宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

ポルシェ太郎

2019-05-31 11:04:37 | 本のこと


内容紹介
35歳。起業しポルシェを購入した太郎。自慢の愛車で向かうのは欲望か、死か? 堀江貴文氏も推薦する、芥川賞作家の超話題作。
内容(「BOOK」データベースより)
芥川賞作家×ハードボイルド。35歳。起業してポルシェを購入。太郎が愛車で向かう先は、欲望か、死か?
著者について
1985年生まれ。2003年『黒冷水』で文藝賞を受賞。「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。テレビ等でも多角的に活躍。著書『隠し事』『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』『成功者K』他多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
羽田/圭介
1985年、東京都生まれ。明治大学卒業。2003年、『黒冷水』で第四〇回文藝賞を受賞し、十七歳でデビュー。2015年、『スクラップ・アンド・ビルド』で第一五三回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)





 こうして、ナイルの説明文を貼り付けてみて、「大学の後輩なんだ」ということを知る。


 物欲、名誉欲、出世欲に憑りつかれた若者が、やがて身の丈に合った暮らしこそが是であることに気づく。
ざっと言えば、そんな内容なんだろうけど、その気づきが急転直下過ぎるような気もして。

金の為ならダークサイドの輩とも付き合うという感覚が、この主人公とうまくリンクしないというか、どうも馴染めないまま終わった。
それにしても、ポルシェを所有していることを、ああもあからさまに自慢するものだろうか。
とすれば、この主人公は間違いなく嫌われ者なんだろうなあと。

まあ敢えてそういう嫌味な奴を表現したのだろうが、どうもシックリこない。

 要するにピンとこないまま読了した作品。


 恒例のミスプリ探し。
109ページの「雨宮」は「梅宮」の間違いでは?



 そうそう、著者は作家にしては、ドキュメンタリー番組に出てみたり、メディアで見掛けることが多い人。
作家だけで食うことの厳しさを知っているのか、稼げる間はオファーさえあれば何にでも出てやろうと考えているように見える。
そこんとこが、この作品とシンクロするようにも思えるが。

実際には、そういう面ではズブの素人なので、何も面白くないのだが、「作家が」という物珍しさがテコになってるんじゃないかと。
そういう意味では、先方に利用価値を認められている間にどんどん露出するのも、悪い方法じゃないと思う。
しかし、多分「文化人枠」なのだろうから、ギャラはそう高価ではないだろうと推測する。
そこはそれ、作品の宣伝と思えば、納得しようというもの。


 それに、もしかすると、林先生のように大化けする可能性だってあるかも知れないし。
「彼はなんであんなに引っ張りだこなんだ?」
とずっと思ってきたが、最近、見慣れたせいか、好ましく思うようになってきた。
不思議な位置づけの人だ。





 羽田くんもそこまで行けば、小説を書かなくてもいかも?
いや、彼には、これからもどんどん意欲的に書いてもらいたい。

次は取り敢えず「スクラップ・アンド・ビルド」を読んでみるか。


 そうでし、まだ読んでないのでし・・・







ポルシェ太郎
羽田 圭介
河出書房新社
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