SERIE A 第36節 5/1(日) 15:00@レンツォ・バルベラ(パレルモ) 主審:マッツォレーニ氏(Bergamo出身)
サンプドリア 0-2 パレルモ(前半0-1)
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(前半19分) パレルモ[1] ヴァスケス
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(後半40分) パレルモ[2] オウンゴール(クルスティチッチ)
ラノッキアのミス、そして自殺点。数字上の残留もお預けで、パレルモにも残留の望みを残させる・・・モチベーションの差がありあり
[試合前情報]
勝点40のサンプと勝点32で18位、降格圏内のパレルモとの試合。5年前は同じシーズン最終盤に直接対決で、CL出場権4位を争っていたのが嘘のようだ。パレルモとは名物会長同士の対決でもある。我らがフェッレーロは言うまでも無いのだが、パレルモのザンパリーニ会長は「活火山」のあだ名が示す通り、少し気に食わないとすぐ監督の首を切る事で有名。今年は特にひどく、実際私もパレルモはそういえば元サンプのノヴェリーノ監督との対決かぁと思っていたが、すでに首を切られており出戻りのバッラルディーニ監督。今シーズンの素晴らしいパレルモの監督遍歴はこうだ。
2015-2016
- 第1~12節 ジュゼッペ・イアキーニ
- 第13~19節ダヴィデ・バッラルディーニ
- 第20節 ファビオ・ヴィヴィアーニ
- 第21節 ジョヴァンニ・ボージ
- 第22~24節ジョヴァンニ・テデスコ
- 第25節 ジョヴァンニ・ボージ
- 第26~28節ジュゼッペ・イアキーニ
- 第29~32節ワルテル・ノヴェリーノ
- 第33節~ ダヴィデ・バッラルディーニ
バッラルディーニなんかはパレルモの便利屋監督みたいなもんで、もう何度出戻りを繰り返しているのだろう?契約があるからと言われればそれまでだが、こんだけ首を切られてもまた戻ると言うことは、ザンパリーニの隠れた魅力が何かあるのだろうか?しかし何人分の監督の給料を同時に払っているのだろう………そう言えばゼンガもその経験者か。
前回の対戦では年内最後の試合、イヴァンのスーパーループシュート等で快勝している。ちょうどその時も1回目のバッラルディーニ政権だった。→http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/2659a095ac23d9dc57ad14011b3a70fd
サンプは怪我からカッサーノとリッキーも戻ってきて、ほぼベストメンバーが組める布陣。DERBYに向けて累積警告リーチの選手を休ませたジェノアに対して、サンプは正々堂々とそんな事はせず。けが人はイヴァン、カルボネーロ、モイサンデル。あとバッレートも怪我と言う事だったが、彼は去年までパレルモのキャプテンで中心選手だった為、なんかサンプ移籍の際に試合に出ないような契約があったのでは無いかと勘繰ってしまう。アンダータの時は出ているのでそれは無いだろうが、パレルモのB落ちにトドメを刺すのはバッレート本人も複雑な気持ちであろう。
さてリッキーをトップ下に復活させた3-5-1-1の布陣。中盤は予想通りの5人で、意外だったのはDF陣。ラノッキアが出場停止から戻ってきてセンターを務め、その相棒には何と弱冠21歳のシュクリニアールが抜擢された。確かにモンテッラが彼を買っているコメントを出していたが、今シーズン中にスタメンで起用するとは思わなかった。彼が左CBに入り、右にカッサーニが移る。そしてベンチにも嬉しい初召集。プリマヴェーラからカロが入った。
MF 28 Giacomo Calo' 1997年2月5日生まれ トリエステ出身
今のプリマヴェーラには話題の点取り屋、ヴェネズエラのポンセ。さらにキャプテンMFセリネッリ(夏のキャンプではトップチームにいた)などもいるが、彼らより先にトップチームへ。将来楽しみだ。ちなみに元パレルモ勢としてはシルヴェストレ、カッサーニ、ヴィヴィアーノ、バッレート(この日は不在)がいる。
