店番をしながら、伝票入力をこなしながら、いつもの文化放送『くにまる食堂』を聴いていた。
けふのゲストは加山雄三さん。
『まだ歌える間に退いていく』との思いを掲げたラスト・コンサートを控えてのプロモーションの一環だろう。
その語り口は、気のせいか、いや、気のせいではなく、呂律の回り具合が若干心許ない。
さういえば、数年前に脳梗塞を発症したのではなかったか。
そこで流れたのが、『海 その愛』。
これを初めて訊いたのは、素人のピアノの弾き語りで、だった。
場所は、小樽。
時は1977年、大学3年の夏、私は一人で北海道を、ヒッチハイクで一周した。
その過程で泊まった小樽ユースホステルは小高い山の上にあった。
ユースホステルには、夕食後の20時から1時間、ミーティングと称した、宿泊者達の触れ合いの機会がある。
勿論それは強制ではないが、私は積極的に参加してきた。
そこでは、『ペアレント』と呼ばれる、そこの責任者が司会進行をする。
やることは、ユースによってまちまち。
自己紹介をしあったり、ゲームをしたり。
小樽ユースでは、ペアレントの男性がピアノの弾き語りを披露してくれた。
そこで彼が歌ったのが、この『海 その愛』なのである。
歌の巧拙は覚えてない。
が、『ええ曲やなあ』と思ったのだから、かなりのレベルだったのだろう。
眼下に小樽の街の夜景が広がる場所で聴くそれは、心に沁みた。
帰京して、まずやったのが、この曲が含まれたLPレコードを求めること。
そのレコードは今も【チュー太郎】に在る。
もう45年前の記憶。
更に10年余り遡った頃から第一線を歩んで来られた加山雄三さん。
正しく永遠の若大将たれ・・・
海 その愛 加山雄三
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