食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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先取りではじめてゆるーく行きましょう

2013-08-11 | 漢方・薬膳
薬膳は漢方(中医学)にもとづいた食の知恵で、毎日の食事で元気になるのを目指しています。
人間の心と体を自然の一部と捉え、季節の変化・体質や体調・年齢に合わせた食事をしていきます。

その中でも季節の薬膳は、自然のパワーが備わった旬の食べ物を利用して、季節特有の不調を予防したり改善したりしていくもので、体質や体調に応じた薬膳に比べて複雑な知識や分析が必要なく、取り入れやすい方法です。

最初に薬膳に興味を持ちはじめたのは、とある本で季節の薬膳特集を見て、作ってみたら美味しくて体調もよくなった気がしたからでした。

でも、本格的に勉強をスタートして、この季節の薬膳に違和感を感じました。
暦と自分の感覚が2ヵ月ぐらいズレているんです。

4月、暖かく春らしくなってきたなと思ったら、1ヵ月もしないうちに立夏。
まだまだ暑い8月に立秋。9月も秋とは思えない暑さ。
10月、ようやく涼しくなって秋を感じるようになり、また1ヵ月もしないうちに立冬。12月にならないと冬とは思えない。
冬のさ中の2月に立春。春を感じるのは桜が咲く頃です。
それなのに暦で季節を分けるんですか?

このモヤモヤを師匠に相談してみたところ
「先取りして、本格的にその季節になる頃に体の準備ができているというのが理想的な状態です」
というお応えが返ってきました。

確かにそうなのでしょうけど何となく腑に落ちない。。
と思いながら1年を通じて色々試してみて自分の体で感じたことは、

次の季節を先取りではじめて、少しずつ本格化すればいい
梅雨の薬膳はピンポイントで湿度の高い時に利用する

でした。
今思うと最初はなんて頭が固かったんだろう(- -;)
立春からいきなり春の養生全開ではなく、冬に食べる物をメインに摂りながら、少しずつ春の薬膳の回数を増やしていく。
体は急な変化を嫌うので、ゆっくりと慣らしていくのがちょうどいいんです。

梅雨は胃腸の調子を整えることと、湿気をどう取るかが重視されます。胃腸の調子を整えるのは春の薬膳で実践できるので、そのまま続けるだけ。湿気とのおつき合いはピンポイントで利用すると効果的、というわけです。

あとは人それぞれ温・冷の体質がありますから、様子を見ながら食べる量を調節したり、気になる症状に合うものを食べたりします。たとえば、冷えやすい体質だから夏のにがうりはほどほどにするとか、貧血気味だからレバーを食べようとか。


夏ですが、体力低下を感じて作った体を温めるスープ。結構効きました!


とにかく楽しく続けるのが一番!
ガチガチでやろうとするとストレスになりますから、適当にゆるーく取り入れて行ってください☆

それではみなさんまた明日お会いしましょう(^-^)ノシ


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