一方のパレルモはバッラルディーニ監督の3-4-2-1。ジラルディーノの1トップの下をヴァスケスとトライコフスキが支える布陣。中盤には2人の元サンプ勢。右のリスポリとレジスタのマレスカ。10番のスウェーデン代表ヒリェマークは良い選手だ。DFではこの試合目立っていたポーランド人チョネックを含めた3バック。GKソレンティーノがキャプテン。
↑↑★日曜の普通の時間(15:00)に行われたデイゲーム。まぁ普通にしてればマフィアだな(バッラルディーニ監督)↑↑
SAMPDORIA <3-5-1-1> 監督ヴィンチェンツォ・モンテッラ
クアリアレッラ
アルヴァレス(82分サーラ)
ドド(71分カッサーノ) デ・シルヴェストリ
ソリアーノ(Cap) フェルナンド(46分ムリエル)
クルスティチッチ
シュクリニアール カッサーニ
ラノッキア
ベンチ:GKプッジョーニ、ブリニョーリ DFペレイラ、ディアキテ、シルヴェストレ
MFコレア、パロンボ、クリストドゥロプーロス、カロ FW -
Palermo (3-4-2-1): Sorrentino; Cionek, Vitiello, Andelkovic; Rispoli, Hiljemark, Maresca, Morganella; Trajkovski (25′ s.t. Quaison), Vázquez (43′ s.t. Jajalo); Gilardino.
A disposizione: Posavec, Alastra, Goldaniga, Lazaar, Brugman, Chochev, Balogh, Struna, Cristante, Pezzella.
Allenatore: Davide Ballardini.
*
備考:警告:前半6分クルスティチッチ,30分ドド,47分マレスカ,後半18分ムリエル,32分カッサーニ,38分ヴィヴィアーノ;芝状態良好
<あらすじ>
前半 5分 ヴァスケスを倒したクルスティチッチにいきなりイエロー。次節DERBY出場停止■
前半19分 ヴァスケスGoal 0-1:
→ラノッキアが最終ラインでボールの処理をもたつき、ヴァスケスにかっさらわれる。ヴァスケスはGKヴィヴィアーノとの1対1を落ち着いてドリブルでかわしてすぐシュート。先制を許す・・・
24分 フェルナンドのスルーパスからリッキーが抜け出して、角度の無い左サイドから左足で思いっきりシュート。GKが弾いたボールを、デ・シルヴェストリがダイレクトで左足ボレーを狙う。DFにやや当たって弱まったボールはそれでも枠に飛ぶが、DFチョネックが間一髪ヘッドでクリア
29分 ファールを取られたドドが審判に怒り、抗議をとられてイエロー。確かにファールじゃ無かった。可哀そう■
40分 タッチラインぎりぎりでジラルディーノがボールを残して、落としのパス。走りこんできたモルガネッラが左足の強烈なスート。しかしヴィヴィアーノがナイスセーブ!
42分 再びラノッキアのまずいルーズボールの対処から、ジラルディーノが抜け出す。しかし懸命に戻ったシュクリニアールが素晴らしい1対1の対応でジラルディーノをストップ!
ロスタイム2分。
46分 ソリアーノを後ろから倒したマレスカにイエロー■
そのまま終了
前半は0-1。ポゼッションはパレルモ10分20秒:サンプ14分18秒。シュート数はパレルモ3本(枠内3本):サンプ6本(枠内4本)。さすがにテクニカル選手の多さで勝るサンプが、中盤でボールは支配してチャンスはより多く作る。ただ良い流れになりかけていたところのラノッキアの一発のミスが痛かった。先制されてからギアが上がり、決定機も作ったサンプだが得点は奪えず。
後半1分 負傷したフェルナンドに代わってFWムリエル投入。攻撃的な3-4-1-2へ
11分 ヒリェマークを倒したリッキーにイエロー■
17分 ドリブルを失敗して、ボールを奪われた相手のマレスカをファールで倒したムリエルにイエロー■
21分 右からのロングスロー。ラノッキアがヘッドでクリアしようとするが、まさかのバックヘッドで後ろでフリーのマレスカへ。突然降ってきた大チャンスに、マレスカもびっくりしたのかシュートをふかしてくれる
23分 トライコフスキに代わってカイゾン投入
26分 ドドに代わって久々カッサーノ投入。攻撃的な4-3-3へ
29分 スルーパスで抜け出したジラルディーノがGKと1対1。しかしヴィヴィアーノ止める!
