この本の著者である原田マハさんを知ったのは、「楽園のカンヴァス」に出会ったことからだった。
その作品は、フリーのキュレーターというスキルを見事に生かした、アンリ・ルソーにまつわる逸話をたたき台として創作を絡めるといった手法で、興味深く読んだ。
そして、その後は同じ切り口で、ゴッホやモネも取り上げる。
美術素人としては、それら巨匠の名前を知りこそすれ、その生涯については、とんと無知。
なので、まずは知的興味をそそられ、やがてその世界にはまり込むといった塩梅。
いい方法を思いついたものだと思う。
そして、この本は、言わずと知れた現在上映中の映画の宣伝がきっかけ。
どうやら、画家シリーズ以前のもののようだ。
読めば、映画の知識も凄い。
この人にとっては、美術の延長線上にそれがあるのではないか。
ただ、その内容は、「楽園のカンヴァス」や「ジヴェルニーの食卓」とは趣を異にする。
なにやら乙女チックでお涙頂戴っぽいのである。
それは、「本日は、お日柄もよく」の読後感と似ている。
自分勝手な80歳の父親は、もっと乱暴な口のきき方の方がよかないだろうか?
一等好きな映画として取り上げられたニュー・シネマ・パラダイスは、観たっけ?
観たような観てないような。
プライムビデオにあったので、今夜観てみよう。
ニュー・シネマ・パラダイス
そして本だが、「たゆたえども沈まず」の予約を入れてある。
明日は定休日、終日雨の予報、そしてコロナ禍の最中。
午前中、母を労災病院の診察に連れて行った後は、図書館に出掛けることとしよう・・・
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