食養生365日 食材の栄養や漢方・薬膳的な効能のお話

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疲れやすい人の漢方薬

2016-09-15 | 漢方・薬膳
前回、「秋の食養生は忙しい」で秋のはじめの食養生のことを書かせていただきましたが、この季節の変わり目に不調を感じられている方、結構いらっしゃいます。

だるさや疲れが取れなかったり、カゼを引いてしかも長引いたり…

最近は「秋バテ」なんて言葉もよく聞かれるようになりましたね。

もともと夏の疲れが残っているところに、台風による気圧の変化や朝晩と日中の寒暖差など不安定な気候が重なり、体温調節を司る自律神経のバランスが乱れるのが原因だそうです。

調べてみると様々な予防法がみつかります。

シャワーで済ませず、ぬるめのお風呂につかるようにする
蒸しタオルで目元を温めて血行をよくする
冷たい飲み物を控えて温かいものを摂る
夏と同じ薄着で寝ない
冷房がきいた部屋では靴下やひざ掛け、ストールを用いる

でも色々試していても、疲れやだるさが抜けなかったり、カゼがなかなかスッキリ治らないということはありますよね(´・ω・`)

漢方的には、こういった状態を「全身の気が不足している」とみます。

気はひとことで言うと「生命エネルギー」。
臓器を動かしたり、血や水を巡らせたり、バリア機能を高めたりしています。

なので気が足りていないと、胃腸が弱ったり、たいして動いてないのに汗をかいたり、疲れやすい、カゼを引きやすく治りにくいといったことが起こります。

(気のはたらきについては『東洋医学と薬膳の基本が身につくコース』で詳しくお話しさせていただいてますので、ご興味のある方は一緒に勉強しましょう♪)

そんなまさに“元気が出ない”時に―
補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)という漢方薬をご紹介します。

「補中」は消化器を助ける、「益気」は気を上げるという意味です。

体力が落ちていて疲れが取れない、胃腸の働きが弱っている、食欲がない人に用いられます。

私も疲れやすいと感じた時に飲んでいます。

ドリンク剤ほど即効性はありませんが、ゆるやかに効いて、何より弱っている胃腸に負担が少ないのもうれしいです。
体を底上げしてくれるような気がします。

疲れやすい時に用いられる漢方薬は、他にも色々あります。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
六君子湯(りっくんしとう)
人参湯(にんじんとう)
小建中湯(しょうけんちゅとう)

…などなどです。
服用される場合は、専門のお医者さんや薬剤師さんに相談してくださいね。
あなたの体質や症状によって処方されるものは変わります。

それではみなさんまたお会いしましょう(^-^)ノシ



受付中☆9~10月のワークショップとコース
詳しくは【2016年10月までのスケジュール】をご覧ください。

ワークショップ『はじめての薬膳・食養生』
9/19(月祝)14:00~16:30 残席あり9/18午前までにお申し込みください
受講料3,500yen(テキスト代込み、薬膳茶・お菓子付き)

ワークショップ『秋のうるおい薬膳』
10/10(月祝) 11:00~15:00
受講料5,000yen(テキスト代・材料費込み、薬膳茶・お菓子付き)

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『東洋医学と薬膳の基本が身につくコース』全4回
9月スタート・木曜コース
 9/22、9/29、10/6、10/13 11:00~16:00
受講料30,000yen(テキスト代・材料費込み、薬膳茶・お菓子付き)

コースのお申し込みはこちら



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