
今日から金曜日まで夏日そして土日は真夏日の予報が、
恐ろし!これはもう絶対、地球温暖化の影響が・・・。
小庭の片隅に、茎を延ばし可憐な白い花が咲いていました。
『庭めぐるに人知れず咲く雪の下』 松崎鉄之介
ユキノシタ(雪ノ下)で、花びらは5枚で、
上部にある3枚は短く、下部の2枚は長く、独特の形に。


この和名「ユキノシタ」という名の由来は
①雪が上にあっても枯れずに、下に常緑の葉が見えることから
②白い花を雪虫に見立てたから
③葉の白い斑を雪に例えたから
④平安時代の貴族の装束の表が白、裏が紅の色から
⑤長く伸びた花弁を舌に見立てた「雪の舌」と
この丸い緑葉は、丸い腎臓形で全体に繊毛が密生しています。

英名でMother of thousands・・・
私は幼い頃、母がこの葉をてんぷらで食べさせてくれたことや、
葉を揉んで傷口に貼ってくれたことを思い起されます。
このように火傷や湿疹に有効で、しぼり汁は中耳炎やひきつけなど
民間薬として重宝されており、葉なども乾燥させても有効で生薬名は
葉の形がまだらで虎の耳に似るため「コジソウ(虎耳草)」と。
『虎耳草白ちらかして唾のむ』 日吉わたる
独特な花の形、鴨の足に似ているので「鴨足草」と字があてられ、
『白もまた昂りのいろ鴨足草』 片山煕子
この花の形からは、「奇人草」や「人字草」とも・・・

他にも多数の呼び名が挙げられる。
「二枚舌」は花が二重で鳥の舌や牛の舌に似ることからで
「岩蔓」「金銀草」「井戸草」「岩蕗」などと挙げればきりがない。