カメラを片手に

①「きたまち」奈良豆比古神社-1

昨夜と夜明け前に一雨あり、午前8時半前の4.8℃が最低気温となった寒中の朝
東の春日奥山上空の雲からの日差しはあったが、昼過ぎから曇る。
12時半頃の8.3℃が最高で、それまでは居間は暖かかったが、外は風が強い。
そして明日にかけ寒気がなだれ込て、来週は最強寒波の襲来があるかも。
      12時、8.1℃、39%

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は「エンドウ・豌豆
マメ科の一・二年草、春に蝶形の白色や紅色の花の後、鞘中に豆が実る。
原産は中央アジアから中近東、紀元前7000年頃には南西アジアで栽培された
記録があり、ヨーロッパ系とアジア系に分かれて発展する。
日本へはインドと中国を経由して、遣唐使に寄り8~10世紀頃には渡来。
平安時代中期930年代、源順著「倭名類聚抄」に「乃良末女・のらまめ」記載
されている。
国立国会図書館デジタルコレクション

また同時代に「豌豆」という表記例もあるが「のらまめ」又は「のまめ」が
当時の一般的な呼び方だったようです。
室町時代に「園豆」と書いて「えんとう」と読ませて・・・。
安土・桃山時代になって、「豌豆・えんどう」という書き方・呼び方に統一、
この「豌豆」の由来は、原産地近くで豆類を中国に輸出していた「大国・
だいえんこく」(現在のウズベキスタン・フェルガナ州付近)からといわれる

だがエンドウ豆として食用となったのは江戸時代以降のことのようだ。
  
花言葉は、自家受粉し花が咲いた後には必ず実がなることから「未来の喜び
      

小庭の小さな畑にも、10月に3株植え付けたのですが・・・虫にやられてるも
今は冬の寒さに耐え忍んでいます。
      

次はマメは豆でもヅと呼ぶ「奈良豆比古神社」の話です。
というのも、奈良の寺社では「路地ぶら ならまち・きたまち2025」、
1月4日~2月28日迄開催されている。
      

期間限定の特別御朱印(元興寺・十輪院・般若寺・御霊神社・崇道天皇社)
その他の神社で拝観・御朱印授与がされている。パンフ参照
      

なかなか拝観できない、ならきたまち付近の社寺を先日、歩いてきました。
      

出発は奈良と京山城の境、奈良街道と伊勢街道(旧大和街道)の分岐に、
再現された「高札場」と石碑「東 左かすが大ぶつ 道」がある。
 

その背後に鎮座される奈良坂の「奈良豆比古神社ならづひこじんじゃ」です。
大和図絵で善城寺の奥に春日と記される神社です。
高札場がかろうじて分かりますか。
そして善城寺は廃仏毀釈で廃寺となり、神社だけの残っている。

当神社は、光仁天皇の父親の施基親王(貴志皇子)が病気療養していた離宮を
施基親王を祭神にして神社を建てられたらしいと伝わる。
一の鳥居の前からの写真、春日との灯籠が・・・

左手に手水舎、右手に鏡池、二の鳥居を進めば、正門を兼ねた社務所に。


抜ければ、拝殿・舞殿(翁舞もここ)
戦時中も続いた20年毎の御造替をされており、きれいに整備されている。
      

中央の矢は祭礼の印です。
10月8日に催行される「翁舞」、国の無形文化財に指定され、重文を含む
能・狂言面が20面あるも、奈良国立博物館にて委託されている。
(室町初期1413年の銘をもち「ベシミ面」として最古で、2020年に重文指定
 口角に力を入れ両唇を強く結ぶ異相面、人間に力を貸す鬼神などに用いる) 
(能面:翁、黒色尉、尉、中将、平太、怪士、般若、曲見など)
(狂言面:祖父、武悪、狐、うそぶき、乙など)        
      翁面

              奈良阪町資料館内の写真


               👆狐面は唯一だとか

というのも猿楽を発達させた神さまが主祭神だからです。


祭神は中央が、産土の神の「奈良豆比古神(平城津彦神)」
   右側は、志貴皇子(田原天皇・春日宮天皇)
   左側は、春日王・志貴皇子の子

春日王(志貴の第二皇子で、桓武に次ぐ平城天皇とゆかりが深い)には
浄人王と安貴王の二人の皇子がおられ、浄人王は散楽俳優を好まれ、その
芸術を持って明神に祈り、父の病を治したとされている。

1735年の村井無名園古道 の「奈良坊目拙解」、奈良神社の一節から
"これが世にいう「猿楽・芸能の翁・三番叟」等の面は浄人に起こる"と
このことで、能楽の源流「猿楽」がこの神社で発達したと考えられている。

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