31分 ヴァスケスを引きずり倒したカッサーニにイエロー■
33分 ソリアーノ→クアリアレッラ→ソリアーノ→スルーパスでムリエルときれいにパスが回る。最後ペナ内左サイドをえぐったムリエルがグラウンダーで折り返すが、誰も詰められず・・・
37分 リッキー・アルヴァレスに代わってサーラ投入
37分 抗議を取られてヴィヴィアーノにイエロー■
後半40分 オウンゴール(クルスティチッチ)Goal 0-2:
→カウンターからペナ内左サイド、ヴァスケスがGKかわして中へクロス。突っ込んできたジラルディーノと競りながらクリアしたボールがクルスティチッチに当たってゴールへ吸い込まれてしまう・・・
43分 ヴァスケスに代わってヤヤロ投入
ロスタイム4分。そのまま終了。0-2・・・・
(ポイント)
・最終的にポゼッション、シュート数共にサンプの方が上回ったが、全くの惨敗
・モチベーションの差。気の緩みがありあり
・まぁそんな崩されたわけではないが、ラノッキアがとにかく大戦犯→今すぐインテルに帰れ!
・サンプで一番良かったのはDFシュクリニアールか?モンテッラの抜擢に答え、将来性を感じさせる。ビルドアップや足元の技術はまだまだだが、ディフェンスが良い。スロヴァキアU-21代表でイヴァンと同僚。イヴァンのサポートがチームに溶け込むのや、プライベートでも大きな助けになっていると語った。フル代表入りを狙うシュクリニアールは、選んだ背番号37も母国の英雄DFシュクルテル(元リヴァプールとか)にちなんでの物。ラノッキアなんていらねーから自前でDFを育てよう!
・ソリアーノはこの日、結構下がり目、左目のポジションを取らされていたが、もう少しFWに絡める位置の方が生きると思う。やはりどんな体勢からもボールを取られないし、決定的なパスも出せる
まぁこんなどうしようもない試合を詳しく振り返ってもしょうがない。ただの自滅試合。これでまだ数字的に降格の可能性が残ったままあと2試合。現在の順位はこう。
15位サンプ 勝点40
16位ウディネーゼ 勝点38
17位カルピ 勝点35
------↓↓降格↓↓------
18位パレルモ 勝点35
サンプの残り2試合がDERBYとユーヴェと言う非常に厳しい2試合の為に余談は許されない。ただ、12位ジェノアも勝点43と3点しか離れてない。早い話が、次のDERBYに勝てば並ぶのだ。逆に全く消化試合にならずにDERBYを迎えられるとポジティブに考えよう。順位的な目標が全く無いジェノアは、もう残された目標はDERBY勝利だけ。事実この試合の為に、今節累積警告リーチの選手を休ませたりしてきている。どんな順位、どんな状況に於いても、ジェノヴァの2チームにとってDERBYはとにかく最重要試合。
終わりよければ全て良し。'15-'16 DERBY 2勝0敗を!!
Foooorza Saaaamp!!
次節:セリエA第37節 2016年 5/8(日) 対うんこジェノア @ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間22:00)
’15-’16 SERIE A
36試合 10勝10分16敗 勝点40 得点 48 失点 53 得失点差 -5 現在15位
今日のカッサーノの“アフォリズム(格言)”
numero67:
Fai come me.
Non fingere di essere qualcuno che non sei.
Dopo un po' se ne accorgono tutti.
格言67:
俺の様に生きろ。
自分じゃない誰かのようにふるまうな。少し時間が経てば、みんなすぐに気付くのだから