に組み合わせた遺構は滅多に見ることが出来ません。


杉山城 本郭東下の帯曲輪
写真の中だけでも切岸、登り虎口、横堀、堀切、土塁、横矢掛などの要素が見て取れます。

杉山城の築城年代には諸説があり「杉山城問題」として議論されていましたが、国指定への経過の中で発掘調査が行われ、検出された遺物などから15世紀末から16世紀初頭とされました。
西股総生さんはじめ多くの研究者の方は、縄張の年代研究などから、それより後の後北条氏の時代が妥当と考えておられるようです。

関東の城の見学は、個人ではなかなか行けないので、今年も5月に行われる東海古城研究会の2泊3日の特別見学会に参加を予定しています。超ベテランから入門者までが参加する見学会で、非会員でも席に余裕があれば参加可能なので東海古城研究会のホームページで見学先、日程などを確認して、問合せ・申し込みをされたらいかがだろうか。