カメラを片手に

月ヶ瀬梅林、咲き始めで梅を求めて

弥生朔日の朝は1.8℃と冷え込みは少なく、日の出は見えたのに雲が押し寄せ
午前10時前から雲が空を覆った奈良、雨雲レーダー通り昼前から雨になり、
11時過ぎの9.3℃が最高気温と寒い一日でした。
      9:50、6.7℃、57%

今日の誕生日の花は『フサザキスイセン・房咲き水仙』Narcissus
「水仙」の名は中国の古典、水辺で咲く姿を仙人にたとえており、
 Narcissus は水辺の水仙に変わったギリシャ神話の美少年ナルキッソスから
花言葉は『自尊 』と。

「房咲き水仙」は別名「タゼッタ水仙」で、花びらの先がとがった原種
「ナルキサス・タゼッタ」の特徴をもち、1茎に3~50の花をつける房咲き
することからこの名に。
なお副花冠が黄色の日本水仙は「ナルキサス・タゼッタ」の変種とされ、
      ニホンスイセン

小庭に八重咲きのニホンスイセンも3/1

2月25日に訪れた月ヶ瀬梅林、尾山天神社までの道端でも咲く水仙が見られた


立派な公衆トイレのある行政センター前の駐車場(700円)に車を停めて、
下へと歩き出せば、「月瀬漬本舗」の前に「名勝月瀬梅林」碑、側面の年は
「・・・大正九年三月内務大臣指定」、背後は「大正十三年建設」とある。
実は内務大臣の視察の日が大正9年(1920年)だったが、正式に指定されたのは
1922年(大正11年)3月18日に奈良公園等を含め7件と共に初めて指定され、
この謎は明らかになっていない。
今年は2022年、1922年の名勝指定から百周年の記念すべき年、各種記念事業
が行われている。
残念なのは最大行事の2月18日・19日に開催予定だった『全国梅サミット』、記念講演などがCOVID-19第6波のため急遽中止、寂しいことですね。

右へと道は上り始め、ロウバイそして梅漬けの大きな木桶に一輪の紅梅が
  

各地区の入り口には古い石灯篭が置かれ、ここを左折して上る
      

回り込めば「一目八景」という最初のビューポイントですが・・・咲き始め
      一目八景

少し先の『帆浦梅林』入口は名勝指定百周年記念の「雪洞・ボンボリ」だけ。
      

春の陽差しで五月川の水面が光っているが、紅梅は蕾


樹齢二百年の梅『城州白』も蕾状態だ。

さらに「祝谷」の前のお店『梅古庵』

中西喜久さん夫婦と御子息でベニバナ染めの発色剤『烏梅(うばい)』を造られて
いる日本でだた一軒のお店で、飲食も出来ますよ。
整腸作用があるようで、烏梅茶という珍しい飲み物も如何?
 

「烏梅」は黒梅とも呼ぶように、7月に完熟して落ちた梅の実を煙で燻し、
乾燥させたもので、「ベニバナ・紅花」染めや口紅の発色剤として用いる。
現在でも東大寺二月堂の修二会(お水取り)や薬師寺の花会式での椿の造花は、
京都『染司よしおか』で烏梅を用い紅花で染めた和紙を納められている。
5代「吉岡幸男」さんが中西さんへ烏梅を続けてほしいとお願いされ、中西家で息子さんへ、吉岡家では娘6代「吉岡更紗」さんへとバトンは繋がった。

ここが一番よく咲いていた

月瀬を愛された元東大寺管長「狭川明俊」さんの句碑で
       『山と水清き天下の梅の里』 月甫


この付近に上へと上がる細い道、真福寺に繋がる。
      

少し上がれば民家の前に「見晴らし台」です。
25日は殆ど咲いていないが、見ごろになれば、ここは穴場かも。


元の道へと下れば、黄色い花が二つ、「マンサク」と「ソシンロウバイ」


タカ類一羽が川の上、遠くを舞う。

地面では「ツグミ」が遊んでいる。

最後は真福寺境内から移された天神社からです。

今週末から見頃になることでしょう。

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