作家として作品を量産しつつ、経済活動にも取り組む。
少し毛色は違うが、先日読んだこれを髣髴とさせる。
とはいえ、時代や分野が違う分、やはり菊池寛の方が興味深い。
芥川龍之介には後塵を拝していたこと。
そして、直木三十五には手を差し伸べていたこと。
形は違えど、戦友のような間柄。
特に、直木の破綻的な生き方は痛快な気にすらさせてくれる。
芥川賞、直木賞の区別が頷けて、愉しい小説。
そして、最後に菊池寛自身の死。
痛快な人生。
爽やかな読後感。
ただ、敢えて言うなら、小説雑誌に連載したものをまとめた体裁なので、状況説明が重複する部分が散見される。
ここら辺りに手を加えていれば、もっと【らしい】作品になったろう・・・
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