今日は暑さが収まる 「処暑」、だが最低気温は24.2℃と熱帯夜一歩手前と
なり時折小雨降る蒸し暑い朝が戻って来ました。
雲も多くまだまだ不安定な天候ですが、雲間からの日差しで11時過ぎには
30℃を越え、夏日になりました。
太平洋側の近畿地方は明日・明後日と徐々に忘れ去られた夏が戻り、
木曜日には猛暑日、嬉しい反面、厳しい残暑になりそうですね。
反対に日本海側や東北には、日本海に停滞した秋雨前線の影響が続きそう。
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NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はナデシコ科の「ナデシコ」、近世以降
は「カワラナデシコ」=ヤマトナデシコの異名、さらにナデシコ属の総称と。
素性法師の『寛平后宮歌合』893年のなか、詠人不詳が初見とされるようだ。
『我のみや あはれと思はん 蛬(きりぎりす) なくゆふかげの やまとなでしこ』
別名は夏前から秋まで咲き続けることから「とこなつ・常夏」や
「ヒグラシグサ」や「カタミグサ」ともいわれる。
漢字では「撫子」「瞿麦」「牛麦」と表され、
「撫子」は「なでるようにして大切にあつかう子ども。愛する子。愛児」の意
万葉集18巻 4070 大伴家持、「庭中の牛麦花を詠む歌」に
『ひともと(一本)の なでしこう(植)ゑし そのこころ(心)
たれ(誰)にか見せむと おも(思)ひそめけむ』
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たれ(誰)にか見せむと おも(思)ひそめけむ』
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2021.7.5
「瞿麦(キョバク)」は薬用の種子がよく似た中国原産のセキチクと誤用され
奈良時代733年『出雲国風土記』に「瞿麦」と書かれ、
平安時代918年の深江輔仁『本草和名』に瞿麦を「和名奈天之古」と
江戸時代1806年小野蘭山『本草綱目啓蒙』12瞿麦に、
「トマリグサ ナツカシグサ チゝコグサ ヒクレグサ トコナツ已上古名
ナデシコ古今通名 カハラナデシコ ヤマトナデシコ チヤセンバナ奥州」と
「牛麦」は「瞿麦」と諧音(音が調和する)から
『 吾が屋前の 瞿麦の花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがな』
(8/1496,大伴家持「石竹花歌」)
(8/1496,大伴家持「石竹花歌」)
花言葉は「純愛」「才能」以外に「貞節」や「思慕」も
万葉集でもナデシコの花に 恋人の姿を重ねるが・・・3巻 408 大伴家持
『石竹の その花にもが 朝な旦な 手に取り持ちて 恋ひぬ日無け』
現在咲いている我が家のナデシコ、ピンク色が薄くなっている。
我が連れ合いは・・・半世紀ほど前と違う?
『撫子や十年前と違ふ君』 稲畑廣太郎
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2021.8.23
"あんたもや"と反論されそう・・・小さな声でも言えませんね。